【注目株】UFCファイトナイト・ノーフォーク:カイラー・フィリップス

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UFCファイトナイト・オークランド:オクタゴン【ニュージーランド・オークランド/2020年2月23日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
UFCファイトナイト・オークランド:オクタゴン【ニュージーランド・オークランド/2020年2月23日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
アリゾナ州グレンデールのMMA Labに所属する24歳のカイラー・フィリップスはこれまで何度かUFCに参戦するための機会を得ていたが、毎回あと一歩届かずに終わっていた。

1回目はコンテンダーシリーズのオープニングシーズンでジェームズ・グレイと対戦し、第1ラウンド開始46秒でテクニカルノックアウト(TKO)勝ちを決めた。ところが、フィリップスにオファーされたのは契約ではなく、ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン27への出演権だった。そこでは後のウイナーとなるブラッド・カトーナにマジョリティ判定負けを喫している。

TUF後はジョシュ・バーネットの弟子であるビクター・ヘンリーにキャリア初の黒星を喫したが、翌2019年2月には再び第1ラウンドKO勝ちしたことで、試合直前になってUFCからコールを受けた。結局、そのバウトは理由を明かされないまま欠場を強いられたが、今週末に同じ若手のガブリエル・シウバとのマッチアップで戻ってくることになった。

フィリップスはアマチュア時代からプロキャリアの序盤にかけてコーチやチームメイトたちの称賛を集めており、少し前から興味を引くファイターだった。プロでの6勝で5回のフィニッシュを決め、唯一の敗北がヘンリーという危険かつ過小評価されたファイターへのスプリット判定となると、有望株を追う人々が長くこの期待の新人に夢中になる理由が容易に分かるというものだ。

バンタム級がこれほどまでにディープでコンペティティブだったことはいまだかつてなく、そこで目立とうとするのはチャレンジングな仕事だ。だが、エンターテイニングな戦いを見せる彼の傾向や、証明済みのフィニッシュ能力を考えれば、フィリップスがUFCデビュー戦でファンの注目を一気に引きつけたとして驚くことはない。
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