2年前、まだそれほど名の知られていなかったオーストラリアのヘビー級ファイターであるタイ・トゥイバサがUFCデビューを遂げた。それから2年、トップ15に入る才能として自らの位置を確実なものとしたトゥイバサは、今週末のメインイベントでセルゲイ・スピバックと対戦する。
同じ週末、ジャスティン・タファがちょうど2年前のトゥイバサと同様のスタートを切ろうとしている。その対戦相手となるのはデイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズの勝者であるヨルガン・デ・カストロだ。
プロとして3勝0敗しかマークしていないものの、タファはこれまでに格闘技に携わり、ハイレベルの相手と戦ってきた。長年にわたってノックアウトアーティストのマーク・ハントと共に、トゥイバサやタイソン・ペドロとトレーニングに励んできたタファは、兄のジュニオールもGloryで戦うキックボクサーだ。
24歳のタファはいまだ成長の途中だが、プロとして最初の3戦を第2ラウンドより先まで持ち込むことなしに終わらせ、ヘビー級ファイターが地方での活動時期から持ち合わせているべきパンチ力と勇気を示してきた。今のところ、総合格闘家というよりはアスリートという趣の強いタファだが、デビュー当時のトゥイバサにも同様のことが言え、そのトゥイバサがこの2年で急速に進歩してきたことを振り返れば、タファにも同じことをやり遂げるポテンシャルがある。
デ・カストロはUFC 243にやってくるニューカマーにとって、完璧な試金石となるだろう。才能があり、デンジャラスなデビュタントは、アンダードックであるとはどういうことなのかを知った上で成功を収めたファイターであり、タファがそれに勝利するには必ずや最高の力を出し切ることが求められるはずだ。タファがそれをやり遂げたならば、2年前に友人かつトレーニングパートナーがたどった道をこれから歩みはじめても何ら不思議ではない。