日本時間3月3日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナを舞台にUFC 235が開催され、セミメインイベントでウェルター級王座をかけてチャンピオンのタイロン・ウッドリーと同級ランキング2位のカマル・ウスマンが対戦した。
試合開始直後からウスマンがプレッシャーをかけていき、ケージ際のレスリング勝負が中心の展開に。全体的にウッドリーが追い込まれることが多く、試合中盤にはウスマンがウッドリーからテイクダウンを奪っている。結局、ウスマン優勢のまま、フルラウンドにもつれ込んだ試合はウスマンがユナニマス判定で勝利し、ウェルター級チャンピオンベルトを手に入れた。
【セミメインイベント】
ウェルター級タイトルマッチ 5分5ラウンド
●タイロン・ウッドリー vs. カマル・ウスマン○
判定3-0(44-50、45-50、44-50)
カマル・ウスマン
「組み合わせということになれば、俺は誰よりもうまくやれる。レスリングから打撃に行くと思っているだろうし、打撃からグラップリングを仕掛けると思っているだろうけど、いろいろ組み合わせて混乱させられる。だからこその総合格闘技だろ。俺が一番、俺がチャンピオンだ。ナイジェリア初のチャンピオンになれて最高の気分だし、王者マップの上に母国の名前を刻めた。地元にUFCを連れていく日が待ち遠しい」
【メインカード】
ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
●ロビー・ローラー vs. ベン・アスクレン○
1ラウンド(3分20秒)サブミッション(ブルドッグチョーク)
ベン・アスクレン
「スラムの後、ギアが入るのに少し時間がかかった。相手の速さにびっくりして、少し時間がかかってしまったんだ。でも、目が覚めてからは当てていけたし、しっかりついていけた。絞め技が得意だから、グリップやプレースメントとかに取り組みながら、いろんなリアネイキドチョークのバリエーションを練習してきたんだ。相手のアゴの下に入れられたから、タイトになったと思いつつも、決める方法がないかもしれないとも思っていたけど、いろんなところから出血していたから、できる限りの強さで絞めた。みんながハーブ(レフェリー)に不満そうだったけど、彼はちゃんとロビーを確認していたし、ロビーが何も言わなかったんだ。ベテランらしいよね。あれがロビーさ。ハーブでも俺でもない。ティルでもマスビダルでも、勝ったやつとやりたい」
女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
●テシア・トーレス vs. ジャン・ウェイリー○
判定3-0(28-29、27-30、27-30)
ジャン・ウェイリー
「試合の展開はどうなってもおかしくなかったけれど、グラップリングがはまった感じ。ゲームプランはスタンディングをキープすることだったけど、向こうがグラップリングを仕掛けてきた。こっちは問題なかったし、誰が相手だろうとレスリングでも柔術でもいけるわ。中国を代表して戦えることを本当にうれしく思っている。もっと優れたファイターになって、この先、中国からやってくるファイターのお手本になりたい。このスポーツは中国で急成長しているし、特にUFCが中国にやってきてからはすごい。将来を思うと本当にワクワクするわ」
バンタム級マッチ 5分3ラウンド
●コーディ・ガーブラント vs. ペドロ・ムニョス○
1ラウンド(4分52秒)KO
ペドロ・ムニョス
「コーディの試合はかなり見てきたし、研究もしてきたから、自分にとっては完璧な対戦だと思っていた。試合でも練習でも落とされたことは一度もないし、自分のアゴには何よりも自信がある。向こうの打撃を受ける力があることも分かっていたし、その上で俺の打撃をお返しするつもりだった。向こうのアゴにクリーンヒットできれば100%ノックアウトできると思っていた。今、暫定のタイトルが出回っているから、トップの動きがスローになっているバンタム級も今こそやるべきだ。セフードが(階級を)上げるか、TJ(ディラショー)がまた落とすのかもしれないけど、俺は待ちたくない。今すぐタイトルに挑戦させてくれ」