引用したくなるネイト・マーコート発言集

「俺は自分の中に意地の悪い傾向があると思っている。だけどちょっとの間、それを無くしてしまい自分の戦い方のいくつかの部分が変わってしまった。アンデウソン(シウバ)に負けたことによって、それを取り戻したよ。」

初期は日本のパンクラスで戦い、そして現在はUFCのミドル級トップ選手に上り詰めたマーコートはその全てを試合の中で表現してきた。1113日、このスポーツの中でもっとも経験豊富なベテランの一人であるマーコートは岡見勇信と対戦するためにオクタゴンに足を踏み入れる。そしてこの試合の勝者こそ、185ポンドと言う階級の次期タイトル挑戦権を獲得することになるのだ。しかし我々はドイツへと足を運ぶその前に、”ネイト・ザ・グレート”(偉大なネイト)と呼ばれるこの男の発言に耳を傾けてみたい。

須藤元気を対戦相手に迎えたパンクラスのデビュー戦(2001年)
「俺は初めての試合の前、イライラしてしまっていた。彼は俺を負かしたが、俺は俺のほうが優れていることを知っているし、俺がトレーニングに没頭すればもっといろいろなことが達成できたと思っている。この敗北で俺の心に炎が灯った。帰国してよりハードなトレーニングをして試合に勝利してみせる。」

ショニー・カーター戦(2001年)
「最初の10分間は俺がすぐに彼を三角に捕まえた以外は退屈だった。ほとんど極まりかかっていたんだけどね。どうにか彼は抜け出して、試合の後半に俺を殴り倒したから1ラウンドの判定はドローになったんだろう。2ラウンドは俺は相手をガードに捕まえてキムラ・ロックを使ってスイープした。彼がくるっと回ったから俺はバックを取ってリア・チョークを極めた。俺が彼を完全に伸ばしたら、ゴングが3秒後くらいに鳴ったけど、それは俺がチョークを極めた後だった。それで判定になったんだ。」

22歳でキング・オブ・パンクラスになって(2001年)
「パンクラスの連中は俺がこんなに若くしてチャンピオンになったことが凄いことだと思っているんだ。俺はここからも強くなり続けて引退するまでに長い間試合をするだろう。この若さでチャンピオンになってよかったことは、これからもずっと戦い続けることが出来るってことなんだ。」

アンデウソン・シウバについて-(
2007年、シウバ戦前に)
「素晴らしい選手だと思っている、いくつかの部分、スタンドが強い、グラウンドが上手いところが俺と似ている選手だ。彼は強い精神力、それもファイターの精神力を持っていて、決して諦めることがなく、試合中のあらゆるストレスをやりすごして素晴らしいパフォーマンスをすると言うことを皆に見せている。俺は彼の前に出て行って、彼の弱点を見つけ、強い部分に注意をしながらゲームプランを組み立てる。そしていつも俺がやっていること-金網に入り試合をする-それをやるだけだ。

2003年にヒカルド・アルメイダに敗北した後の変化について(2007年)
「あの時以来、俺は一層信心深くなった。そしてそれが自分の最大の強さだと思っている。俺は神にとても近いところにいる、それは俺にとって最大のことだ。そして明らかに素晴らしいチームメイトたちに祝福されている-ジャクソンのチームに変わったときから、そしてボクシング・トレーナーのトレヴォール(ウィットマン)のトレーニングを受けるようになったときからだ。」

変化する必要について(2007年)
「その段階に到達するまでにいろいろなことをくぐり抜けなければならなかったと思っている-いくらかの悪い期間と敗戦と言ったようなもののことだ。それらのことが人生に何かが必要だということ、何かが変わらなくてはいけない、と言うことを理解させてくれるんだ。さもなければ、もし全ての試合に勝ち続けて、全てのことがうまく行っていたらなにかを変えようとはしないだろう。」

メンタル・ゲームの重要さについて(2007年)
「自分の試合を脳裏に思い描いたとき、俺は2分で相手をチョークに捉えるかノック・アウトすることができる。だけどそれと同時にそんな風に素早く試合を終おわらせることが出来なかった場合、どんな形であれ判定で勝利するように常に準備をしている。それは精神的な意味、そしてコンディショニングの意味でもだ。ただ俺は俺は常に試合で起こりうるいかなることにも準備をしているし、このやり方をずっと続けたいと思っている。現時点での俺の準備の多くの部分はメンタルに関するもので、俺は自分のメンタル・トレーニングと言うものに本当に集中している。」

自身の夢について(2007年-シウバ戦前に)
UFC王者になることは15歳からの俺の夢だった、そしてそのチャンスが俺に回ってきた。これは俺にとってものすごく大きな意味がある。俺はファイターになりたい、チャンピオンになりたいと思いながら育ってきた-注目だとか栄光だとかそんなもののためではなく-俺にはそれが成し遂げられる、と言うことを証明するために。」

シウバ戦について(2008年)
「彼について皆が口にすること、彼がどれほど危険な選手か、彼がどれほど優れたスタンドの技術を持っているか、を信じるようになった。試合を振り返ったときに、皆の試合に対する認識が自分の試合に対する見方も変化させた。正直に言えば、俺は自分のスタンドのほうが優れていると思っていたし、自分のほうがより危険な選手だと思っていた。そして試合の間中、俺はその考え方を持ち続けるべきだった。だけどラウンドの終わり間際に突然彼の一発が俺に命中したとき、俺は反撃するのではなく防御モードに入ってしまったんだ。」

燃え尽き症候群について(2008年)
「シウバ戦の前にはその問題とも向き合わなければならなかった。なぜなら俺はずいぶん長い間この世界にいるからね。勝利するために、そして戦うことを愛する故に試合をするのではなく、負けないために試合をするようになり始めていて、その結果試合をする楽しみは失われていたんだ。だから俺にはあの試合(シウバ戦)が必要だった。おかげで今は皆の前に現れるためにトレーニングをするし、俺はエキサイトして、そして楽しみもある。新しいことも学んでいるしね。以前は俺は常にトレーニングをしていた。ただそれが好きだからという理由でね。そして今はその心境に戻っている、このことは重要なことだと考えているよ。本当にあの試合は必要だった。今はこれ以上敗北することに恐れていない。このことが俺を一層危険な選手にしてくれている。」

性格的な意地の悪さについて(2010年)
「俺は自分の中に意地の悪い傾向があると思っている。だけどちょっとの間、それを無くしてしまい自分の戦い方のいくつかの部分が変わってしまった。アンデウソン(シウバ)に負けたことによって、それを取り戻したよ。」

シウバ戦以降の戦うことに関する信念の調整について(
2010
年)
「しばらくの間、俺は負けないために試合をしていた。そして俺は本当に上手く試合をコントロールしていた-上手くレスリングをして、上手くボクシングをして、上手くディフェンスして-でもそこには試合を終わらせるアグレッシブさはなかったんだ。でも俺はそれを取り戻した。かつての俺にはそれがあった、そしてテクニックやもろもろのもの物を改良するためにトレーニングを続け、全ての分野がよくなっている。ただ、それは最大の変化ではないね。それらはもともと俺の中にあって、ちょっとの間忘れていただけだからね。

スポーツと戦いについて(2010年)
「以前の俺はそれ(MMA)にはその両面があると考えていた。それはスポーツで、同時に戦いで、ゲームではない、と。試合をすれば本当に負傷することもあり得るからね。試合に勝つこともあるだろうし、でも間違った動作をすればノックアウトされたりチョークアウトされたり、逆もまたしかりだ。どのように戦うかは問題ではなく、そこでは相手をフィニッシュするために戦うんだ。しばらくの間は俺はよりスポーツ的な見方をしていた。」

元ボクシング・世界王者のバーノ・フィリップスとのスパーリングについて(
2010
年)
「少なくとも2~3年の間、彼は俺のメインのスパーリング・パートナーだった。あれほどのヤツとスパーリングをして、俺はどうやって殴るのかってことを学んだんだ。ヤツほどのレベルのボクシングはまさに異次元の世界だ。殴り合いって物を知らないとあんなヤツとスパーをすることは出来ない。初めて彼とのトレーニングをしたとき、あれはヤバかった。スパーリングのたびに真剣勝負をするように感じたよ。パンチを当てられるたびに、それを感じて緊張したし、なんとか彼を遠ざけようと強いパンチでカウンターを狙ったんだ。しばらくすれば動き方が分かり、カウンターの取り方が分かり、緊張しなくても反応できるようになる、それこそが殴り合いを学ぶ方法なんだ。」

スタンドでの攻防について(2010年)
「ゲームプランはスタンドから始まるべきだね。なぜなら試合はそこから始まるんだから。試合はグラウンドからは始まらない、だからスタンドのゲームプランを持っていなくてはいけないし、ボクシングからはMMAに非常に応用しやすいフットワークと言うものを学ぶことが出来る。もし正しいフットワークを用いれば、相手にとってパンチを当てることは非常に難しくなる。動きの乏しい、フットワークの悪い選手だとしたら、それは相手のテイクダウンを非常に容易なものにしていまうよ。シュガー・レイ・レオナルドとロベルト・デュランが始めて戦った試合を見てみるといい。シュガー・レイ・レオナルドはデュランを相手に怠けているときはデュランは彼のゲームを行えたよ。でもレオナルドがスイッチを入れて距離をとってフットワークを駆使してリングを回り始めたら、デュランは触ることも出来なくなった。

UFC
での初期の日々について(2007年)
「本当にほとんどプレッシャーはなかったんだ。もし現役のチャンピオンだったり、かつてチャンピオンであったら皆は何がしかを求めるだろうし、その求めた何かを見せることが出来なければ失望させてしまうかもしれない。この意味では俺はかませ犬として試合に臨むのが好きなんだ。かませ犬だからといって試合に負けてしまうことは無い。なぜなら俺には強いメンタルがあるし、おれ自身それは素晴らしい状況だと考えているからね。」

競技者であるということ
(2010)
「どうしてそうなのかは分からないんだ。俺はずっとそうだったし、本当に競争好きな性分なんだ。家族の誰かや、俺のワイフの家族の誰かと何かをするとき、ビデオゲームだったりただ遊んでいるときに「うわ!どうしてそんなムキになるの?」って言われるのは面白いね(笑)。多くの人たちはそんなことは無いんだろうけど、俺にとってはそれが普通のことなんだ。むしろそうでない形で物事を考えるほうが俺にとっては奇妙なことなんだ。」

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