統一王者はホロウェイ、アルドをTKOで撃破!

UFC PPV 試合レポート
UFC 212:ジョゼ・アルド vs. マックス・ホロウェイ【ブラジル・リオデジャネイロ/2017年6月3日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 212:ジョゼ・アルド vs. マックス・ホロウェイ【ブラジル・リオデジャネイロ/2017年6月3日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間2017年6月4日(日)、ブラジル・リオデジャネイロのジュネス・アリーナでUFC 212が開催され、メインイベントでジョゼ・アルドとマックス・ホロウェイがフェザー級統一王座をかけて対戦した。序盤はアルドが優位に立ちながらも、第3ラウンドで形勢を逆転したホロウェイが敵地ブラジルでアルドを撃破し、悲願の王座統一を成し遂げた。

ホロウェイは第1ラウンド、第2ラウンドと普段の豊富な手数が見られず、金網に詰められるシーンも見られたが、長いリーチと丁寧なパンチの打ち分けでアルドの爆発的なアタックをやり過ごすと、続く第3ラウンドにリズムをつかみ、鮮やかなワンツーを皮切りにアルドをフィニッシュに追い込んだ。17歳の頃から対戦を夢見ていたアルドに打ち勝ったホロウェイは「神に、ホームの皆、チームの皆に感謝する。それから、ブラジルの皆にもありがとう。母国の英雄を応援する皆の気持ちは分かる。それでも俺はブラジルの格闘技ファンに感謝する。皆から与えられているのが“愛”そのものなんだと思っている」と喜びを表現している。

試合開始当初はオーソドックスの両者がゆっくりと右に回りながら互いに糸口を探った。ホロウェイがリーチのあるジャブ、そしてワンツーで飛び込みを見せるが、アルドは大きく距離を取る。残り時間2分45秒、左フックでホロウェイをとらえたアルドがワンツー、そしてヒザで追撃を試みるも、ホロウェイがうまく回り込んで攻撃を交わしている。ホロウェイは何度かジャブで仕掛けていったものの、アルドは距離が詰まると見事な回転のコンビネーションを繰り出すため、ホロウェイはいつも通りの展開に持ち込めない。

アルドが細かなヘッドムーブからボディ、そしてワンツーと圧力を強めると、ホロウェイもそれに応じて手数を増やした。アルドはすぐにペースを落とし、じっくりと相手を見ながらカウンターを狙い始める。リーチに勝るホロウェイがアルドを大きく下がらせるシーンも見られたが、アルドは巧みに上体を動かしてホロウェイのパンチを回避し続けている。ホロウェイが両手を上げてアルドを誘った残り時間15秒、アルドは即座に素早い回転のコンビネーションで距離を詰め、ホロウェイもパンチでこれに応戦。しかし、互いに決定打は奪えない。

第3ラウンドに入り、ホロウェイの右ストレートがアルドの左のガードをかいくぐり、その外と中から当たり始めた。残り時間3分、両者のジャブが相討ちのように当たった後、立て続けにホロウェイのワンツーを2度も食らったアルドが真後ろに倒れ込んでしまう。好機と見たホロウェイが一気にパウンドで襲いかかったが、アルドも両足を駆使して必死の抵抗を見せた。しかしながら、ホロウェイはプレッシャーを緩めることなくマウント、そしてバックマウントとポジションを奪い続け、休むことなくパウンドを振り下ろす。ある土は亀の状態でガードを固めつつ、親指を上げて「大丈夫だ!」とアピールするも完全に防戦一方だ。2分間に渡って一切の反撃ができず、守るしかない状況に陥ったアルドを確認したレレフェリーのジョン・マッカーシーが両者の間に割って入り、TKOでの試合の終了を宣告。時間は3ラウンド4分13秒だった。

この結果、UFCフェザー級統一王者となったマックス・ホロウェイは戦績を18勝4敗と伸ばし、敗れたジョゼ・アルドは26勝3敗と戦績を落としている。
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