8月31日(土)、中国・深圳のユニバーシアード・スポーツ・センターを舞台にUFCファイトナイト深圳が開催され、セミメインイベントでリー・ジンリャンとエリゼウ・ザレスキ・ドス・サントスのウェルター級マッチが行われた。
序盤から互角の戦いを繰り広げたリーとドス・サントスだが、試合終了間際、リーのアッパーカットがドス・サントスにクリーンヒットしたのをきっかけに、リーが追い打ちをかけて万事休す。地元中国での試合をリーが白星で飾っている。
【セミメインイベント】
ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
○リー・ジンリャン vs. エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス●
3ラウンド(4分51秒)TKO
リー・ジンリャン
「今回の試合に勝てて本当にうれしい。ここは深圳だし、中国だからね。UFCが中国でやるのは3回目。自分が練習を始めた頃はMMAというスポーツを知っている人なんてほとんどいなかった。MMAに中国人ファイターがいるってことさえ誰も知らなかった。でも、これからは世界が自分たちを見ている。俺たちは強力だぞ! この声援を聞いてくれ。タイトルマッチだぞ。歴史が生まれるんだ! 世界に中国の力を見せていく。世界の人たちに総合格闘技で中国人ファイターが優れていることを知らしめたい。次の相手については、今日の俺のパフォーマンスを見てもらえただろうから、トップ10と対戦できることを期待している」
【メインカード】
フライ級マッチ 5分3ラウンド
○カイ・カラ・フランス vs. マーク・デ・ラ・ロサ●
判定3-0(30-27、29-28、30-27)
カイ・カラ・フランス
「最高の気分。ファイトウイークを迎えるも、全部慣れてきた。移動とかそういういろんなことを乗り越えて中国に来て、文化や食べ物に慣れて・・・。でも、それらすべてが報われた。リスクを取ったんだ。相手は手強かったけど、また勝てたし、UFCでは3連勝、通算では8連勝だ。この階級こそ俺がいるべきところ。コーチのヘンリー・セフードに挑まないとね。最終的に彼と戦うまで、あともう少しだと思っている。強い相手を倒し続けていくだけ。自分の上には最高の人たちがそろっている。とにかく戦い続けたいし、アクティブでい続けたい。これこそが俺の愛するスポーツだ。人生で一度だって働かないといけなかったことはない。旅をして、UFCの一番高いレベルにいる世界中のトップと戦い続けないといけないからね」
ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
○ソン・ケナン vs. デリック・クランツ●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
ソン・ケナン
「今回の試合はベストを尽くした。対戦相手がとてもタフだったし、スキルもすごく持っていたから。2人とも疲れ切っていたけど、いい試合だったと思う。前回の試合は負けたけど、失敗は恐れない。自分の失敗に打ち勝てる限り、自分がベストだ。地元ではとてもリラックスして戦えた。観客やファンが自分のことを応援してくれていたから、それがエネルギーになったし、支えられていると思えた。次は誰とでもやる。自分が成長し続けられる限りね」
女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
●ウー・ヤナン vs. 魅津希○
判定2-1(28-29、28-29、29-28)
魅津希
「今回の試合を受けたとき、対戦相手の国で戦うことになりますし、観客は私ではなく彼女を応援することになるなと思ったので、なんだかとてもおかしかったことを覚えています。思わず笑ってしまうような感じでした。そのおかげでかなりリラックスできたんです。私は本来、ストロー級ですし、今回はひとつ上の階級の試合だったので、その点では彼女の方にアドバンテージがありました。かなり接戦の試合だったと思います。確実に勝ったかどうか分からなかったので、もし負けていたら、相手と比べて大きくなかったことを公開したかもしれません。このままフライ級で戦い続けるのか、ストロー級に戻るか、帰ってコーチたちと相談してみます。フライ級にとどなるなら、もっと強くならないといけないので、そこを考える必要があります。戻ったらそれについてしっかり考えます」