序盤、ジョンソンの鋭い蹴りを受けた左足をかばうような仕草を見せたセフードは後退を強いられるも、しばらく経つと少し回復したようでステップを踏んでリズムを作り始める。第1ラウンドを通してジョンソンの勢いが勝ったものの、セフードが激しく打ち込んでいくシーンもあった。
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プレッシャーをかける王者ジョンソン💥
反撃のチャンスを逃さない挑戦者セフード💥 pic.twitter.com/LRjcx2lUU6
第2ラウンドでは要所でローキックを入れたジョンソンがテイクダウンを仕掛けてセフードにプレッシャーをかけるも、セフードも力強いジャブを放って有効打を稼ぎ、一進一退の展開となる。組み付いてくるジョンソンを押し倒してテイクダウンを決めたセフードはマウントポジションを確保したが、ジョンソンも必死に抵抗して難を逃れた。
11度の防衛を果たしてあらゆる技術を磨き上げたジョンソンに対し、初対戦の時よりもはるかに多くのスキルを身につけた挑戦者のセフードはジョンソンがローキックを狙うタイミングでジャブを打ち込むなど果敢に立ち向かっていく。セフードは何度も背後にまわってグラウンドゲームに持ち込もうとするが、そのたびにジョンソンが華麗にかわしてマウントを取らせない。
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匠の技✨さく裂😳😳😳 pic.twitter.com/iBINgRUj2m
互いにスピード感のある打撃を繰り出しながら迎えた第4ラウンド、ジョンソンの勢いは変わらないものの、セフードの打撃を浴びるシーンも多く、足を滑らせた際には強打を受けて若干ながらジョンソンの足元がふらついたようにも見えた。しかし、ジョンソンは鋭いボディキックを当ててセフードを追い詰める。その後、テイクダウンに持ち込んだセフードが攻撃を阻むジョンソンの体を押さえつけ、スキを見てはパウンドを見舞った。
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盛り上がってまいりました・・・ジョンソン🆚セフード💥💥💥 pic.twitter.com/noaQz9wdCH
互角の戦いを繰り広げた試合は最終ラウンドを迎えてなお両者ともスピードはさほど落ちておらず、打撃で攻め込むジョンソンとテイクダウンを狙うセフードの攻防戦が続く。ラウンド中盤を過ぎてジョンソンの背後を取ったセフードだったが、ジョンソンがうまく立て直してポジションを入れ替える。組み付いた両者は足を掛け合ったまま倒れるも、すぐに立ち上がり、試合終了を告げるホーンが鳴るまで激しい打ち合いを続けた。
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ジャッジに委ねられた試合結果はスプリット判定でセフードに軍配が上がり、11連続防衛を達成していたジョンソンを下したセフードが新フライ級チャンピオンに輝いた。
【セミメインイベント】
フライ級タイトルマッチ 5分5ラウンド
●デメトリアス・ジョンソン vs. ヘンリー・セフード○
判定2-1(48-47、47-48、47-48)
ヘンリー・セフード
「夢がかなった。オリンピックの金メダリストからUFCチャンピオンだ。自分はこのロサンゼルスの2ベッドルームのアパートで生まれた。応援してくれたカリフォルニアのファンに感謝している。この1週間ずっと見下されてきたように感じるけど、スーパーファイトの話題が多いから、今、ここにこうして立てた自分はメインイベント(バンタム級タイトルマッチ)の勝者と戦いたいと言おう」