メンデス、ヴェットーリ、オマリー、モンターニョに関するUFC声明

UFC

米アンチ・ドーピング機構(USADA)は現地時間24日(水)、サプリメントの汚染によって微量のオスタリンが検出されたことにより、4人のアスリートが6カ月の出場停止処分を受けたと発表した。


オスタリンは蛋白(たんぱく)同化薬に属する非特定物質であり、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の禁止リストを採用するUFCアンチ・ドーピング・ポリシーの下で使用が常時禁止されている。MK-2866もしくはエノボサルムとしても知られるオスタリンはパフォーマンス向上薬として世界中で非合法的に販売されている選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)にあたる。オスタリンは現在、どの国においても処方薬として入手することはできず、認可外での使用は深刻な副作用が生じる可能性がある。それにもかかわらず、オスタリンは多くのサプリメントにおいて表示された、もしくは非表示の成分として散見される。オスタリンの危険性についてのさらなる情報はUSADAのアスリート向け注意事項で参照できる。


USADAのアスリート向け注意事項はアスリートが使用する世界中のサプリメント製品における立証済みのオスタリン含有率(70以上の製品に関するUSADAハイリスクリストを参照)、およびオスタリンが製品の混入物質として頻繁に検出されていることを把握している。それぞれのアスリートのサンプルから微量のオスタリンが発見されたのは、研究所の検知能力の高さから可能になっている。しかしながら、検出幅の広がりと、摂取した可能性のある時期と検出時期の間の長さから、アスリートにとって陽性の原因になったと考えられる汚染製品を特定するのはより難しくなっている。結果として、オスタリンについての調査は比較的長くなることが多く、今回発表されたケースもそれに当たる。


USADAは徹底した調査を行い、意図的な使用の証拠を認めなかったことから、その他のサプリメント汚染のケースと一貫して以下の判断を下している。


アウグスト・メンデス(36歳、アリゾナ州グレンデール)は2018年3月7日に実施された非競技検査でオスタリンの陽性反応が出た。メンデスは暫定的に競技から除外された2018年3月20日に始まる6カ月の競技停止処分を受けている。


マービン・ヴェットーリ(25歳、イタリア・メッツォコローナ)は2018年8月24日に実施された非競技検査でオスタリンの陽性反応が出た。ヴェットーリは暫定的に競技から除外された2018年8月24日に始まる6カ月の競技停止処分を受けている。


ショーン・オマリー(24歳、アリゾナ州フェニックス)は2018年9月5日と2018年12月8日に実施された非競技検査でオスタリンの陽性反応が出た。両サンプルから検出されたオスタリンの量が2018年9月5日に先立つ摂取と一貫しているため、2件の陽性反応は最初の単独の違反に起因するものとして扱われる。オマリーは暫定的に競技から除外された2018年9月19日に始まる6カ月の競技停止処分を受けている。


ニコ・モンターニョ(30歳、ニューメキシコ州アルバカーキ)は2018年10月25日に実施された非競技検査でオスタリンの陽性反応が出た。モンターニョは暫定的に競技から除外された2018年11月15日に始まる6カ月の競技停止処分を受けている。


USADAは1年を通じ、全てのUFCアスリートに対して独立したアンチ・ドーピング・プログラムを実施している。USADAは競技の品位を保ち、真のスポーツを喚起し、クリーンなアスリートの権利を守ることを単独のミッションとする独立した非営利、非政府組織である。UFCのアスリート、およびそのサポートチームメンバーが自分たちに適用されるルールを理解するのを支援するため、USADAはUFCアンチ・ドーピング・プログラムのウェブサイトでテストプロセスや禁止薬物、必要な医薬品の使用許可の取得方法、サプリメントやパフォーマンス向上薬、レクリエーショナルドラッグ摂取のリスクと危険性について広範にわたる指導を行っている。さらに、ドラグリファレンスホットラインである“Drug Reference Online(ドラッグリファレンスオンライン)”を運用し、教育セッションを実施するとともに、禁止リストや参照しやすいウオレットカード、定期的なアスリートへのアラート等にも取り組んできた。これらのアスリートに向けたリソースの多くはロシア語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、韓国語、日本語を含む複数の言語で提供されている。





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