アザマト・ムルザカノフに関するUFC声明

UFC
米アンチ・ドーピング機構(USADA)は現地8日(月)、禁止薬物の陽性反応が出たアザマト・ムルザカノフ(29歳、ロシア・ナリチク)がUFCアンチ・ドーピング政策違反により2年の出場停止処分を受けることを発表した。

ムルザカノフが2017年9月2日に提出した尿サンプルからボルデノン代謝産物である5β-アンドロスタ-1-エン-17β-オール-3-オン、およびアンドロスタ-1、4-ジエン-6β-オール-3、17-ジオンが検出された。陽性反応は精密同位体比質量(GC/C/IRMS)分析によって確認され、外因性のボルデノン代謝物と一致する検査結果が出ている。ボルデノンは蛋白同化薬に属する非特定物質であり、世界アンチ・ドーピング機構の禁止リストを採用するUFCアンチ・ドーピング政策の下、使用が常時禁止されている。

この件の進行が遅れたのはムルザカノフから陽性反応の再調査の要請があったことに起因する。ムルザカノフは2017年9月25に通知があって以来、暫定的な疑いがもたれ、そのため、競技に参加不可となっていた。2年間にわたる競技停止期間はムルザカノフのサンプルが収集された2017年9月2日に開始したものとする。

USADAは1年を通じ、全てのUFCアスリートに対して独立したアンチ・ドーピング・プログラムを実施している。USADAは競技の品位を保ち、真のスポーツを喚起し、クリーンなアスリートの権利を守ることを単独のミッションとする独立した非営利、非政府組織である。UFCのアスリート、およびそのサポートチームメンバーが自分たちに適用されるルールを理解するのを支援するため、USADAはUFCアンチ・ドーピング・プログラムのウェブサイトでテストプロセスや禁止薬物、必要な医薬品の使用許可の取得方法、サプリメントやパフォーマンス向上薬、レクリエーショナルドラッグ摂取のリスクと危険性について広範にわたる指導を行っている。さらに、ドラグリファレンスホットラインである“Drug Reference Online(ドラッグリファレンスオンライン)”を運用し、教育セッションを実施するとともに、禁止リストや参照しやすいウオレットカード、定期的なアスリートへのアラート等にも取り組んできた。これらのアスリートに向けたリソースの多くはロシア語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、韓国語、日本語を含む複数の言語で提供されている。
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