メインカードの初戦を飾ったのはジョー・ソト対ブレット・ジョーンズのバンタム級マッチ。開始直後、ジョーンズからプレッシャーをかけられ、ジリジリとケージ際に押し込まれていたソトはタックルからテイクダウンを狙うも、ジョーンズが倒れ際にカーフスライサーを仕掛け、これがうまく決まってタップを引き出し、わずか30秒でフィニッシュした。
バンタム級マッチ 5分3ラウンド
●ジョー・ソト vs. ブレット・ジョーンズ○
1ラウンド(0分30秒)サブミッション(カーフスライサー)
ブレット・ジョーンズ
「ジムであの動き(カーフスライサー)を練習するけど、今日はラッキーだった。ジョー(ソト)はかなり優秀なグラップラーだけど、そうやって言う人には、そんなに多くのグラップリングコンビネーションをやっていないからといって、俺が優れたグラップラーじゃないとは限らないと言ってきた。ジョーが早めにテイクダウンを仕掛けてくるのは分かっていたんだ。向こうが頭を守りながらシングルレッグをかけてきたけど、俺はそのディフェンスがうまい。もし別の日だったらうまくいかなかったかもしれないけど、ラッキーだったね。トップ15、それかトップ10の誰かとやりたい。いい試合ができる相手となら誰でもいい。ジョーがそうじゃなかったとは言わない。ジョーはレジェンドだし、今日はあっという間に終わってしまっただけ。今回の勝利でも順位はないと思うけど、トップ10の誰かと戦えると確信している。だって今日の試合は間違いなくキャリア最高の勝利だからね」
WHAT IN THE WORLD IS GOING ON TONIGHT?!?!@36Johns gets the calf-slicer finish IN. SECONDS. and pushes the streak to SIX in a row tonight!! #TUFFinale pic.twitter.com/ydHHRg3xfN
— UFC (@ufc) December 2, 2017
メインカードの2試合目は再び女子フライ級マッチが行われ、ディアナ・ベネットとメリンダ・ファビアンが拳を合わせた。第1ラウンドはファビアンをケージ際に押し込んでプレッシャーをかけ続けたベネットが主導権を握るが、ラウンド終了間際にファビアンのヘッドキックがヒットし、思わずダウンしたベネット。ふらつきながらも必死に起き上がろうとしたところでホーンが鳴り、インターバル中に落ち着きを取り戻して試合を続けている。
第2ラウンドでベネットはファビアンをケージに押し込んでシングルレッグからテイクダウンを狙うが、抵抗するファビアンがケージをつかんでしまい、1ポイントの減点を食らった。打撃戦となった最終ラウンドでもテイクダウンを狙うベネットの攻撃をファビアンがディフェンスする流れとなり、勝負の行方はジャッジに委ねられる。3名のうち2名がドロー判定となり、マジョリティドローで引き分けとなった。
女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
△ディアナ・ベネット vs. メリンダ・ファビアン△
判定1-0(28-28、29-27、28-28)引き分け
ディアナ・ベネット
「しばらく、試合に対する愛情を失っていて、生活がマンネリ化していたんだけど、今日はハッとさせられたわ。キャンプをユタからニュージャージーに移動したの。今はかなりうまくなったと思っている。確かに今日は自分のパフォーマンスを見せられなかったけれど、まだ学ぶことがある。このスポーツがとても好き。ジムに戻って私がちゃんとできるってことを見せていきたい。メリンダ(ファビアン)は私がとても大好きな人だし、当然、愛しているわ。彼女と戦うんだと言われた時、また友達とやれるのね、すごいわ、と思った。似たような情熱を盛っている人たちに合うのは最高よ。離れたくないと真剣に思ったくらいにね。許されるなら一生とどまりたいくらいだったわ」
OHHHH Melinda Fabian lands the head kick at the end of the round, but the horn sounds and she survives!! #TUFFinale pic.twitter.com/rnrEoMtDnS
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エリック・スパイスリーとジェラルド・マーシャートが激突したミドル級マッチはマーシャートの打ち込んだ左のボディキックがスパイスリーのアバラにクリーンヒットし、ダウンしたところにパウンドを見舞ったが、すぐにレフェリーが止めに入り、TKOでの勝利が決まった。
ミドル級マッチ 5分3ラウンド
●エリック・スパイスリー vs. ジェラルド・マーシャート○
2ラウンド(2分18秒)TKO
ジェラルド・マーシャート
「サウスポーだからね、常にうまくボディショットを決められるようにしている。ヘッドキックも数発決まったけど、エリック(スパイスリー)にうまく受けられてしまった。基本的にはアゴが強くてボディが弱いか、アゴが弱点でボディがタフかのどちらかなんだ。今日は相手のボディが弱かったから、そのアドバンテージを生かした」
THAT'S A WRAP!!@The_Real_GM3 lands a VICIOUS body kick that drops Spicely and it is over here in round 2!! #TUFFinale pic.twitter.com/6T16ezPIb7
— UFC (@ufc) December 2, 2017
直前の対戦カード変更により、急きょ出場が決まったローレン・マーフィーをバーブ・ホンチャックが迎え撃った女子フライ級マッチは激しい打ち合いに始まり、接戦の展開となった。ホンチャックがアームバーを決めかけたシーンもあったが、フルラウンドを戦った末、スプリット判定でマーフィーに軍配が上がっている。
女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
●バーブ・ホンチャック vs. ローレン・マーフィー○
判定2-1(28-29、29-28、28-29)
ローレン・マーフィー
「今回の勝利は私にとってかなり大きな意味を持つ。もちろん、どの勝利だってそうだけど、でも今回はいつも以上にスペシャルなの。バーブ(ホンチャック)のことは心から尊敬しているわ。ベストファイターの1人だと思うし、彼女と接戦のファイトができたことだってすごいのに、しかも勝利のおまけ付きなんて最高よ。バーブとは前に戦ったことがあって、その時は一本を取られたから、グラウンドではタフになると思っていた。彼女のような人を相手にすると、いいポジションを取れるかどうかが重要になる。10回やっても常に違う結果になるでしょうね。今日もそうなっただけ。今日は私の番だったの。夢を同じくする彼女たちの半数が黒星と共に家に帰ることになるなんて心苦しいし、みんなのことが好きすぎてそれを考えるのもつらいわ」
Wild end to round 1 between @BarbHonchak and @LaurenMurphyMMA! #TUFFinale pic.twitter.com/52tV9UbJsw
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LUCKY!!#TUFFinale @LaurenMurphyMMA pic.twitter.com/8zJuMwnirf
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バンタム級のショーン・オマリーとテリオン・ウェアが対戦した試合は第1ラウンドで激しい打撃戦を繰り広げた後、次のラウンドでもオマリーがウェアに強打を見舞っていくが、両者ともパンチを浴びながら持ちこたえる。第3ラウンドもオマリーが有効打を重ね、さらにケージ際でウェアをテイクダウンしたオマリーは相手を立ち上がらせた直後にボディキックとヘッドキックを打ち込み、再びテイクダウンを取ってプレッシャーをかけた。
判定の結果、3名のジャッジはいずれもオマリーの勝利を支持している。
バンタム級マッチ 5分3ラウンド
○ショーン・オマリー vs. テリオン・ウェア●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
ショーン・オマリー
「今この瞬間が意味するものをうまく言葉で表せられない。応援してくれたベガスのみんなに本当に感謝している。おしゃべりは試合をおもしろくするけど、でも、テリオン(ウェア)のことは尊敬している。すごい良い奴だし、タフな相手だったよ。これからの活躍を願っている。ベガスで最高の試合ができたから、2018年はラスベガスが舞台のPPV(ペイ・パー・ビュー)のイベントで試合をしたい」
#TUFFinale #TUF26
— UFC Japan (@ufc_jp) December 2, 2017
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#TUFFinale #TUF26
— UFC Japan (@ufc_jp) December 2, 2017
ショーン・オマリー🆚テリオン・ウェア💥
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