ネイト・ザ・グレート、ミラーをサブミッション殺 - UFC on FOX 3 メインカード結果

UFC on FOX 3、メインカードの結果は以下の通り…。

 5月5日ニュージャージー州イースト・ルザーフォード-現地時間5月6日の夜にIZODセンターで開催されたUFC on FOX 3のメインイベントにて、ネイト・ディアスはライト級のタイトル候補、ジム・ミラーを粉砕。2ラウンドに地元のヒーローをサブミッションで捕えてタップを奪うと3連勝をマーク。このカリフォルニアンの勢いは増すばかりだ。

 序盤ペースを握ったのはミラーだった。至近距離でも、そして距離が空いても手数で優位に立ち、ディアスを金網に押し付け、ヒザ蹴りを交換した。ブレークの後、ディアスはそのリーチを生かした打撃で試合を組み立てようとしたが、ミラーのローキックによりなかなかリズムをつかむことができず、再び金網際でのクリンチの攻防に陥ってしまった。互いに激しくポジションを争う中で、ディアスは数発のヒザをミラーに叩き込むことに成功、さらに残り時間1分あたりでついに距離感を掴んだディアスの鋭い左がミラーの顔面を打ち抜き、ミラーはマットに崩れ落ちた。フィニッシュを狙うディアスを上手く切り返して一瞬上を取ったミラーだったが、このラウンドが終了する瞬間に再びトップを取っていたのはディアスだった。

 2ラウンドに入り至近距離での攻防を選択したディアスはこのラウンドの後半までにミラーのスタミナを奪う作戦に出たようだった。ディアスが多彩な攻撃をたくみに織り交ぜミラーの鼻から出血を誘い、両手を下げて相手を挑発、ニュージャージーの人気者ミラーは即座にこれに応戦した。残り時間2分、ディアスは依然としてどの距離でも優位に試合を進め、ミラーは何とか試合の流れを変えようと必死の形相で追いすがった。しかし、ミラーがテイクダウンを奪いに飛び込むと、それはディアスの思惑通り、ミラーの首に深々とギロチン・チョークが食い込んだ。ミラーは脱出のためにあらゆる手を尽くしたものの、数秒後の4分9秒、ミラーにはタップする以外の選択肢は残されていなかった。ディアスのプロ戦績はこれで16勝7敗、ミラーは21勝4敗となった。

ヘンドリックス vs コスチェック

 UFC史上初めてとなった元NCAAディビジョン1のレスリングナショナル王者同士の対戦となったジョニー・ヘンドリックスジョシュ・コスチェックの一戦は基本的にスタンドでの攻防に終始し、かつてタイトルにも挑戦したことのあるコスチェック相手にスタンドで優位に試合を進めたヘンドリックスがスプリット判定で勝利を手中にした。

 ジャッジの判定は29-28が2名、1名が28-29でヘンドリックス。オクラホマ州立大卒でNCAAを2度にわたって制したヘンドリックスは戦績を13勝1敗とした。エジンボロ大時代にNCAA王者にもなったコスチェックは戦績を19勝6敗とした。

 キックを放ちながら前に出たコスチェックに対してヘンドリックスはパンチで応戦すると強烈な左を命中させた。試合が進むにつれ余裕が出たコスチェックはヘンドリックスを金網に追い詰めると右の連打を浴びせかけた。パンチに少々苦しんだヘンドリックスはラウンドの中盤にテイクダウンを試みるもこれは失敗に終わる。レフリー、ケヴィン・モーホールが両者を分けると二人は互いに強烈な打撃を放つ。この攻防では再びコスチェックがヘンドリックスを攻略、ラウンド終了間際には見事なバックハンド・ブローを披露しヘンドリックスを金網に釘付けにした。

 2ラウンドが始まるとヘンドリックスは何発か左を振るって前に出たものの、これらは命中はしなかった。しばらくすると再びヘンドリックスはその攻撃を繰り返したが結果は同じだった。するとヘンドリックスはテイクダウンを試み、コスチェックがこのテイクダウンを切り返し、両者は一瞬グラウンドの状態になるもののすばやく攻防をスタンドに戻した。すぐさま再びテイクダウンを試みるヘンドリックス、今度はコスチェックに金網際で方ヒザをつかせることに成功した。コスチェックは立ち上がるがヘンドリックスはその背後にしがみついた。残り時間2分になったところでモーホールが両者をブレーク、攻防の再開を命じた。このころになりようやく左の距離感をつかんだヘンドリックス、その成果はコスチェックの腫れ上がった右目に現れることとなった。

 最終ラウンドの始まりはスローペースになったものの、モーホールが金網際での攻防をブレークすると両者は思い切りの良いパンチ、コスチェックは右のパンチを、ヘンドリックスは左のパンチをを振るい始めた。互いが相手の強打をもらいつつも持ちこたえる中、コスチェックの右目がいっそう腫れ上がると、残り時間2分、コスチェックは作戦をテイクダウンに切り替えた。グラウンドでのヘンドリックスのディフェンスは堅固で大きなダメージを被る事はなかったものの、コスチェックは手数の多いパウンドを織り交ぜより良いポジションを求めて攻め続け、このラウンドの残りの時間を相手の背中をマットにつけた状態で過ごした。

ヘンドリックスの試合後インタビューはこちら

ベルチャー vs パリャーレス

 アラン・ベルチャーは足関マスターのホジマール・パリャーレスを、オクタゴンの中ではブラジル勢の聖域とされる領域“グラウンド”で撃破、1ラウンドにグラウンド&パウンドを遂行し試合を決着させた。

 「あのベルトは俺のものだ」ベルチャーは言い放った。「俺はベルトのためにやって来た、みんな分かっているだろ?」

 しばらく間合いを伺い試合開始45秒が経過すると、パリャーレス(23勝4敗)はベルチャーをタックルでテイクダウン。パリャーレスがサブミッションを狙い続ける中、ベルチャーはブラジルの黒帯柔術家を相手に深刻なトラブルに陥ることなく対応し、ベルチャー自身の柔術黒帯の実力を見せ付けた。ラウンドが中盤に差し掛かる頃、両者はグラウンドで互いに組みあい、お互いに試合を一瞬で決してしまう一瞬の隙を伺いあっていた。そしてパリャーレスがベルチャーをサブミッションに捕らえるかに見えたそのとき、“ザ・タレント”はそのサブミッションを振りほどき、パリャーレスの頭部に向けて打撃を連続して振り下ろし、観客を驚かせた。残り時間1分、ベルチャーはパリャーレスを前腕を用いた打撃で貫くように痛めつけるとさらに左右のパウンドを打ち下ろした。この連打に反撃もままならないパリャーレスを見て、レフリーのダン・マグリオータが割って入り、4分18秒でベルチャー(17勝5敗)に彼のキャリア最大の金星を与えた。

ベルチャーが試合後インタビューで語らなければならなかったことを聞いてみよう

ジョンソン vs バリー

ヘビー級のレイバー・ジョンソンパット・バリーはその対戦が決定したとき以来誰もが予想したとおりの一進一退の激闘を展開、しかし 「最後に立っていた男」はグラウンドで訪れた数度のピンチを切り抜け1ラウンド後半にバリーを打撃で沈めたジョンソンだった。

 バリーの最初のローキックはジョンソンの動きを一瞬止めたが、カリフォルニアンのジョンソンは"HD”に組み付くと一気に金網に押し込み得意の接近戦に持ち込んだ。一瞬の間の後、バリーはハイキックを命中させたが両者は再び組み合い再び激しい打ち合いにもつれ込んだ。この肉を切らせて骨を絶つような攻防からバリーはテイクダウンに切り替えるとそれに成功、すぐさまサイドポジションを奪うとアメリカーナを仕掛けた。ジョンソンは必死に暴れてなんとかこれを振りほどくものの、バリーはグラウンドでの攻防をコントロールし再び相手の腕を狙いながらパウンドを織り交ぜた。残り時間1分少々のところで立ち上がることに成功したジョンソンは反撃を開始。強烈なヒザと2発のハイキックでバリーをぐらつかせるとジョンソンは弾幕のようなパンチの連打でニューオリンズ出身のベイリーを金網際に釘付けにした。全てが命中した訳ではなかったが、一発のパンチがとうとうバリーを打ち抜くと、レフリーのダン・マグリオータが両者に割って入り、1ラウンド4分38秒で試合をストップした。

 この勝利でジョンソンは17勝5敗に戦績を伸ばし、バリーは7勝5敗と戦績を落とした。

ジョンソンの試合後インタビューはこちら

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