日本時間11月19日(日)、オーストラリアのクードス・バンク・アリーナでUFCファイトナイト・シドニーが開催され、ライト級のダミアン・ブラウンとフランク・カマチョが対戦した。
序盤はブラウンがペースをつかんでカマチョにプレッシャーをかけていくが、ケージ際に押し込まれた際に体勢を入れ替えたカマチョが足をかけてブラウンをテイクダウン。立ち上がった後、カマチョにショートアッパーカットを打ち込まれたブラウンだが、再び足掛けからテイクダウンを取り、馬乗り状態からチョークを仕掛けた。残り20秒でフィニッシュを狙ったものの、カマチョに関節技を外されてしまう。
ボディキックでブラウンをケージに押し込んでいくカマチョは相手の細かいジャブや蹴りを受けながらもパワーを乗せたパンチを決めて有効打を稼いだ。右フックを当てられたブラウンは笑みを見せて余裕の表情。コンビネーションをきっちりと決めつつ、カマチョにダメージを与えるブラウンだが、カマチョも強力な打撃で応戦する。
激しい打ち合いは試合している本人たちも楽しいようでお互いの健闘を称え合って始まった第3ラウンドは、カマチョの豪拳がさく裂してブラウンを追い詰めた。アッパーカットを狙うブラウンに対し、カマチョはワンツーやジャブなどカウンターを当てに行く。さらに、ブラウンがヘッドキックを決めればカマチョもストレートやジャブを的確に打ち込んだ。残り30秒を切ってからは互いにふらつきながらも最後の力をう振り絞った打撃戦となり、アリーナからは大歓声が挙がる。
観客を沸かせた2人の試合はスプリット判定でカマチョが白星を手に入れている。
ライト級マッチ 5分3ラウンド
●ダミアン・ブラウン vs. フランク・カマチョ○
判定2-1(29-28、27-30、28-29)
フランク・カマチョ
「まず、今回の試合を受けてくれたダミアン・ブラウンに感謝したい。このオーストラリアで彼と戦えたことは自分の誇りだ。ゲームプランは立てていたけど、彼は簡単にプラン通りに試合させてくれる相手じゃない。最後は必死にマウスピースを噛み締めたよ。こういう試合は大好きだ。ファンに素晴らしいショーを見せられたんじゃないかな。自分がどんどん成長しているように感じるし、今回の試合でさらに成長できた気がする。またオクタゴンに戻る日が待ち遠しい。自分と戦ってくれる相手なら誰でも受けて立つ」