世界最速の二人のファイター

「彼は俺がスピードで互角かむしろ俺のほうが早いってことに気がつくだろうと思うよ。俺たちは二人とも爆発的なファイターだから、二人がオクタゴンに入ったら花火みたいな試合になるだろうね。」
デメトリオス・ジョンソンがUFCのバンタム級で注目を集めているのは彼のファーストネームの綴りが変わっているだとか、アニメーションのキャラクターと同一の名前によるなどという理由ではない。ニューヨーク出身、マット・ヒュームの弟子であるジョンソンはニック・ペイスにキャリアで初めての敗北を与え、そしてダマシオ・ペイジに衝撃的な勝利を収めたからだ。このスピードにあふれる24歳の青年はUFC 126で日本を興奮させた、おそらくアジアで最も人気のあるMMAファイター、山本”KID”徳郁を相手に再びその壊し屋としての役割を演じることになるかもしれない。

 この試合がスピード感と激しい攻防にあふれた試合にならないことを想像することは難しいほどだ。MMAファンたちは数年もの間、超爆発的な山本”KID”がアメリカで、それも世界中の135ポンドから145ポンドの一流選手が集まるオクタゴンの中でその灼熱のようなスキルを披露するときを待ち望んできた。2月5日が山本”KID”にとって記念すべき日となる一方、ジョンソンにとってもその3年のキャリアを経てたどり着いた、新たなすばらしい船出の瞬間となるだろう。

 「彼は日本最大のスターの一人だよ。日本の”メニー・パッキャオ”みたいな存在だ。」アメリカン・キックボクシング・アカデミーの”マイティ・マウス”、ジョンソンは須藤元気、ホイラー・グレイシー、ハニ・ヤヒーラ、宇野薫、ジェフ・カランそしてビビアーノ・フェルナンデス達を相手に勝利を重ねてきた、その恐るべき対戦相手であるノックアウト・アーティストについて語った。「彼は優れたストライカーで非常に運動能力が高い。誰もが彼のことをこのスポーツのレジェンドのように感じていて-実際にそのとおりなんだけど-俺はそんな彼を相手に自分自身を試してみたいんだ。」

 9歳という年齢差(山本”KID”は33歳、ジョンソンは24歳)を除けば、両者には多くの類似点がある。”KID”の身長は5フィート4インチ(163センチ)でジョンソンより1インチに満たないほど長身で両選手ともにレスリングでは印象的な実績を残したバンタム級の中では小柄な体格だ。”KID”の父親はオリンピック・レスラーで、高校時代にはいくつもの州のタイトルを獲得し、世界レベルのレスリングの大会で試合を行った経験があり、ジョンソンには州のレスリングでは準優勝の実績がある。この両者の試合のもっとも注目すべきポイントは”スピード”だ。山本はとんでもなく素早いファイターでその優れた機動力でパンチ、キック、そして時には息を飲むようなスラムを繰り出し対戦相手を痛めつけ、蹂躙する。しかしジョンソンも彼自身、比類ないほどのスピードを誇るファイターだ。

 「たぶん俺が彼がこれまでにやりあった相手の中で最速の人間だぜ。なぜなら彼は普段は145ポンドから155ポンドという重たい階級で試合をしてきたからね。」ジョンソンは語った。「彼は俺がスピードで互角かむしろ俺のほうが早いってことに気がつくだろうと思うよ。俺たちは二人とも爆発的なファイターだから、二人がオクタゴンに入ったら花火みたいな試合になるだろうね。」

ジョンソンのトレイナー、マット・ヒュームはさらにその上を行く表現で「世界最速の二人のファイター同士の試合だよ。」とこの試合を評した。

 「試合の日の終わりには皆にとって、世界最速のファイターはデメトリオス・ジョンソンで、”KID”ヤマモトは世界で2番目だって結論になると思うよ。」ヒュームは語った。「試合の中でそのスピードの優位性を失ったヤマモトにはとっていつもと違った展開になるだろうね。」

先月、格上のダマシオ・ペイジに勝利したジョンソンはそのレスリング能力の違いを証明した。そしてその功績に加え、ワシントン州在住のジョンソンはわずか3週間の準備期間にもかかわらずこの試合を受諾した。

 「あれは俺にとってすばらしい勝利だった。」

 今回、ジョンソンは万全のトレーニング・キャンプの利点を享受することになるだろう。そこには多くの得るものがあるが、ヒュームは彼にすべてを客観的に見るように、とアドバイスを送る。

 「この試合は大きな試合であると同時に、ただの1日に過ぎないんだ。」ヒュームは語った。「昔のフットボールの格言に似ている。エンドゾーンに入り込むことに成功したら、まるでずっと前からそこにいたように振舞うべき、ってね。我々はデメトリオスには試合に勝って、UFCの中を前進し続けることを期待している。でも世界中の多くの人たちがヤマモトのことを最高のパウンド・フォー・パウンド・ファイターだと考えている現時点で彼に勝利するのは途方もない偉業でもある。彼は間違いなく日本で最も人気のあるファイターで、たぶんアジア全体でも最も人気のあるファイターだろう。だからその勝利はD.J.にとって大きいけど、我々は単にやるべきことをやるだけでもあるんだ。」

 ジョンソンは試合の予想をすることを辞退し、勝利がもたらすお金や名声のためではなく単に自分自身のために勝利することを望んでいると語った。

 「俺は会場に出て行ってベストを尽くすだけだ。」ジョンソンは語った。「戦うことがすきなんだ。俺は支払いを受けるために試合をするんじゃない。楽しむために、そして俺のするべきことをやるためにあの場所に行くんだ。俺はいまだにストリートにいるほかの皆とおなじただの”誰か”だ。そのままにしておきたいんだ。」

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