【注目株】UFCファイトナイト・シンガポール:モフサル・エフロエフ

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UFCファイトナイト・ロシア:モフサル・エフロエフ vs. チェ・スンウ【ロシア・サンクトペテルブルグ/2019年4月20日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・ロシア:モフサル・エフロエフ vs. チェ・スンウ【ロシア・サンクトペテルブルグ/2019年4月20日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
期待のフェザー級ファイター、モフサル・エフロエフは今年の夏に次の試合をする予定だったが、中国の深圳でオクタゴンに立つはずの道は行き止まりに突き当たってしまった。

当初はマイク・グランディとの対戦が組まれていたのだが、間近になって彼がけがによる撤退を強いられたため、UFCは代役にリュー・チェンホンを立て、エフロエフとの再戦の舞台を整えた。ところが、今度はそのリューが計量後に切り傷を負ってしまい、試合はキャンセルに。その結果、エフロエフのオクタゴン2戦目は今週末のシンガポールまで先送りされてしまったというわけだ。

けがやキャンセルの知らせにはいつもがっかりさせられるが、期待の有望株の登場が阻まれてしまう時はいら立ちも2倍に膨らむ。あらゆる面で25歳のエフロエフはフェザー級ランキングで注目に値するファイターといえる。11戦無敗の彼はチェ・スンウを相手にした4月のデビュー戦勝利で完全なオールラウンダーであるところを見せた。今後の進化によって、確実に階級内のはしごを登っていけるだけの才能を感じさせている。

今回の試合では現在の彼の立ち位置がより正確に読めるようになるだろう。相手は元ジ・アルティメット・ファイター・ラテンアメリカの優勝者、エンリケ・バルソラだ。

ペルー出身のバルソラはUFCで6勝2敗、フェザー級の中間で確固たる地位を築いている。今年3月のケビン・アギラー戦では連勝を4で止められてしまったが、8月のボビー・モフェット戦ではスプリット判定で再び勝利を手に入れており、厳しい試練としてエフロエフの前に立ちはだかるだろう。

ここまでは本物の才能の持ち主であることを感じさせているエフロエフだが、バルソラ戦は過去最高にタフな試練となるはずであり、ここでのパフォーマンスは彼の上限がどこにあって、オクタゴンの中でどんな未来を作り上げていけるのか、その能力を見定める指標として役立つに違いない。
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