ベナビデスvsジョンソン 青写真

マイケル・ディサントがUFC 152のフライ級タイトルマッチ、ジョセフ・ベナビデスvsデメトリオス・ジョンソンを分析する

UFC 152 co-main event - Benavidez vs. Johnson  「このチビどもは、本当は俺より弱いんだろ?」

 上記が125ポンド(56.7kg)のファイターについて私が語ろうとするときに、決まってみられるリアクションだ。そしてその輩は多分次のように続ける。「125ポンドの野郎なんて、俺なら軽くぶっとばせるね。俺の彼女と同じぐらいの体重じゃん」と。

 もちろん、こんな風に語るやつの多くは体重こそ180ポンド(81kg)あるが、それは180ポンドのMMAファイターというよりは、180ポンドの体重がある単なるデブである場合がほとんどだ。

 私が125ポンドのファイターについて語るとき、本来受け取るべきリアクションは、次のようなものだろう。「こいつらなんでこんなに素早いんだ? 果たしてどんな練習をしてこのコンディションを保っているのだろう? まるでライトヘビー級の試合を早送りで視ているみたいだぜ!」

 ジョセフ・ベナビデスデメトリオス・ジョンソンは、UFCで最も拮抗した実力を誇るタイトル候補の二人だろう。初代フライ級王座をかけて日本時間9月23日に激突する両者は、背格好が似ているだけでなく、これまでほぼ同等の実績を残していることで知られる。

 どちらもバンタム級の王座をかけてドミニク・クルーズを相手に判定で敗れている。ベナビデスは2年前にWECで、ジョンソンは1年前にUFCで。どちらも僅差の判定だった。

 このほか、両者は試合後のファイトボーナスを1回ずつ、MMA通算18戦でわずか2敗(両方とも判定負け)、KO/一本負けの経験はなし、さらに共にサブミッションの方が好みと、共通項は驚くほど多い。

 ただスタッツの数字をみると、ジョンソンが優勢だ。

 この“マイティ・マウス”は、ストライカーとしてもレスラーとしても、ベナビデスを上回っている。打撃の成功率はベナビデスの28.5%に対してジョンソンが44%、さらにテイクダウンの成功率もベナビデスの22%に対してジョンソンは55%と大きく水をあける。ディフェンス面についても同様で、テイクダウンの阻止率もベナビデスの48%に対して、ジョンソンは55%と優勢だ。

 ただ、だからといって、ジョンソンの勝利は確実なのか? 答えはNOだ。

 私はベナビデスの方が有利だと思っている。何故なら、彼はよりベターなフィニッシャーだからだ。相手をフィニッシュしてしまえば、ジャッジの判定にも泣かされる心配はない。ベナビデスはWEC/UFCにおける10試合で、4回にわたって相手を仕留めているのだ。ジョンソンは8戦で1回だけだ。

 ベナビデスはよりリスクを負って、パンチを振り回したり、サブミッションを狙いにいっている。一方のジョンソンは、ヒット&アウェイでポイントを稼ぎ、隙あらばテイクダウンを狙うタイプだ。これはとても有効な戦術だが、タイトルマッチが5ラウンド25分間の長丁場であることを考えれば、ベナビデスの決定的な一撃がジョンソンを仕留める可能性は高い。

 もちろん、私はジョンソンが判定以外で勝てないとは言っていない。また、ベナビデスが判定で勝てないとも言っていない。彼にはそのためのスキルもスタミナも備わっているからだ。ただ、KO/一本勝ちを収める可能性はベナビデスの方が高い。だから、私はベナビデスを勝者に推すのだ。



ジョセフ・ベナビデス
・28歳
・162cm/56kg
・16勝2敗
・4連勝中
・ここ5試合で4勝1敗
・ここ10試合で8勝2敗
・2敗はいずれも現バンタム級王者ドミニク・クルーズを相手に喫したもの
・UFC/WECのタイトル戦では0勝1敗
・KO/TKO勝利が25%
・サブミッションによる勝利が50%
・判定勝利が25%
・ノックアウト・オブ・ザ・ナイト受賞1回
・203日ぶりの試合
・最長の休養期間は230日


デメトリオス・ジョンソン
・26歳
・160cm/56kg
・15勝2敗1分け
・ここ5試合で3勝1敗1分け
・ここ10試合で7勝2敗1分け
・UFCのタイトル戦では0勝1敗
・KO/TKO勝利が20%
・サブミッションによる勝利が40%
・判定勝利が40%
・ファイト・オブ・ザ・ナイト受賞1回
・106日ぶりの試合
・最長の休養期間は366日

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