日本時間6月17日(土)、シンガポールのシンガポール・インドア・スタジアムでUFCファイトナイト・シンガポールが開催され、ウェルター級の一戦でリー・ジンリャンとフランク・カマチョが対決した。
フランク・カマチョはジ・アルティメット・ファイター(TUF)出身の選手だが、UFCは今回がデビュー戦。中国出身のリー・ジャンリャンは2連勝中と好調であり、再びランキングを駆け上がるべくこの対戦に臨んだ。
第1ラウンドが始まると、サイズに勝るジンリャンを相手に距離を測りながらチャンスをうかがったカマチョが一瞬の隙を突いて右フックでジンリャンの顔面を捉えた。ケージまで下がったジンリャンに対し、カマチョは破壊力抜群のコンビネーションパンチをヒットさせていく。組み合いに転じたジンリャンからカマチョがテイクダウンを奪うも、深追いはせずに再び立ち上がってフィニッシュを狙った。
カマチョは再び右フックを浴びせるが、ジンリャンも一発を狙ったパンチを当てにいく。ジンリャンはカマチョを後ろから持ち上げ、テイクダウンを奪おうとした。残り10秒を切ってからジンリャンが後ろからギロチンを仕掛けるも、第1ラウンドはそのまま終了している。
第1ラウンド終盤からリズムをつかみ始めたジンリャンは第2ラウンドでもテイクダウンを狙いにいくが、カマチョは見事なディフェンスでそれをかわした。再び中央での打ち合いになり、カマチョが少し疲れを見せながらも右フックを当てて前に出ようとすると、左ハイキックを放ったジンリャンが右フックをヒット。カマチョも負けじとコンビネーションを当て、打ち合いの様相の中で第2ラウンドが終了した。
試合は最終ラウンドに突入し、コンビネーションを当てたカマチョに対して、ジンリャンもハイキックで応酬。するとカマチョもボディを入れるなど、互いに攻撃の手を止めない。残り3分を切って疲労の影が隠せない両者。ジンリャンがキックを交えたコンビネーションを当てると、続いて左右のフックがカマチョの顔面を捉え始めた。動きの止まったカマチョに強力なパンチを放ち続けたジンリャンだが、フィニッシュまでは至らなかった。
判定は3-0(29-27, 28-27, 29-27)でジンリャンが3連勝。第1ラウンド後半から立て直し、最終ラウンドにパンチを当て続けたジンリャンに軍配が上がったが、試合終了後に両者は互いの健闘を称え合っている。