【注目株】UFCファイトナイト・ブラジリア:アマンダ・ヒバス

UFCファイトナイト
UFCファイトナイト・タンパ:マッケンジー・ダーン vs. アマンダ・ヒバス【アメリカ・フロリダ州タンパ/2019年10月12日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・タンパ:マッケンジー・ダーン vs. アマンダ・ヒバス【アメリカ・フロリダ州タンパ/2019年10月12日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC via Getty Images)】
アマンダ・ヒバスのUFC参戦には長く待っただけの価値があった。そして今週、快進撃を続けるブラジル人ファイターは、女子ストロー級の中で自分がただの優秀な新入りの1人ではないことを証明する機会を得た。

2017年にUFCと契約し、その年の7月にデビューするはずだったヒバスだが、後に彼女自身に非はなかったことが判明したアンチ・ドーピング規則違反によって2年近く待機を強いられた。

昨年の夏にようやくオクタゴンに初めて足を踏み入れることができ、そのリザルトは期待にたがわぬものだった。デビュー戦でエミリー・ウィットマイアをねじ伏せた26歳のヒバスは、2戦目でも期待の有望株マッケンジー・ダーンにユナニマス判定で勝利。ブラジリアン柔術から転向したダーンにプロ初の黒星を付けた。

ブラジリアでは当初、ペイジ・ヴァンザントと対戦する予定だったが、ヴァンザントの負傷が判明し、ヒバスがそれでも試合を望んだことから、階級内でもより経験豊富で名の知れたランダ・マルコスが代役に決まった。

トップ15からは外れたものの、カナダ人ベテランファイターのマルコスはジ・アルティメット・ファイター(TUF)20の出演仲間、アンジェラ・ヒルと並んで女子ストロー級で最多タイの13戦を積み上げており、階級を通り過ぎていった多くのトップファイターとケージを共有している。UFCでの戦績は見事にシンメトリーな6勝6敗1分だ。

UFC最初の2戦で自分と同じ上昇中のライバルを蹴落としてきたヒバスがマルコスに勝つことができれば、トップ15入りに名乗りを上げ、頂点へと登り始める突破口を開く勝利になるだろう。ここまでエリートとしての片りんを見せてきた彼女のことだ。今度の試合はその天井を見極め、競争の熾烈(しれつ)な階級内でどこまで王座に迫れるかを測る良い指標となるに違いない。
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