アルドリッチがチャンミを完封、UFC初勝利を記録

UFCファイトナイト 試合レポート
UFCファイトナイト・オークランド:J.J.アルドリッチ vs. ジョン・チャンミ【ニュージーランド・オークランド/2017年6月11日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・オークランド:J.J.アルドリッチ vs. ジョン・チャンミ【ニュージーランド・オークランド/2017年6月11日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間2017年6月11日(日)、ニュージーランド・オークランドのスパーク・アリーナでUFCファイトナイト・オークランドが開催され、開幕戦に登場したJ.J.アルドリッチは豊富なアマチュア経験に裏打ちされた堅実な戦いぶりで、韓国の19歳、ジャン・チャンミを完封した。

サウスポーのアルドリッチがリラックスした様子でワンツーを主軸に前進すると、チャンミは力強い前蹴りに加えてローキックからワンツーへと繋げ、アルドリッチを押し戻す。互いに軸はずらさず、距離を合わせて相手の正面に飛び込むために一進一退の攻防が繰り返された。ラウンド中盤にチャンミがアルドリッチの蹴り足をとらえ、アルドリッチがバランスを崩して下になるも、チャンミは深追いしない。残り時間1分、アルドリッチがタイミングをつかみ始め、チャンミの蹴りの出がかりをストレートで潰した後、パンチの打ち合いでも手数を稼いだ。

第2ラウンドが始まると、アルドリッチの左右のパンチがチャンミのアタックの出始めにタイミングよく当たり、チャンミは持ち味の手数が繰り出せず。チャンミも変わらぬ鋭い掛け声とともに打撃を繰り出し、攻略の糸口を探ったが、アルドリッチは冷静にスムーズな右ジャブ、ノーモーションのインロー、そして力みのない左ストレートを的確に打ち分けてチャンミを下がらせ続けた。終了間際の10秒間でチャンミがワンツーを皮切りに一気に手数を増やしたものの、流れを変える決定打は奪えない。

最終ラウンドのスタートで雄叫びを挙げたチャンミとは対照的にアルドリッチは冷静な表情で力みのないワンツーで手数を稼ぐ。初っ端のワンツーを被弾したチャンミが鼻血を流す中、頭を細かく振りながら左右のフットワークを織り交ぜ始めたアルドリッチはポイントの優勢を確信してか、チャンミの突進は無理をせずに大きく回り込んでかわし、時折まっすぐの左でチャンミの顎を跳ね上げた。残り時間1分、なんとか乱打戦に持ち込みたいチャンミが必死に前に出ようとするが、アルドリッチはスイッチからの回し蹴りにジャンピングキックまで繰り出し、多彩な攻撃でチャンミに逆転の一撃を許さなかった。

8年間のムエタイ経験を誇り、MMA転向後も5勝0敗4KOと爆発力のあるチャンミの打撃をお手本通りのジャブ、ストレート、そしてワンツーで支配し、ジャッジ3名とも30-27と評価する盤石の戦いぶりで嬉しいUFC初勝利を記録した。

なお、この試合の結果、アルドリッチは通算5勝2敗、チャンミの戦績は5勝1敗となっている。

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