交通事故を乗り越えたホーチャー、復帰戦で勝利

日本時間6月26日（月）、アメリカ・オクラホマ州オクラホマシティで開催されたUFCファイトナイト・オクラホマシティにて、デビン・パウエルとダレル・ホーチャーによるライト級戦が行われた。

パウエルは今年1月のUFCデビュー戦にて、ドラッカー・クローズに判定で敗れて以来、2度目のオクタゴン登場。対するホーチャーは昨年4月、トニー・ファーガソンの代役としてライト級ランキング1位のハビブ・ヌルマゴメドフを相手に大抜擢を受けてUFCデビューを果たした。健闘したものの2ラウンドTKO負けを喫したホーチャーはその後交通事故に遭い、今回一年以上の欠場を経ての復帰戦だった。

試合開始後、ホーチャーはサウスポーからプレッシャーをかける。ホーチャーが組みつくと、パウエルは外掛けでテイクダウンを狙うが、ホーチャーが切り返して上に。ハーフガードで胸を合わせたホーチャーは、そこからパウンドで削るものの、足を戻したパウエルも下から打撃を返していった。

第2ラウンドも前に出たホーチャーは右ストレートから右アッパーをヒットさせ、効かされたパウエルもテイクダウンを仕掛けたが、ホーチャーがディフェンス。その後、再びパウエルを倒して上を取ったホーチャーは下から抵抗するパウエルの左手を背中越しに取って固定、パウンドで削っていった。

第3ラウンドも、ホーチャーが重い左でプレッシャーをかける展開が続き、パウエルはテイクダウンを狙うものの、ホーチャーがディフェンスする。ホーチャーは腕を差し返して体勢を入れ替えると逆にテイクダウンを狙うが、ここでパウエルがギロチンを仕掛け、そのまま上になると、脇に深く腕を差し入れてのダースチョークに移行。しかし、ホーチャーは耐えて頭を抜いて立ち上がると、組みついた状態で試合を終えた。

判定は2-1（29-28、28-29、29-28）でホーチャーの勝利を支持した。復帰戦を白星で飾ったホーチャーは「今日はあまりいい試合ができなかったけど、スマートに戦う必要があったんだ。本当にひどいバイク事故から復帰できたのは妻のおかげだ。彼女に励まされて、歩けるようになった」との言葉を残した。