UFCファイトナイト・ウィチタ見どころ:カルトヒーロー、デリック・ルイスのワンパンチKO宣言!

UFCファイトナイト 見どころ
UFC 230:ダニエル・コーミエ vs. デリック・ルイス【アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク/2018年11月3日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 230:ダニエル・コーミエ vs. デリック・ルイス【アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク/2018年11月3日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間3月10日(日)に開催されるUFCファイトナイト・ウィチタのメインイベントでは、ヘビー級人気上位ランカー対決、デリック・ルイス(アメリカ)対ジュニオール・ドス・サントス(ブラジル)の一戦が行われる。

思ったことをそのまま言葉に! ルイス名言集

ルイスといえば、試合後の勝利者インタビューで傑作なコメントを残し、英語圏のファンの間ではカルト的な人気を博していることでおなじみだ。文字にするのもはばかられるような内容も多いのだが、ルイス人気の一端をご理解いただくためにも、かなり抑えた言葉でルイスの名言を紹介しておきたい。

UFCファイトナイト・ハリファックス(2017年2月)で、トラビス・ブラウンにKO勝ちした後、おなかを押さえているルイスにインタビュアーが、ボディへのパンチが効いたのかと尋ねたところ・・・。

「いや、ちょっと大に行きたいだけなんだよ。今回は漏らさないようにするのが大変だった。ガスを体内にとどめながら、同時に呼吸をしていたわけだからな。全国放送でのお漏らしは避けたかった」

「オナラならちょっぴりしたぞ。おなかを少しスッキリさせたくてね。そしたら大丈夫になったよ。ただ、第2ラウンドにまたもよおした。今度は泡立っていやがる。だから、“やばい、この試合は早く終わらせないと”と思ったんだ」

さらに、UFCファイトナイト・オースティン(2018年2月)、マルティン・ティブラをノックアウトした直後には・・・。

「少し休ませてくれ。そうすれば第4ラウンドに入ってもバテなくなると思う。第4ラウンドといっても、オレの相手はワイフだ。愛するエイプリル(ルイスの妻)、用意しておけよ。徹底的に行くぞ」

UFC 229(2018年10月)、アレクサンダー・ヴォルコフをノックアウトした後の勝利者インタビューで、突然ショーツを脱いで下着姿になったルイス。インタビュアーのジョー・ローガンが「デリック、どうしてショーツを脱いだのですか」と尋ねると、「股間が熱くてな」と返したのであった。

特に最後のインタビューは大きな注目を集め、ルイスの『Instagram(インスタグラム)』はフォロワーが急増、ネット上では何かに付けて「○○が熱いから」でキメる人が続出したのだった。

こんなご時世だからこそ、コンプラも炎上もどこ吹く風なルイスの自由気ままさに痛快さを感じる人がいるのも分かるような気はするが、当の本人は、過熱人気にもピンときていない様子だ。

「何なんだろうね。誰にも失敬や無礼は働いてはいないと思うんだけどな。たぶん、正直に自分を出しているからかな。ストレートにものを言うしね」

ドス・サントスはここ最近の相手で最も弱い、と豪語するルイス

UFC 229で、試合のラスト11秒に繰り出した奇跡の一発逆転パンチでヴォルコフをノックアウトしたルイスは、わずか1カ月後にはマディソン・スクエア・ガーデンが舞台のUFC 230にスクランブル出場し、ヘビー級タイトルに挑戦するも、王者ダニエル・コーミエに一本負けを喫してしまった。今回の対戦相手となるドス・サントスは、べた足でのしのし歩くルイスとは対照的なプロボクサーのような軽快なフットワークの持ち主であり、元王者らしく実力も折り紙付きの難敵だと思われるが、なぜかルイスは「ヤツはオレが最近戦ってきた相手の中では最も弱い。これまでで5番目か6番目程度ではないか」と、余裕しゃくしゃくにワンパンチKOを予告している。

「オレはいつも言っているが、ヘビー級では元王者であろうが、黒帯だろうが、世界レベルのボクサーだろうが、関係ないんだ。チャンスは五分五分、ワンパンチで終わりなんだよ。だからオレは、いつでも好きな時にフィニッシュすることができる。第1ラウンドでも、第5ラウンドでもいいんだ。行けると思ったらすぐに終わらせてやるよ」

円熟のドス・サントス、タイトル再制覇に照準

10年以上にわたってUFCヘビー級のトップクラスで、そうそうたるトップファイターとタイトルを目指してしのぎを削り、2011年から2012年には王者として君臨したドス・サントス。特にケイン・ベラスケスとの3度にわたる激闘は、UFCのヘビー級史に残る最高峰ライバルストーリーだった。そんなドス・サントスにとって前回の試合は昨年12月のUFCファイトナイト・アデレードで、地元の有望株タイ・トゥイバサをノックアウトし、キャリア初の敗戦を味わわせ、まだまだ強さ健在を見せつけた。

今回のルイスも含め、ここ最近のドス・サントスは、タイトル戦線に直接絡むというよりも、新進気鋭の有望株との対戦が続いているが、そのことについて「自分は対戦相手のことは気にしていないんだ。あんまり気にしなさすぎるから、こういう試合が多くなるのかな(笑)。確かにニューカマーと戦っても、自分のキャリアには特にプラスにはならないけれど、UFCがやれというのなら、誰とでも戦うさ」と、ファイトスタイル同様に、懐深く軽やかに語っている。

「タイトルマッチのことは心配しても仕方がない。おのずと到達することだと思うからだ。これまでも常にベストを尽くして戦ってきた。負けることもあったが、それは自分がミスを犯したからだ。そんな代償を払いながら、多くの経験を積んできた」

「自分はまだ35歳で、ここにきてファイターとして一層成熟し、モチベーションも高まっていて、強くなった自分を感じている。今は誰が相手でも倒せると思っているんだ。全員を倒せば、この階級でナンバーワンになるだろう? だからタイトル再挑戦の実現は時間の問題にすぎないんだよ」

UFC随一のミスター・ナイスガイとの評判も高いドス・サントスは、「みんなはトラッシュトークが好きだね。そりが合わない人たちを見ているのが好きなんだろう。でも俺の場合にはそうはならない」と、ルイスの挑発を受け流している。しかし、キャリア全体でのノックアウト数が18回のルイスと、14回のドス・サントスがオクタゴンで対峙(たいじ)すれば、ものを言うのは口ではなく拳だけだ。この試合を制した者が、コーミエの年内引退でますます流動化するヘビー級戦線で主導権を握っていくことになろう。

【文 高橋テツヤ】
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