UFC 119 メインカード: ベイダー、ノゲイラを判定で下し無敗を守る(日)

 

925日インディアナポリス-土曜の夜にカンセコ・フィールドハウスで行われたUFC 119のセミ・メインイベントで、長きに渡りライトヘビー級のコンテンダーであるアントニオ・ロジェリオ・ノゲイラと対戦した無敗の新星ライアン・ベイダーは3ラウンドに渡る戦いでホジェリオを判定の末下し、2月のキース・ジャーディン戦に続き価値のある一勝をあげた。

判定は30-27でベイダーの勝利をジャッジ三名が支持した。

ノゲイラ vs. ベイダー
ベイダー(13-0)、ノゲイラ(19-4)の両選手とも試合の開始直後はスタンドでの攻防を選択し、互いに強烈な打撃の交換で相手を瞬間的にぐらつかせるなど、その命中精度が争点となった。しかし2分を過ぎたところでベイダーは彼らしい力強い動作でノゲイラをマットに押し倒し、試合が止められるのではないかというほどの猛烈なパウンドを撃ちおろした。ノゲイラはこの困難な嵐を耐え抜き、残り時間1分というところで攻防をスタンドに持ち込み、ラウンドの終盤に右のパンチでベイダーをぐらつかせることに成功した。

2ラウンドの前半、試合のペースはスローダウンするが、まさに3分が経過しようとしたとき、ベイダーはこのこう着状態をテイクダウンで破ることに成功する。しかしこの攻防がこのラウンドのスコアにつながる最後の攻防となり、あとはラウンド終盤にノゲイラが元アリゾナ州のオール・アメリカン選出のレスラーを数発のパンチで追いかけるだけであった。

3
ラウンドに入ると、序盤にベイダーは偶発的なサミングを被るものの、強烈なパンチをノゲイラに浴びせるとテイクダウンに成功する。左目の上の小さなカットから流血しながら、ノゲイラはすぐに立ち上がると一層激しくプレッシャーをかけ始めたが、判定で評価を得るほどのダメージをベイダーに与えることはできず、逆にベイダーに再びテイクダウンを許してしまい打撃の機会を封印されてしまった。

セラ vs. ライトル
彼らのような友人を持っているならば、いったい誰が敵を必要とするのだろうか?互いに精根尽き果てるようなこのウェルター級の一戦で、良き友であるクリス・ライトルとマット・セラは一進一退の攻防を3ラウンドにわたり繰り広げ、2006年の憂鬱な試合の記憶を消し去り、試合はライトルが3ラウンド全てを判定で獲得し新たな勝利を挙げた。

判定は30-27でインディアナポリス出身のライトルを支持。ライトルはこれで40-17-4、かつてそのライトルをTUF4のフィナーレでスプリット判定でやぶったセラは戦績を17-7とした。

両選手とも試合が始まると体をかがめてフックのを放つ。セラは劣勢に陥りライトルの勢いが増す。数度のパンチの交換のあと、セラは左目の周りはアザになり、ライトルのパンチがコンスタントにあたるようになる。しかし残り時間が2分を切ったあたりでニューヨーク出身のセラはアッパーカットと右のオーバーハンドで盛り返し今度はライトルの顔面に傷が見え始める。ラウンドの終了までにセラの目の周囲のアザはカットになっており、セラ劣勢の様相を呈していた。

2ラウンドが始まってもライトルはセラにパンチを浴びせ続け、ライトルはわずかの間ではあるがセラを自身の右の餌食にし続けた。セラは跳ね上がると反撃を始めようとするが、ライトルのさらに鋭いパンチがセラを支配し続け試合はワンサイド・ゲームになってくる。ただ、ライトルにはセラの心を折ることまではできず、ロング・アイランドの”恐怖”と呼ばれたセラは大振りのパンチを試合の流れをひっくり返すべく振るい続けた。残り時間30秒、ライトルが試合を終わらせそうに見える中、最後の大きな一発を命中させたのは、そう、セラの方であった。

最終ラウンドが始まると、この友情深きライバルたちは互いをハグする。セラがライトルのバランスを打ち崩すと、またもや猛烈な乱打戦がはじまった。1ラウンド、2ラウンドのペースを考えれば、両者ともに疲労というのは大きな問題であるはずであったが、二人のベテランは相手の解体作業に没頭し互いに深刻なパンチを浴びたが、最終ラウンドのベルが鳴ったとき、ライトルの攻撃がやや正確であった。

シャーク vs. ダナム
エヴァン・ダナムはショーン・シャークを相手に15分間戦い抜いたものの結果はスプリット判定による判定負け。プロとなって初めての敗北に苦しむことになるかもしれない。しかしこの敗北をもってしても、右目の上に大きなカットを負いながら最終ラウンドのベルが鳴らされるまでに元UFC王者を相手に何度も決定的な場面をつくった戦いぶりによりその評価をあげた。

評判のよくない
29-28というジャッジの判定が二度読み上げられ、最後は28-29でシャークだった。この勝利により、シャークはそ20095月以来初めての試合でその戦績を38-4-1と伸ばし、ダナムは11-1と戦績を落とした。

1ラウンドを取ったことはわかっていた。2ラウンドは微妙で3ラウンドも微妙だった。」シャークは続けて「どちらが勝ってもおかしくないと感じていた。」

判定が知らされると会場の多くがブーイングをし、彼らがどちらを勝者に望んでいたかを告げたが155ポンドの両選手が速いペースの3ラウンドの攻防を通じて高いレベルのMMAとその心を見せたということに関しては疑う余地がなかった。デイナ・ホワイトは試合後記者会見でダナムが判定で勝ったと思っていたと述べ、両選手を7万ドルのファイト・オブ・ザ・ナイト・ボーナスで称えた。

シャークは久々の
UFCファンに挨拶代わりにその代名詞のひとつといえるスラムを披露するが、その途中でギロチン・チョークにつかまってしまう。しばらく緊張感の漂う時間の後、シャークは首を抜くことに成功し、ダナムが立ち上がるまでパウンドで攻め立てた。ダナムが立ち上がるとシャークはすぐにダナムを再びマットに引きずり倒すがダナムは再び元UFC王者を関節技に捕らえる。しかしシャークは技を緩めると恐るべきパウンドでダナムを襲い、これによりダナムは右目の上をカットされてしまう。

カットが最終的な結果に影響しないように願いながら、ダナムは
2ラウンドが始まると素早く飛び出しまたもや”マッスル・シャーク”シャークをギロチン・チョークに捕らえたがシャークは脱出。残り時間2分、二人がスタンドで打撃を交換すると顔面を鮮血に染めたダナムは相手をパンチ、キック、そして膝で釘付けにしてこのラウンドを得た。

ダナムのシャークをぐらつかせる頭部への打撃で最終ラウンドは始まった。ダナムはフィニッシュのためにラッシュを仕掛けるがシャークはすぐに回復するとダナムをフェンスに押し込んだ。ダナムは地面を掴むように立ち上がるとロングレンジでもショートレンジでもシャークに打撃を浴びせ続けた。残り時間が1分を切ったころ、ダナムは膝でシャークをぐらつかせるがシャークは意識朦朧としながらも反撃し両者は試合終了のベルが鳴るまで一進一退の攻防を続け、観客は両者の健闘にスタンディング・オベーションで応えた。

ギラード vs. ステフェンス
ライト級のメルビン・ギラードはジェレミー・ステフェンスを相手に3ラウンドを辛抱強く戦いこれに判定で勝利、最近の7試合を6勝、そして3連勝と戦績を伸ばした。

「俺はハードにトレーニングしたし今夜の勝利に十分なだけのことをやったと感じているよ。」とギラードは言った。「精一杯やったし、正直な話顔には一発ももらっていないと思う。彼がスタンドでの殴り合いを望んでいたのは分かっていたよ。俺は州のレスリング王者で柔道の茶帯も持っているからグラウンドの攻防に持ち込むことも出来たんだけど自分のゲームプランを忠実に実行したかったんだ。」

採点は30-2729-2828-29でギラードが勝利した。

ギラードの秒殺を狙うかのような大振りの一発で試合が始まるがこれはステフェンスのコンパクトなカウンターで顎を捉えられギラードはマットに尻餅をつかされる。ギラードは跳ね起きると二人はじっくりと様子を伺うがそれも長くは続かずすぐに一発で試合を終わらせる重たい打撃が飛び交うようになる。時間が経つにつれギラードのカウンターと素早いミドルがステフェンスを先に捉え始め、落ち着きをなくしたステフェンスは自分より素早い対戦相手にしっかりと反撃を行うことが出来なかった。

ステフェンスのギラードのスピードを殺すための数発のローキックで2ラウンドの幕が上がる。ギラードはこれに対して空間をつぶしパンチとキックで積極的に反撃し、一瞬ステフェンスをぐらつかせる。ステフェンスはこれをこらえて反撃を試みるがギラードによる偶発的なローブローのために小休止をとることを余儀なくされる。この休憩のあと、ギラードはボディーブローによる攻撃を加え始める。ふたたび小休止の後、両選手はこのラウンドをとるために互いに激しく攻防した。

3
ラウンドが始まるとステフェンスは自コーナーをあせりとともに飛び出しギラードに向かうものの、依然としてスピードに勝る”ヤング・アサシン”にカウンターをとられてしまう。ギラードは打撃を繰り出しながらもディフェンスに集中しながら戦った。ステフェンスはギラードをアッパーカットでぐらつかせるものの、フィニッシュすることは出来なかった。

この勝利によりギラードはその戦績を44-9-31ノーコンテストと伸ばし、ステフェンスは18-6と戦績を落とした。

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