マック・ダンジグ-集中

「この試合は色々な意味でとても重要な試合だ。俺達には試合にかける情熱があって、俺にとってこの試合はどちらがより勝利への情熱を持っているか、ということが勝敗の鍵になると思っている。そして俺の方がより強い情熱を持っているということに関して、100パーセントの確信がある。」

ほとんど10年近くの彼のキャリアを経た現在、マック・ダンジグは彼が味わうべき失望をすでに味わってしまったといっても過言ではないだろう-地元の小さなプロモーションに長く留まらざるを得なかったこと、負傷に悩んだことや壊滅的な敗北を経験したこと...

しかし6月にマット・ワイマンに喫した物議をかもした敗北ほど彼を打ちのめしたものは無かった。レフリーのイヴズ・ラヴィーンはギロチン・チョークにつかまったダンジグが失神したと判断し試合を止めた、がダンジグは失神などしてはいなかった。ダンジグはジョシュ・ニアーに、ジム・ミラーにそしてクレイ・グイダに2ラウンドや3ラウンドの半ばで敗北を喫したが、その試合は戦いが始まる前に終わってしまったのだ。

「ワイマン戦でおきてしまったことは非常に残念なケースだ。あの試合は始まる機会を奪われてしまったんだ。」ダンジグは語った。「もし試合中にミスを犯してしまったり、自分のポテンシャルを発揮することができなかったとしても、それは仕方が無いことだ。でも試合の機会を奪われてしまうような状況に陥いったことの気持ちの整理をつけるのは非常にしんどいことだよ。特にそれが試合が始まってすぐに起きてしまった場合はね。ワイマンとの試合や、そのような状況って言うのはかなり悪いものだ。」

しかしダンジグは直後のショックを振り払うと、個性的なコメンテイター、ジョー・ローガンに「イヴズ・ラヴィーンや他の全てのレフリーの仕事は本当に難しいものだね。俺は苦しかったけど意識はあったしタップするような状況でもなかった。再戦を希望するよ。」と礼儀正しく語った。

この敗北で過去5試合の4試合に敗北してしまっているということを考えるとロッカー・ルームへの足取りは重かった。家族のことも考えなくてはいけないし、自分のキャリアのことも考えなくてはならなかった。しかし時間が経って落ち着きを取り戻し、バンデージをはずす頃には、キャリアに終止符を打つのではなく、新たな気持ちでキャリアを続けよう、という気持ちになっていた。

「すぐに(UFCのマッチメーカーの)ジョー・シルバが裏に来て”もし君が望むなら、我々は可能な限り早いタイミングで再戦を組むよ。”と言ってくれて、俺は本当にハッピーな気分になったよ。なにせ再戦に向けて再びトレーニングをすることができるんだからね。でも不幸にも俺は怪我をしてしまって、たぶんマットも怪我をしたんだよね、それでその話は立ち消えてしまったけど、その再戦の話が来たときに俺の中に勢いというものが戻ってきたんだ。」

ワイマンとの再戦は負傷により実現しなかったものの、今度の土曜の夜にダンジグはより差し迫ったビジネスを取り扱わなくてはならない。彼はモントリオールのベル・センターでオクタゴンに足を踏み入れ、そして同期のベテランファイター、ジョー・スティーヴンソンと対戦するのだ。30歳になるオハイオ生まれのダンジグはUFC 124で激突するえる二人のファイターを冷静に見つめる。

「俺は彼のキャリアの良いところも悪いところも見てきた。そして俺が自分のキャリアの中で経験してきたことと同じようないくつかのことを彼も経験してきたように思えるんだ。」ダンジグは最近の5試合のうち3試合を落としているスティーヴンソンをそのように分析した。「まさに俺と同じように、彼はたくさん試合をしていて、その多くに勝利していくつかは敗北している。そして俺ととても良く似ている部分は彼が多くのタフな奴らと試合をしてきた、っていうことなんだ。俺かスティーヴンソンの、または俺達が誰に負けたかをみると、その敗北した相手は決して無名ファイターなんかではないんだ。俺達が負けるとき、その相手は本当にレベルの高い価値のある対戦相手なんだ。そして俺達は二人ともキャリアにおいてやるかやられるか、って言う地点にいるってことも似ているところだ。そして俺は”やる”為にここにいるんだ。」

もしダンジグがプレッシャーに圧迫されているならば、彼はその姿を見せていないことになる。彼のキャリアで最大の試合を前に、むしろ彼の話しぶりはリラックスし、自信に満ちているようだ。それは別にダンジグが成長したからというわけではなく(なぜならダンジグは昔からこのような話し方だった)、プレッシャーが為す唯一のことは彼のパフォーマンスを妨げることだ、ということを理解しているからだ。そうではない頃もあった。以前のダンジグはどんなことをしても全力を出し切る、という情熱を持っていた。しかし今は、TUF シーズン6を優勝して3年が過ぎ、彼は何かを見出したようだ。

「戦うということについて、仕事として戦うということ、そして自分自身についても多くのことを学んだ。」ダンジグは語った。「ものすごいプレッシャーでパフォーマンスがガタガタになって、このスポーツに対する感じ方までめちゃくちゃになってしまうつらい時期も経験したよ。俺が愛しているタイプのこのスポーツに対する取り組み方や考え方は、俺にとっては本当によくないものだということを学んだような気がする。たった一度きりの人生で、一度きりのキャリアを積んでいるんだ。いまはそれを再び正しい方向に向けるためにやっている。それが俺にとってのこの試合の意味でありこのチャンスの意味するものなんだ。やらなければならないことをやるってことで、このスポーツに対して俺が持っている全ての情熱と愛情を持って金網に入り、きっちりと自分の仕事をする。勝つにしろ負けるにしろ、どちらにしろ俺は正しくやりたいんだ。以前の俺はそれを正しくやっていなかった。おれはハードにトレーニングをしていたし、俺の心はその中にあったけどその考え方がずっと間違ったままだった-ひたすら不安とプレッシャーだったよ。俺は全てを乗り越え、俺がしなくてはならない仕事を正しい方法でする準備ができているよ。」

2
週間の間、友人であるグレイ・メイナードとラスベガスのエクストリーム・クートゥアの仲間とのトレーニング・キャンプをミックスしながら現在の住居があるロサンゼルスで休息をとることはダンジグが必要としているものをうまく混ぜ合わせて彼に与えてくれる。ハイウェイで4時間かけてベガスでは集中したトレーニングを行い、ガールフレンドと娘の待つ家に帰ることができる。ジムの中での肉体的なものだけでなく、ジム以外での精神的なものがある生活、それが彼が現時点で必要としている人生のペースなのだ。

「自分が生活をしたいと思える環境をまわりに持つことは本当に、本当に重要なことで、俺にとってカリフォルニアで生活をするという事は全体的な健全さにとってとても重要なことなんだ。」ダンジグは笑った。「引っ越して良かったよ。世話をしたい人たちのそばで、自分のライフスタイルに密着した環境にいるんだ。ベガスに住んで全てを犠牲にするやりかたよりずっと良いね。」

ベガスから離れて生活することでダンジグは花々の香りを楽しみ、もっとも彼の場合は花の写真を撮るのであるが、実際に素晴らしい屋外でカメラを片手に歩くときダンジグは熟練した写真家になるのだ。

「学んだことが何かといえば、切り替えなくてはいけない、ということなんだ。」ダンジグは語った。「バランスは本当に重要で、それは俺が必要としていることだよ。若い頃からずっと自然や遠い場所や自然の真髄の中に入っていくことに興味があったんだ。そんな場所は北米にもそれほど残っていないけれど、だからこそそんな場所は俺は聖域のように感じる。ほとんど人が歩いていないような大自然の中で時間をすごすことが好きだし、バランスをとってそうすることができれば、それは俺にとって回復することでありとても重要なことなんだ。」

彼が写真について語るとき、こぼれて来たいくつかの言葉-技術、予想、忍耐、ノウハウ。それは彼が試合について語っているようでもあり、彼は写真を撮ることのいくつかの要素は彼の日常の仕事に応用できるものだということに同意した。

「忍耐は長い道のりだよ。」ダンジグは語った。「一つの試合の中や、学習やトレーニングのなかだけでなく、キャリア全体を通してね。あせっては駄目なんだ。正しい瞬間を待たなくてはいけないし、その正しい瞬間が来たらそれを活用しないと駄目なんだ。」

彼は含み笑いをするとしばらく写真を撮る作業に戻った。

「良いカメラを見つけるのはそんなに簡単じゃないね。」

そしてエリート・レベルの戦いにおいて、技術的なノウハウ、恵まれた運動能力、そして正しいトレーニングキャンプを得ることもまた簡単なことではない。全てを組み合わせることができなくてはならず、何を何時するのかを知っていなければならない。そして全力を注ぐまでその成果が分からない、漠然としたものに全力を注がなくてはならないのだ。ダンジグもスティーヴンソンもこのレベルでの戦いというものがどんなものかを理解している。そしてこれまでで最高の賭け金の行方を見届けるために格闘技ファン達は会場に足を運ぶに違いない。

「最大の違いは技術的な意味だけでなく、試合全体での成熟さ、だと思うよ。」ダンジグは語った。「この試合は色々な意味でとても重要な試合だ。俺達には試合にかける情熱があって、俺にとってこの試合はどちらがより勝利への情熱を持っているか、ということが勝敗の鍵になると思っている。そして俺の方がより強い情熱を持っているということに関して、100パーセントの確信がある。このことが俺の勝利を保証するわけではないけどタフな試合になったとき俺に良いポジションを与えてくれるだろう。タフな試合になるって事は間違いないんだけどね。」

Watch Past Fights

メディア

最新
フランキー・エドガーの素顔を紹介。元ライト級王者のエドガーが、ニュージャージーで育ったこと、地元のブルーカラー(労働者)環境が自分を強くしてくれたことについて語る。
2014/11/19
UFC weigh-in at The Frank Erwin Center on November 21, 2014 in Austin, Texas. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
2014/11/21
日本時間11月22日午前7時からライブで中継されるUFCファイトナイト:エドガー vs. スワンソンの公式計量を楽しもう。
2014/11/13
Top featherweights and Fight Night Austin headliners Cub Swanson and Frankie Edgar hit the scale in anticipation of their bout Saturday in Texas.
2014/11/21