ライトヘビー級ランキング15位につけるヴィランテが右の一撃をヒットさせて優位に立つと、その後も有効打を重ねてバローゾを追い詰めていく。やや逃げ腰のバローゾはヴィランテのハイキックを避けようとして足を滑らせるなどリズムをつかめない。ただ、第1ラウンド終盤にローキックを当てたヴィランテは裏拳もヒットさせて反撃の兆しを見せている。
次のラウンドでは序盤からバローゾが積極的に打ち込んでいったが、ヴィランテの左ストレートをまともに食らい、さらに連打を浴びて再び腰が引けてしまった。その後もヴィランテ優勢の流れは変わらなかったものの、決め手に欠いてフィニッシュには至っていない。
バローゾが驚異的なタフさを見せる中、ヴィランテが要所で強烈な打撃を見舞っていき、時折、バローゾの足元がふらつく場面もあったが、それでもバローゾを打ち崩すことはかなわず、勝負の行方はジャッジに委ねられることになった。
終始、優勢を誇ったヴィランテがスプリット判定で勝利を収めている。
#UFC220
— UFC Japan (@ufc_jp) January 21, 2018
ジアン・ヴィランテ🆚フランシマー・バローゾ💥 pic.twitter.com/M4sUM2qt1e
ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド
○ジアン・ヴィランテ vs. フランシマー・バローゾ●
判定2-1(30-27、28-29、30-27)
ジアン・ヴィランテ
「見てみるまで分からないけど、相手を打ちのめした感触があった。今回のように大観衆の前で試合をするとなると、ちゃんとショーを見せないと。しっかりパフォーマンスを示してノックアウトし、主役になるつもりだった。史上最大級のヘビー級タイトルマッチが行われるイベントでデイナ(ホワイト)がいい試合順を組んでくれたからね。観衆の注目を浴びたくなるもんだろ。一気に行きたかったんだけどな。イケイケだったのに、相手がやりたがらなかった。29-28の判定はよく分からない。やられたのかな。でもこれがこのスポーツ。自力でなんとかするべきなんだ。判定は嫌いだ。勝とうが負けようが、ショーを披露するために戦っている。俺が戦いたいと言うから、デイナがこんな風に良いスポットを与えてくれるんだ。2018年の良いスタートになった。できれば次はちゃんと俺に立ち向かってきてくれて、一緒に花火を上げてくれるような相手がいい」