フランクリンvsシウバⅡ 青写真

マイケル・ディサントが日本時間6月24日に開催されるUFC 147のメインイベント、ヴァンダレイ・シウバvsリッチ・フランクリンの一戦を展望する。

Wanderlei Silva battles Rich Franklin  六年前に時間を巻き戻そう。

 それはまるで子供の成長をみているような気分だが、これは一人のプロファイターの物語である。

 6年前、ヴァンダレイ・シウバは世界で最も恐れられたファイターの一人ではあったが、PRIDE最強のファイターというわけではなかった。そして2006年後半になると、彼はKO負けに苦しめられるようになり、ミドル級タイトルも失った。UFCでの戦績も8戦6敗と振るわなかった。

 そして2011年11月、彼と打撃のスペシャリスト、カン・リーとの対戦が発表された時、誰もがこれはリーのための載冠式になると思った。

 しかし試合が始まると、シウバはアグレッシブなパンチや膝でリーに襲い掛かり、彼のキャリアの中でもベストの部類に入るKO勝利をあげた。

 そして今回、対戦相手はTUFブラジルで共にコーチを務めるライバル、ビトー・ベウフォートになると予想されていたが、それはベウフォートの怪我により実現しなかった。

 しかしデイナはこの週末のメイン・イベントに、シウバにとって素晴らしい相手を用意した。

 その相手、元ミドル級チャンピオン、リッチ・フランクリンについて話そう。

 フランクリンはただの代役ではない。今、リーを倒したことで勢いに乗っているシウバを止める事のできる相手だ。シウバもそんな彼の怖さを過去に戦った時の経験から十分に学んでいるはずだ。

 そう、これは再戦でもあるのだ。彼らは3年前のUFC99でも対戦し、2ラウンドの中盤までは、フランクリンが様々な角度からのパンチと、ボディへのキックによりシウバを制圧していた。

 ところが、それで終わりではなかった。最終ラウンド中盤、シウバは得意の飛ぶようなパンチで巻き返したのだ。ところが時すでに遅し、決定打を繰り出せないまま、無情にも終了のゴングが鳴ったのだった。

 判定の結果はフランクリンを勝者に認定。しかし、シウバは勝てた試合だったと思っていたようだ。

 よって、今回のこの試合にはリベンジの意味合いが含まれている。

 シウバがフランクリンに勝つためには、ライオンが水牛に襲い掛かるような勢いをもたなければならない。足を使い、試合を動かし、右と左のフックで翻弄する必要があるだろう。そして、フランクリンの顎を打ち抜くのだ。

 このように攻めていかなければ、2、3ラウンドで試合は決まってしまうだろう。フランクリンは間違いなくテクニックで上回っている。

 このことは昔からのファンも理解していることだろう。シウバに欠けているものは力をうまく使うということだ。

 ほとんどのファイターは自分よりもフィジカルで勝る相手にはパワー勝負をしかけない。フランクリンも同じ考えであり、リスクを避けた戦い方をしてくるだろう。

 元チャンプは外からのテクニックを使ってくるはずだ。手数を多く出し、ジャブで距離をとり、そしてボディと頭へのキックを織り交ぜたコンビネーションの中で、左ストレートと右フックを打ち込んでくるだろう。フランクリンにはかつてシウバを撃破したダン・ヘンダーソンミルコ・クロコップクリス・リーベンクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンのようなパワーはないので、このように変化に富んだ攻撃を繰り出してくるはずだ。

 予想ではフランクリンが有利だが、しかし、リーの時のような事があるので、どうなるかは分からない。


ヴァンダレイ・シウバ
・35歳(7月3日に36歳となる)
・180㎝、86.2kg
・34勝11敗1引き分け、1ノーコンテスト
・最近5試合で2勝3敗
・最近10試合で4勝6敗
・UFC/PRIDEのチャンピオンまたは元チャンピオン相手には3勝6敗
・70.6%のKO/TKO勝利
・8.8%のサブミッション勝利
・20.6%の判定勝利
・一度もサブミッションKOされたことがない。
・PRIDEでは最多勝利記録(22勝)、最多KO記録(15KO)を持つ
・PRIDEの中で最長無敗記録(18勝)を持つ
・3回のファイト・オブ・ザ・ナイト、1度のノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞
・217日ぶりの試合
・過去には496日間、試合をしていない期間があった

リッチ・フランクリン
・37歳
・185㎝、86.2kg
・28勝6敗1ノーコンテスト
・最近5試合中2勝3敗
・最近10試合中6勝4敗
・UFC/PRIDEのチャンピオンまたは元チャンピオン相手には3勝5敗
・53.6%のKO/TKO勝利
・35.7%のサブミッションKO勝利
・10.7%の判定勝利
・1度のファイト・オブ・ザ・ナイト、1度のノックアウト・オブ・ザ・ナイト受賞
・最近では504日間ぶりの試合であり、これはUFCキャリアの中で最長となるブランクである

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