今後に注目されるファイターたちの中ではかなり年かさではあるものの、36歳のクラウディオ・シウバは決して見過ごすことのできないファイターだ。4年近くの空白期間をおいて昨年5月にリバプールで戦いの場に戻ってきたシウバは、第1ラウンドでサブミッションを決めてノーディン・タレブから勝利を挙げた。
ほぼイギリスのみで戦ってきたシウバは10年以上前にプロキャリアをスタートさせており、今週末は12連勝を記録した状態でUFCファイトナイト・ロンドンのダニー・ロバーツ戦に挑む。これまでに倒してきた相手にはジャン・フランソワ・レノグやグザヴィエ・フパ・ポカムらがおり、2014年には今急成長を遂げているレオン・エドワーズをスプリット判定で下したこともあった。
オクタゴンに上ったのは3度のみであり、2度目と3度目の間には大きな開きがあるものの、いかなるレベルであれ12連勝とはなかなか達成しがたい記録であり、シウバがこれまでに成し遂げてきたものには疑いのつけようもない。より一般的なインターバルで競技の世界に戻ってきた様子である今、ウェルター級のランキングに一波乱を起こすチャンスが“ハンニバル”ことシウバにはある。
“やるかやられるか”のアグレッシブな戦いが特徴のロバーツはUFC参戦以来5勝2敗をマークしており、ここ2戦では連勝を飾ってきた。ロバーツのプレッシャーをかけていく好戦的なスタイルはシウバにも好機をもたらすはずであり、この一戦の行方次第でベテランファイターが混戦を極めるウェルター級の新たな一角となるかもしれない。