中盤の反撃も実らずバルボーザにドクターストップでリーがTKO勝利

UFCファイトナイト コメント 試合結果
UFCファイトナイト・アトランティックシティ:エドソン・バルボーザ vs. ケビン・リー【アメリカ・ニュージャージー州アトランティックシティ/2018年4月21日(Photo by Patrick Smith/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・アトランティックシティ:エドソン・バルボーザ vs. ケビン・リー【アメリカ・ニュージャージー州アトランティックシティ/2018年4月21日(Photo by Patrick Smith/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間4月22日(日)、ニュージャージー州アトランティックシティのアトランティックシティ・ボードウオーク・ホールでUFCファイトナイト・アトランティックシティが開催され、メインイベントでライト級ランキング5位のエドソン・バルボーザと同6位のケビン・リーが対戦した。

序盤から飛ばすリーはハイキックを織り交ぜながら右ストレートで有効打を重ね、タイミングを狙ったかのようにタックルからテイクダウンを取る。マウントポジションを確保した後はバルボーザの抵抗に遭ってしばらくは思うような展開に持ち込めなかったものの、粘り強く攻め続けたリーは相手の体を押さえつけるとパウンドとエルボーを打ち込んで削った。

最初の5分でペースをつかんだ様子のリーはダメージを受けて疲労するバルボーザに対して攻撃の手を緩めず、再びマウントポジションを取ってハードパンチを打ち下ろす。第2ラウンドが終わるまでリーのペースで試合は展開した。

しかし、次のラウンドで一瞬にして流れが変わる。反撃の糸口をつかもうとワンツーを打ち込んだバルボーザの回し蹴りがリーにクリーンヒットし、リーが膝から崩れ落ちかけたのだ。何とかこらえて試合を続行したが、ダメージは明白でバルボーザのマウントポジションを取りながらも次の動きに持ち込めない。ついにはバルボーザがリーの体を蹴り上げてスタンディングに戻ると、再び回し蹴りや飛び膝蹴りを見舞ってリーにプレッシャーをかけた。それでも、徐々に落ち着きを取り戻したリーも攻撃に転じて有効打を稼ぐ。




第4ラウンドは激しい打ち合いになった後、リーがテイクダウンを取ってバルボーザを押し倒す。逃れようと必死のバルボーザの体を押さえ込み、パウンドを浴びせてくリーはラウンド終了までポジションを入れ替えさせずに打撃を続けた。




リーが「残り5分だ」と気合を入れて臨んだ最後のラウンドも打撃戦が繰り広げられ、バルボーザがこの試合で十八番とした回し蹴りを放つと、リーもジャブを打ち込んで応戦する。しかしながら、幾度となくリーのパンチを食らったバルボーザの目元からは流血が確認され、次第に腫れもひどくなった。バルボーザはリーにプレッシャーをかけられ、しばらくはケージ際で攻防を続けていたが、オクタゴン中央に戻った直後、レフェリーが中断を宣言し、バルボーザにドクターの診察を受けるよう指示。医師団がバルボーザは試合続行不可能と判断したため、リーのTKO勝利が宣告された。

ライト級マッチ 5分5ラウンド
●エドソン・バルボーザ vs. ケビン・リー○
5ラウンド(2分18)TKO(ドクターストップ)

ケビン・リー


「この試合前に言ったように、メンタルの強さがカギになった。5ラウンドすべてを戦って、試合をちゃんと終えられるところを見せたかった。やり遂げたと思っている。俺は少しサウスポー気味にいって、5ラウンド目には相手を上回って止めた。何だってできる。この階級では俺が一番完成されたファイターだと思っている。世界で一番タフなストライカーとだってやってみせる。エドソン・バルボーザは間違いなく、この階級で最強のストライカーだ。試合に臨んでそれを示したかった。俺は自分が何でもやれるってことを見せたと思っている。どんな逆境だってはねのけられる。あの回し蹴りは痛かったけどね。相手の意地が爆発した感じ。俺たち2人はこの階級でベストなファイターだし、俺がその2人の中で上だってことを示せた。みんな、今が何時か知っているだろ。そう、ハビブタイムさ」

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