時折、相手を挑発しながら積極的に前に出るアデサニヤに対し、タバレスは着実に有効打を稼いでいく。序盤はタバレスが優位に試合を運んでいくが、第2ラウンドにはボディショットをまともにくらったタバレスが足元をふらつかせる場面もあった。アデサニヤが追い打ちをかけにいったものの、フィニッシュには至っていない。
少し疲れの見えるタバレスはアデサニヤからアゴに膝蹴りをくらい、さらに強烈なボディショットやジャブの連打、足技の攻撃を受けてしまう。相当のダメージを与えられながらもダウンすることなく前方姿勢を崩さいないタバレスは第4ラウンドに反撃のチャンスを得てアデサニヤの背中を取りにいくが、相手にうまく逃げられてスタンディングに戻った。
最終ラウンドにもつれ込んだ試合は右目を負傷したタバレスの勢いが衰え、アデサニヤに攻撃のスキを与えてしまったものの、最後まで戦い抜いている。勝負の行方はジャッジに委ねられたが、ランカーのタバレスを圧倒したアデサニヤに軍配が上がり、無敗のままキャリア14勝目をマークした。
【メインイベント】
ミドル級マッチ 5分5ラウンド
●ブラッド・タバレス vs. イズラエル・アデサニヤ○
判定3-0(46-49、45-50、45-50)
イズラエル・アデサニヤ
「観客も専門家もみんな、あいつはニュージーランドのレジェンドだけどUFCで2試合しかしていないと言っていた。タバレスはタフな相手だけど、俺はみんなが間違っていることを証明できたと思っている。最高の気分だ。まだエネルギーは残っている。勝ててうれしいし、チームも喜んでくれている。今回が初めてのメインイベントだったし、UFCではまだ3試合目。温まってきたところだ。俺の力はこんなもんじゃない。明日のUFC 226で会おう」
That elbow tho …@Stylebender #TUF27 pic.twitter.com/zXeRXU4N5C
— UFC (@ufc) 2018年7月7日