英雄ハントが地元でTKO勝利! 敗れたルイスは引退表明

UFCファイトナイト 試合レポート
UFCファイトナイト・オークランド:デリック・ルイス vs. マーク・ハント【ニュージーランド・オークランド/2017年6月11日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・オークランド:デリック・ルイス vs. マーク・ハント【ニュージーランド・オークランド/2017年6月11日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間6月11日(日)、ニュージーランドのスパーク・アリーナを舞台に開催されたUFCファイトナイト・オークランドのメインイベントにて、ヘビー級ランキング6位のデリック・ルイスと、同級7位のマーク・ハントが対戦した。

米国出身のルイスは6連勝中とヘビー級で最も波に乗っている選手の一人だ。今年2月にはトラヴィス・ブラウンとの凄絶な打ち合いを制し、2ラウンドKO勝利を挙げている。

地元ニュージーランド出身の英雄、43歳の鉄人ハントは昨年7月のブロック・レスナー戦(3ラウンド判定負けも後にレスナーの薬物検査陽性によりノーコンテスト)、今年3月のアリスター・オーフレイム戦(3ラウンドKO負け)と、最近は勝ち星から遠ざかっていた。

試合が開始すると、両者はゆっくりオクタゴン中央に歩いてオーソドックスに構える。いつものようにじりじりとプレッシャーをかけるハントに対し、ルイスは大きく距離を取って回りながら、時おり大きく踏み込んでの蹴りを放つ。ルイスは大ナタを振り回すような左ハイを見舞うが、ハントはそれをガードしては飛び込んで右の大砲を飛ばしていく。両者ともに、相手の首を吹き飛ばさんばかりの強打を振るったものの、どちらも有効打がないまま最初のラウンドが終了した。

第2ラウンドも、ルイスはその巨体からは考えられない身軽さで左の跳び蹴りや右の跳び膝を見せ、一方のハントも重い右ローを返している。ハントがフェイントから飛び込んで右ストレートを仕掛けたものの、ルイスがしっかりと見極めて逆にカウンターの左フックを狙う。その後、前に出たルイスにハントのカウンターの右肘がクリーンヒットし、これが効いて下がるルイスを、大歓声を背に追っていくハント。しかしながら、ルイスもカウンターの右アッパーで応える。それでも詰めていったハントはサークリングを試みるルイスに左フックをヒットさせた。

第3ラウンド開始時には“ハント”チャントで場内が盛り上がる。その応援を後押しにするハントが左フックで飛び込んだが、それを回避したルイスも強烈な右アッパーから左フックでカウンター。その後もプレッシャーをかけては大砲を振り回すハントと、それをかわして回りながらカウンターのアッパーを狙うルイスという展開が続く。それでも、ルイスの表情に疲れが見え始めると、ハントはルイスの巨大なボディをターゲットに拳をたたき込んでいった。

第4ラウンドも距離を縮めていくハントがボディをたたいてはローを放ち、さらにルイスの顔面に右ストレートと狙いを散らした。ルイスも下がりながらカウンターを狙ったものの、そのタイミングをハントに読まれてすかされることが増えてくる。さらにボディを当てたハントは右ストレートもクリーンヒットさせた。

追い込まれたルイスは、ここで再び高く飛び上がって膝を狙うが、ハントはステップバックでかわす。これで心身のスタミナか切れたのか、ルイスは腰に手を当てたままケージ側まで下がってしまった。勝機と見たハントが連打を放つと、ルイスはガードを固めて身を屈め、手が出せなくなったルイスを見て、3分51秒にレフェリーが試合を止めた。

2人の息子とともに勝利者インタビューを受けたハントは「気分はいい。ここは俺のシマだからな。最後は時間の問題だった。デリックはタフガイだし、ステロイドを使わないからリスペクトしている。ステロイドはこのスポーツから追放すべきだ。ともかく、みんな応援ありがとう。次の相手は俺よりランキングが上の選手なら誰でもいい」と語り、地元の大歓声を浴びた。

一方で敗れたルイスは静かな表情で「(足を引きずっているのは)足じゃなくて腰のせいだよ。2011年に負傷したところなんだ。ちなみ、今回が僕のUFCでの最後の試合になるんだろうと思う。僕は来週結婚するし、家族をこの大変な仕事に付き合わせたくないんだ」と引退の意志を表明し、コーチと抱き合った。
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