昨年夏、6勝0敗という記録とともにデイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズにやってきたアレクサンダー・ヘルナンデスは、一時も無駄にすることなくUFCへの切符をつかんだ。2季目を迎えたこのシーズンで4人に与えられた契約の一つを手にしたのは、ジョーダン・ライトを40秒で下したヘルナンデスだったのだ。
今週末、“フラッフィー”ことヘルナンデスはフォルタレザで、自らと同様に元LFAミドル級チャンピオンだったマルクス・ペレスと対戦する。
25歳のヘルナンデスはMMA Gold Fight Teamの一員として、バンタム級の新星であるアスペン・ラッドらとともにトレーニングを積んでいる。キレのあるストライキングと堅固なギロチンにつながるパワー、手を緩めることなく25分を戦い続けられる体力は、LFAミドル級の中心的ファイターであるブレンダン・アレンを倒したタイトルマッチでいかんなく発揮されていた。
一方、UFCで1勝2敗を記録しているペレスはスピン系のやっかいなスタイルを持ち味としている。キャリアをスタートさせてから9連勝を飾っているペレスの対戦相手にはUFCに参戦していたパウロ・チアゴやイルデマール・アルカンタラがおり、現UFCミドル級ファイターにしてLFA王者のイアン・ハイニッシュにはサブミッション勝ちを決めている。また、敗北こそしたものの、ショートノーティスでエリク・アンダースとの試合にも臨んでいた。
まだ若いヘルナンデスには明らかなポテンシャルがあり、あっという間に頂点へと駆けあがることも可能だろう。しかし、その第1歩として、まずはペレスを倒さなければならない。