早々にローキックでダウンを奪ったヌネスはケージ際にペニントンを追い込み、オーバーハンドライトをさく裂させる。さらに、ローキックで相手の足元を崩しにいったヌネスはリズムをつけながらワンツーやジャブを打ち込んだ。ペニントンも要所でパンチを繰り出していったものの、ヌネスのプレッシャーを受けて思うように前に出られない。
第2ラウンドもヌネスが勢いをつけ、ペニントンは打撃を食らいながらも反撃の糸口を探る。テイクダウンを狙って組み付いたところに膝蹴りを浴びたペニントンだが、ヌネスの背中を捕らえて離さず、ついにテイクダウンを成功させた。最初のラウンドは圧倒的にヌネスの有効だが多かったものの、このラウンドはペニントンが巻き返しを図っている。
しかし、ヌネスのペースは落ちず、テイクダウンをやり返した後はマウントポジションを取って優位に試合を運ぶ。ただ、フィニッシュのチャンスは得られず、打撃戦は第4ラウンドに入っても継続した。それでも手数はヌネスの方が多く、再びテイクダウンを決め、その後も終始、試合をコントロールしている。
最終ラウンドを迎える頃には両者とも疲労が激しく、最後の5分間はハグを交わしてスタート。ヌネスの打撃を食らったペニントンの顔からは流血も確認され、タックルを決められてまたもヌネスに押し倒された。優位な体勢を確保したヌネスは馬乗り状態になってからパワーを強めてパウンドを放ち、うつむいたペニントンは流血が激しく、防戦一方になっているのを確認したレフェリーが試合終了を告げた。
#UFC224
— UFC Japan (@ufc_jp) May 13, 2018
👏👏👏 pic.twitter.com/ZQXHtemm9V
女子バンタム級タイトルマッチ 5分5ラウンド
○アマンダ・ヌネス vs. ラケル・ペニントン●
5ラウンド(2分36秒)TKO
アマンダ・ヌネス
「トレーニングしたことをすべてやった。ロッキー(ペニントン)はタフな選手よ。彼女と5ラウンドを戦うつもりで準備していた。どのラウンドもすべて落ち着いていけたわ。自分にとっては難しい試合だったから、成長につながると思っている。ロッキーとティーシャは私の友達だから、精神的に準備を整えておかないといけなかった。でも、これはここでの人生の理由だから。世界一になることをずっと夢見てきたし、今日もまだ、そこにいられる。前回の試合でケガをして、カムバックできた。これからはもう少し注意していくつもり」