UFC 247:前日オファーで急きょ参戦のクラウスが善戦もジャイルズに軍配

UFC PPV コメント 試合結果
UFC 247:トレヴィン・ジャイルズ vs. ジェームス・クラウス【アメリカ・テキサス州ヒューストン/2020年2月8日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 247:トレヴィン・ジャイルズ vs. ジェームス・クラウス【アメリカ・テキサス州ヒューストン/2020年2月8日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間2月9日(日)、アメリカ・テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターを舞台にUFC 247が開催され、プレリムのラストマッチとして行われたミドル級戦ではトレヴィン・ジャイルズと、前日に急きょ出場の決まったジェームス・クラウスが対戦した。

体調不良に見舞われたアントニオ・アロヨに代わってオクタゴンに上がったクラウスは第1ラウンドにジャイルズの首を取り、フィニッシュのチャンスを得たものの、ピンチをしのいで立て直したジャイルズが第2ラウンドでは優勢に。試合直前の対戦相手変更で難しい戦いを強いられたジャイルズだったが、積極的に攻め続け、スプリット判定ながら勝利を手に入れている。

【プレリム】
ミドル級マッチ 5分3ラウンド
○トレヴィン・ジャイルズ vs. ジェームス・クラウス●
判定2-1(28-29、29-28、29-28)


トレヴィン・ジャイルズ

「土壇場で対戦相手が代わったことは当然大きかった。たぶん、本来、戦う予定だったやつは減量がうまくいっていなかったんだと思う。思っていたよりも大変だったんだろうけど、変更されてしまった。この試合を受けたいかと聞かれたんだけど、ちょうど体重が作れたところだったんだ。断るつもりもなかったけどね。新しい対戦相手には感謝しかない。直前で出場を決めてくれたんだ。何も言う必要はないよ。試合をやって戦い終えた。この2試合はチョークで負けていたから、もう二度とそうはさせないと誓っていた。とにかく流れに乗ってディフェンスをうまくやろうと。それがうまくいった。逃げ切れたし、勝てた。他のラウンドは・・・何度か鋭いショットも打ったんだけどね。アグレッシブにいこうと思って。ちょっと無鉄砲だったかも。自分がやりたかった以上に相手のパンチが当たっていたけど、ダウンさせようとトライした。何発か鋭い打撃も当てられたのに、ウエイトをあげてきた彼がああいう打撃を受けてくるなんてびっくり。あいつは強いよ。フィニッシュできたと思ったんだけどね。でもしっかりは決まっていなくて、向こうも辛抱強かったし、残りの試合はそんな感じだったかな。ちょっと雑だったね。なんとかしようとしたんだけど、判定が嫌いだから。でも、勝てたし、それが何より重要だ。俺はヒューストンが大好き。ここが自分の地元だと思っている。みんなの前で勝てて最高だよ。それが重要だったんだ。UFCでここに来るのが、テキサス州ヒューストンで戦うことが自分の夢だった」


女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
○ローレン・マーフィー vs. アンドレア・リー●
判定2-1(30-27、29-28、28-29)


ローレン・マーフィー

「すべてのラウンドが接戦だった。どっちが勝ったのか分からなかったわ。疲れていたし、向こうも疲れていた。私はとにかく、世界中に心の強さを見せつけるしかなかった。ずっと“夫やコーチたちの前であきらめるわけにはいかない。今日は彼女にやられはしない”と自分に言い聞かせていたの。今回の結果で、トップ5との試合を組んでもらって、そこでも勝てたらうれしい。今年は3試合したい。オクタゴンではロクサン(モダフェリ)を指名したけど、次は彼女か、もしくはジョジョ(ジョアン・コールダウッド)とやりたい。ビビアン(アラウジョ)は負けたばかりだし、(ジェニファー)マイアも(ジェシカ)アイも計量をミスしているから、トップ5にいるのは彼女たち2人だけでしょ。つまり、計量をパスして勝利しているのは今のところジョジョかロクサンだけだから、次の対戦相手として私の興味があるのは彼女たち2人だけ」


ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
●アレックス・モロノ vs. ケイオス・ウィリアムズ○
1ラウンド(0分27秒)KO


ケイオス・ウィリアムズ

「まず、神に感謝したい。神様がいなけりゃ実現しなかった。チャンスをくれたUFCにも感謝している。2週間前のオファーだったんだ。相手は地元のファイターで、17勝5敗の戦績だから、かなりすごい勝利なんじゃないかと思う。ここにいられることに感謝しているし、勝ち方もすごかった。前にも言ったけど、ケイオス・ウィリアムズ、覚えておいてくれよな。俺はここでやっていくし、活躍していくからさ。将来があるし、いつかはタイトルをかけて戦うつもりだ。初めてオクタゴンに向かっているときは最高の気分だった。プレッシャーに押しつぶされそうになったことは一度もない。プレッシャーのある方がいいパフォーマンスができるんだ。プレッシャーは破壊もすればダイヤモンドにもなるからね。俺はとにかくダイヤモンドにできて感謝している。ファンにはもっともっとうまくなる俺を期待してもらいたい。ハングリーに攻めていくぜ」


バンタム級マッチ 5分3ラウンド
●マイルズ・ジョーンズ vs. マリオ・バティスタ○
2ラウンド(1分41秒)TKO


マリオ・バティスタ

「相手の過去の試合は見た。向こうは俺よりもかなり低いし、頭が常に真ん中にあって、ラインを外れない感じ。打撃コーチと練習して、ずっとあのフライングニーの対策をやっていたから、知っているようなものだったし、うまくいった。対戦相手の記録なんて正直、考えられるもんじゃないよ。記録を考えてしまえば、向こうが無敗だってことをずっと思うことになるけど、俺は彼の前戦を見て、彼の方が負けたと思ったし、試合中もかなり穴があった。俺は最高のキャンプだったし、最高のゲームプランもあって、今日はそれがうまくいったんだ。できれば、今年にあと2試合して、年末までにはトップ15に入りたい。誰かを指名するのは好きじゃないけど、ただひとつ、ベガスで戦いたい。誰かに聞かれるとしたら、ベガスで戦いたいんだと言うよ。出身州だし、みんなの前でショーを見せたいんだ」


【アーリープレリム】
バンタム級マッチ 5分3ラウンド
●ドミンゴ・ピラーテ vs. ジャーニー・ニューソン○
1ラウンド(0分38秒)TKO


ジャーニー・ニューソン

「信じられない。以上。現実とは思えない。すべてはゲームプランのおかげ。俺の右はすさまじいと思っているし、向こうがあのヘッドキックを仕掛けてきたから、俺は本能で右でいくしかないと思って、それがうまくいったんだ。あのヘッドキックで骨折している可能性があるから、チェックしてみる。今は何も言えないけど、でもそれだけの価値はある。今はとにかく病院に行って、顔に何も問題がないことを確認したい。その後で次の対戦相手を考えるよ」


バンタム級マッチ 5分3ラウンド
○アンドレ・イーウェル vs. ジョナサン・マルチネス●
判定2-1(29-28、30-27、28-29)


アンドレ・イーウェル

「最高だったよ。今回の対戦相手はすごかった。向こうのケリがすごくて、防御するときに小手あたりを骨折したから、1本しか腕を使えなかったのは難しかった。それ以外は本当に楽しかったけどね。俺は戦うためにここにいるし、打ち合うべくここにいる。それはつまり最高の相手と戦うってことだし、マルチネスは最高だった。いいやつだよ。2ラウンドは勝った気がしていた。2ラウンド目と3ラウンド目はね。最初のラウンドは向こうの打撃がボディに当たっていたから議論の余地があると思うけど、その後で俺も打ち込んでいったし、以降のラウンドで取り返せた。だから自分としては29-28か30-28くらいかなと思っていたけど、まあしょうがない。不満はないよ。いい土産を持って家に帰れるからね。4月1日に息子が生まれるんだ。すごく楽しみ。だから今は休みをとって、8月か9月に戻ってきたい。状況に関係なく、俺は戻ってくるし、最高の俺を見せる。だって俺はサイコーだから(笑)」


フェザー級マッチ 5分3ラウンド
●オースティン・リンゴ vs. ユーセフ・ザラル○
判定3-0(27-30、27-30、27-30)


ユーセフ・ザラル

「このヒューストンでUFCデビューを果たせて最高だよ。ペイ・パー・ビューのイベントのオープニングを飾れたしな。ここが俺の場所だって思う。マネジャーもコーチも、みんなが俺のショットを待ち望んでいてくれたし、ようやくかなった。初めてオクタゴンに向かうはなんというか、もちろん、自分じゃないみたいにも感じたけど、とにかく最高で、覚悟はバッチリできていた。今回のチャンスに感謝している。ミドルをもっとコントロールするつもりだったし、試合に臨んで楽しみたかったけど、でも、これは俺のUFCデビュー戦だ。マネジャーが言っていたように、今はとにかく楽しんで、勝利を味わうべきだな。12日前はまだUFCにさえいなかったんだ。今はUFCにいて、勝利も決めた。今ここにいられることを本当に感謝している。次に何がこようと覚悟はできている」
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