開始から1分ほどで互いに有効打を打ち合った後、組み付こうとするブラーをはねのけ続けたエンリケだったが、第1ラウンド終盤にケージに押し込まれてしまう。ただ、ブラーはそこから攻撃に転じられずに最初の5分が終了。
次のラウンドはエンリケが積極的に前に出ていき、ワンツーからの蹴りでリズムに乗っていく。しかしながら、ブラーが強烈な右パンチでエンリケをダウンさせ、さらに体ごと担ぎ上げた後、背中からエンリケをマットに落としてテイクダウン。マウントポジションを取ったものの、エンリケに動きを封じ込まれて思うようにパウンドに持ち込めず。必死にしのぐエンリケに手を出せなかったブラーは絶好のチャンスを逃してしまい、決着は最終ラウンドに持ち越された。
第2ラウンドを取られた格好のエンリケは強拳を生かそうと打撃を放っていくが、ダウンを奪うパワーが残っていない様子。ただ、第2ラウンドの猛攻で体力を使い果たしたのか、ブラーも足が止まり、手数も一気に少なくなっている。結局、互いに決定打はないまま最終ラウンド終了を告げるホーンが鳴った。
判定の結果、ユナニマス(満場一致)でブラーの勝利が確定している。
HUGE right hand by @TheOne_ASB drops Henrique, then follows it up with the big takedown! #UFC215 pic.twitter.com/5dMaMtZctF
— #UFC215 (@ufc) September 9, 2017
ヘビー級マッチ 5分3ラウンド
●ルイス・エンリケ vs. アルジャン・シン・ブラー○
判定3-0(29-29、28-29、28-29)
アルジャン・シン・ブラー
「UFCデビューをこんな形で飾れて最高の気分。あれがレスリングの基礎ってやつだ。一度も楽な展開はなかったけど、それは見ての通り。俺はペースをコントロールして狙い通りにやった。この後はインドへ移動だ。母国の10億人を代表するのは誇らしいし、今日の勝利は世界的なMMAの発展やUFCにとって、どでかい瞬間だったと感じている。またすぐにでもオクタゴンで戦いたいぜ」