ライトヘビー級は常にフレッシュな才能を欲しており、ジム・クルートが元ヘビー級のクリス・バーチラーを5分足らずで倒してそのタフネスとパワーを見せつけた際、いつかUFCと契約を結ぶときがくるのは火を見るより明らかだった。
それから4カ月、クルートはスコットランドのサブミッションエースであるポール・クレイグとのトリッキーな一戦でオクタゴンデビューのチャンスをつかんだ。クレイグは前戦で敗北を目前にしながら起死回生の三角絞めを放ち、残り1秒でマゴメド・アンカラエフからタップを奪っている。
喧嘩スタイルが持ち味の生涯にわたる格闘家にして、才能あるニューカマーであるクルートは、デイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーで見せたパフォーマンスによって当のデイナ・ホワイトの称賛を受けた。地元オーストラリアで戦ってきた相手とはひと味違うライバルを迎えるクルートは、19歳でプロになってから22歳の現在まで敗北を喫したことがなく、8連勝という記録を手土産に今週末の勝負に挑むことになる。その記録を9連勝に更新できれば、2019年のライトヘビー級で中心的なファイターの仲間入りを果たすことになるだろう。
