マクマンに三角絞めを決めたレノー

日本時間2月25日（日）、アメリカ・フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターでUFCファイトナイト・オーランドが開催され、女子バンタム級のサラ・マクマンとマリオン・レノーが対戦した。

第1ラウンド序盤、マクマンはラッシュからレノーの懐へ飛び込み、足払いでテイクダウンを奪う。以降はラウンド終了まで、マクマンがマウント状態でレノーをがっちり押さえ込み、パウント攻撃で着実に相手にダメージを与えていった。レノーは防戦一方となっていたが、なんとか耐えしのいでいる。

しかしながら、第2ラウンドに入ると形勢が逆転。開始直後、レノーが狙いすましたようにマクマンの打撃に合わせて繰り出したカウンターパンチがクリーンヒット。マクマンは膝をついてダウンするも、すぐに立ち上がってレノーに組み付き、テイクダウンを奪ったところまではよかったものの、グラウンドでの攻防に入った瞬間、レノーが両足でマクマンの首と腕を締め上げて勝負を決めにかかった。必死に耐えていたマクマンだったが、レフェリーが止めに入ってレノーの一本勝ちとなった。

女子バンタム級マッチ　5分3ラウンド
●サラ・マクマン vs. マリオン・レノー○
2ラウンド（3分40秒）サブミッション（トライアングルチョーク）

マリオン・レノー

「最初のラウンドでつぶしにかかってくるのは分かっていた。試合が始まればプレッシャーをかけてくることも分かっていたわ。向こうがブレイクするだろうから、とにかく最初のラウンドを切り抜けないといけなかったの。ボクシングのコーチが相手は中盤になったらストレートにくるだろうから、仕留めるなら右を使えと教えてくれた。だから第2ラウンドでそうしたの。右パンチを放って相手に響いていたのは分かっていたし、ジャブも彼女のバランスを崩していたと思う。右の拳で勝負できるのは間違いなかったから、とにかく耐え続けた。彼女がこちらのガードに入ってくれば一気にいけると思っていたし、三角絞めを狙っていた。足を膝裏でロックできた瞬間にこれでおしまいだと分かったし、あとは時間の問題だった。2004年のオリンピックに出た選手だけれど、もう随分、前のこと。18歳だった2000年にランニングしていたのを覚えているようなものよ。昔のこととはいえ、それで彼女の何が消えるわけでもないし、今回は最高の相手に素晴らしい勝利を飾れたと思っている。3人のタイトルコンテンダーを打ち破ってこれで3連勝。タイトルマッチの準備はできているわ。もう若くなることはないし、待ち時間が長くなれば手に入れるのも難しくなる」