UFC 128 メインカード: ユライア、元WEC王者対決を制する。

UFC 128メインカードの試合結果以下の通り。
3月19日ニューアーク-元WECフェザー級王者、ユライア・フェイバーと元WECバンタム級王者、エディ・ワインランドの元王者対決であり共にUFCデビュー戦となったバンタム級の一戦を”カリフォルニア・キッド”が判定で勝利。新たな闘いの舞台でいつもと変わらぬ力強い姿を見せた。

ユライア・フェイバーvs.エディ・ワインランド
「俺に何発か殴られたら、俺のパンチがどれだけ強烈か理解することになると思うぜ。皆は俺の実力を過小評価している。」と語るワインランド、ユライアも「スゲェ打撃をもった奴だ。でも寝技は俺のほうが全然有利だぜ。」とその打撃技術には一目を置く。バンタム級に落として2度目の試合、そしてUFCデビュー戦を迎えるユライアが再び連勝街道を歩み始めるのか、それとも戦前の予想を覆しワインランドが元WECバンタム級王者の実力を見せ付けるのか?

試合が始まるとすぐに強引に組み付くユライア、身長に勝るワインランドはユライアを金網に押し付けテイクダウンを防ぐ。ユライアの首投げを防いだワインランドは小内狩りをみせるがユライアはこれをこらえる。離れ際に数発のパンチを受けたユライアだったが、距離が開くとすぐにタックルで飛び込む。大きく体を振り回されたワインランドは脅威のバランスでこれをこらえると、ユライアの両脇を挿すと金網に押し付ける。上手くユライアの後ろに回ったワインランド、ユライアを高々と吊り上げるとマットにたたきつける。即座に立ち上がったユライア、両者は距離をとり打撃の応酬に。残り時間130秒頃、ユライアのタックル!ワインランドはこれも大きくバランスを崩しながらもこらえると、ユライアにスタンドの攻防を強いる残り時間約35秒、ユライアのローにカウンタの右フック!一瞬下がるユライアだが、すぐに体勢を立て直すとタックルの機会をうかがいながらプレッシャーをかけ続けるなか1ラウンド終了のブザーがなった。

ユライア、パンチにキックを織り交ぜワインランドを崩しにかかる。ワインランドは距離をとりながら時折コンビネーションで飛び込むがこれは当たらない。残り時間約340秒、ワインランドの左足をうまくキャッチしたユライア、すぐにワインランドの軸足を刈ってこの試合始めてのテイクダウン。ワインランドは暴れて立ち上がろうとするがユライアは上でバランスをキープ、強烈な右のヒジを落とすとワインラードはユライアをクローズドガードに入れ、固めにかかる。ユライア、左右のヒジ、バスターを織り交ぜながら積極的にワインランドを削りにかかる。エディ、ユライアを蹴りはなして一瞬立ち上がりかけるが、ユライアは即座に飛び込んで相手の背中をしっかりとマットにつけ左右のヒジとパウンドを落とす。ワインランド、ユライアの右腕を抱えてダメージを受けないように巧みにユライアをコントロール。ワインランドは3分半にわたりユライアの強烈な左右のヒジとパウンドにさらされ続け、このラウンドは落としたものの、カットや深刻なダメージの被弾をこうむることなくこのラウンドを凌いだ。

最終ラウンドが始まるとワインランドは細かなフェイントを入れながら前に出る。1ラウンドは良い流れだっただけに、ここで流れを取り戻したい。1分が経過した頃、ユライアが片足タックル!ワインランドは金網際まで回りこみながらユライアの両脇を挿すとユライアを突き放す。しばらくの打撃の交換のあと、再び飛び込んだユライア。ワインマンは片腕を挿し四つに持ち込むと逆にテイクダウンを狙ってユライアを揺さぶる。再び分かれてパンチを交換する両者。ユライアの右が当たり始め、観客がどよめく。残り時間130秒、片足タックルから両脇を挿したユライア、さらにタックルに切り替えとうとうワインマンをテイクダウン。ワインマンはユライアにしがみついてその動きを止めようと試みるがユライアはバスター、ヒジ、そしてパウンドを織り交ぜ動きが止まらない。ユライアがトップをキープしながらヒジとパウンドを落として優勢を印象付ける中、試合終了のブザーが鳴った。

ジャッジの判定は3者共に29-28でユライア。元WEC王者同士の一戦はユライア・フェイバーが制し、その戦績は254敗、連勝街道を歩み始めた。UFCデビュー戦を勝利で飾ることができなかったエディ・ワインランドは1871分けと戦績を落とした。

ジム・ミラーvs.カマル・シャロルス
現在6連勝中のジム・ミラー、ホームタウンのファンたちの眼前でその連勝記録を伸ばす事ができるのか?対するイラン人ファイター、シャロルスは「ゲームプランは”戦う”ことだ。ノック・アウト・オブ・ザ・ナイトになる様な勝利を挙げます。」と口数少なく語る。

サウスポーに構えたミラー、頭を振りながらじりじりと前に出る。距離が詰まると両者、猛烈なパンチを交換!シャロルスのパンチは大振りだが回転が速い。重いキックも織り交ぜるシャロルスに対し、ミラーはコンパクトな左右の連打で応戦する。ミラーの右フックが何度かシャロルスの顔面を捉え、シャロルスの左目が晴れ上がっている。2が経過した頃、ミラーが飛びヒザ!これをキャッチしたシャロルス、ミラーは一度は尻餅をつくがすぐに立ち上がり、両者は再び猛烈な打撃戦へ。残り時間201秒、ミラーの左ハイがシャロラスをぐらつかせる。一気に前に出るミラーだが、シャロラスは猛然とパンチをふるってこのピンチを凌いだ。前に出るミラーに組み付き、もみ合うようにミラーをテイクダウンしたシャロラス。トップをキープするが両脇を抱えられ有効な攻撃はできない。レフリー、モルホールが両者をブレイク。スタンドで再び打撃の応酬を繰り広げる両者。

2ラウンドになても両者は低く構えて強烈な打撃を交換する。ジムのジャブからの左アッパーがシャロルスを捉える。シャロルス、片足タックルに入るがジムに三角で切り返され、攻防が再びスタンドに。残り時間約320秒、意表をつくジム・ミラーの片足タックル!ヒザを伸びたシャロラスが思わず背を向けると即座にそのバックを奪うジム・ミラー。4の字クラッチでシャロラスを完全にバックからコントロールしチョークを狙う。このピンチに落ち着いて見えたシャロラスだが、残り時間2分、ジムのチンロックが決まるとさすがに苦しそうな表情を見せる。何とかこのピンチを凌いだシャロラスだったが依然としてピンチが続く。下にずり落ちるようにしてディフェンスをするシャロルス、ジムは4の字クラッチをはずしてポジションを調整しながら何度もチンロック、そしてチョークを狙うが決め切れない中、このラウンドが終了した。

力の入った左右を振るうシャロルス。ジムは軽快なフットワークでシャープなパンチを繰り出す。1分が経過した頃、テイクダウンを防がれたシャロラスがテイクダウンを防がれた直後に放ったローがミラーの下腹部に入り試合は一時中断。しかしこの攻撃のダメージは小さく試合はすぐに再開される。

シャロルスは打撃にタックルを織り交ぜる攻撃を何度か見せるがやや頭が下がりがちに。ミラーの左ストレートに下がるシャロルス、苦し紛れのパンチにミラーの左アッパーが追い討ちをかける!頭を下げてよろめくように後じさりするシャロルスに左の飛びヒザで飛び込むミラー、これが見事にシャロルスの顔面を捉え真後ろに倒れこんだ”プリンス・オブ・ペルシャ”に覆いかぶさると至近距離からのパウンドの集中砲火!動きの止まったシャロルスを見てレフリー、ケヴィン・モルホールが割って入り試合をストップした。

試合後ジョー・ローガンに「70敗だぜ?(タイトルマッチの)準備はできているよ。」と語ったジム・ミラー。ファンは地元のヒーローの目の覚めるような勝利を大歓声で祝福した。

この勝利でジム・ミラーは202敗。カマル・シャロルスはプロ初となる敗北を喫し、7勝1敗2分けと戦績を落とした。

ネイト・マーコートvs.ダン・ミラー
秋山成勲が日本を襲った大災害のにより試合の欠場を余儀なくされたため、ネイト・マーコートの対戦相手に躍り出たダン・ミラー、「ネイト・マーコートはカウンターストライカーだ。俺のほうから中に飛び込んでやるよ。」と語る。方やネイト”ザ・グレート”は「ダン・ミラーはタフな奴だ。しっかり削って2ラウンドか3ラウンドにトドメを刺すぜ。」と語る。

両者共にオーソドックス。マーコートはスタンスを広く取り、ダンのテイクダウンをかなり警戒している様子。金網際でダン・ミラーの片足タックルをがぶったマーコート、ギロチンを狙うものの極めきれず、一度立ち上がったダンはすぐに再び片足タックル。オクタゴンをほとんど一週してマーコートに尻餅をつかせるとしつこくテイクダウンを狙う。一瞬の隙を突いてダンの足をすくいながら立ち上がったマーコート、ミラーを逆にテイクダウンするがギロチンにつかまってしまう!左に一本足をまたいでギロチンをディフェンスするマーコート、ミラーはギロチンを諦めるマーコートをフル・ガードにもどすと今度はしたからラバーガードで組み立てる。マーコートは細かなパウンドを落としつつこの局面をしっかり防御。流れがやや膠着したところで、レフリー、ダン・マグリオータが両者をブレイク、残り時間1分、スタンドから攻防を再開した。右のストレートで飛び込むマーコート、すぐにミラーを金網に押し込むとテイクダウン。ミラーは一度はマーコートをギロチンに捕えるが、テイクダウンの際にサイドまで回られしまったためにすぐにこれを諦めガードに戻す。フルガードからキムラを狙い、相手のパウンドを防ぐダン・ミラー。それを振りほどいたマーコートがコンパクトなヒジを2発落としたところでラウンド終了のブザーが鳴った。

右のローから入るマーコート、ガードを下げてミラーのテイクダウンを警戒している様子。残り時間425秒、ミラーのワンツーで下がるマーコートだったがすぐに体勢を立て直す。ワンツーで前に出たマーコートにダンの右ハイ!強引に飛びヒザで飛び込んだマーコートの足をキャッチしてミラーがタックル!尻餅はつくものの、マーコート、ここも丁寧に立ち上がる。残り時間1分15秒、マーコートが金網際でタックル!ダンはこれをギロチンに捉えるとすぐに足も利かせてマーコートを締め上げる!しばらくこのギロチンの中で動きが止まったマーコートだったがここから脱出、細かなヒジを落としたところでこのラウンド終了のブザーが鳴った。

インターバルではマーコートの口の中からの出欠が見られる。ミラーは左目の下に小さなカット。

3ラウンド、左の低いジャブを何度も放つマーコート、狙いは右のストレートか。ジャブ、右ストレート、そして強烈な右のローを織り交ぜるマーコート、ミラーは少しやりにくそう、左眉の上から出血が見える。残り時間315秒、ミラーが片足タックルで突っ込むが、マーコートはこれを大きく回ってディフェンス、30秒ほどミラーをがぶったあとミラーのバックを奪いに行ったところをダンがフルガードに引き込む。ミラーのラバーガードを相手のアゴを押し上げて守るマーコート。細かいながらも強烈なパウンド、ヒジをこつこつと浴び、ややミラーのペースが落ちてきている。、残り時間1分、動きの少ない試合に観客はブーイングを飛ばすがマーコート、ミラーの頭を金網に押し付け体重をかけて細かなパウンドを落とし続ける。ミラーは下からの三角絞めを狙うがマーコートがこれにかまわずパウンドを落とし続ける中試合終了のブザーが鳴った。

判定は3者ともの30-27でネイト・マーコート。急な対戦相手の変更に「ノー・プロブレム。」と語っていたマーコート、その言葉を証明し危なげの無い試合で復帰戦を勝利で語った。この勝利でマーコートは34102分け、ダン・ミラーは1351ノーコンテストとなった。

ミルコ・クロコップvs.ブレンダン・シャウブ
TUFシーズン10のファイナリスト、ブレンダン・シャウブがMMA界最高のストライカーの一人、ミルコ・クロコップと対戦。戦前に「クロコップは世界トップレベルの打撃を持っている。だけど俺もそのレベルに達しているって思うんだ。」と語ったシャウブ。「奴はこの世界ではルーキーに過ぎない。」と語ったクロコップとのこの一戦の行方は?

サウスポーでどっしりと構えるミルコに対してシャウブ、オーソドックスからの細かいジャブを散らしながら左へ、左へと前に出る。シャウブのジャブは軌道が多様でやりにくそうだ。1分が経過した頃、ミルコが前に出て四つの展開に。残り時間約345秒、シャウブが体を入れ替えミルコを金網に押し付ける。323秒、後頭部にパンチを入れたシャウブに対してレフリー、ハーブディーンが強い警告を出したところでいったんブレイク。今度はミルコがじりじりと前に出る展開に。しかし残り時間3分、シャウブの両足タックルでミルコをテイクダウン。一度はミルコのアップキックで距離が離れた両者だったがシャウブはすぐにミルコのガードに入り、強烈な左右のパウンドを落とす。残り時間115秒、シャウブのパスガードにあわせてミルコがカウンターのスイープ!あわてて距離をとるシャウブ、ミルコはこの隙に立ち上がることに成功。シャウブはすぐに組み付き金網際で四つの攻防に。ミルコが体を入れ替えクリンチ・アッパーを繰り出したところで1ラウンド終了のブザー。

シャウブ、ジャブとワンツーで前に出るが低く構えるミルコのプレッシャーに思わず下がってしまう。30秒が経過した頃この試合初めてミルコの左ハイ!このハイをブロックしたシャウブ、すぐに組み付くとテイクダウン、強烈な右のパウンドを連打する。思わず下からシャウブの顔面を蹴り上げてしまうミルコ、すぐにハーブ・ディーンが割って入りミルコに警告を与えスタンドから再開。
ミルコに打撃の機会を与えずに組み付くシャウブはミルコを金網に押し付け細かな攻撃でミルコの体力を削りにかかる。何度か体を入れ替えるミルコだったが体格に勝るシャウブがそのたびに丁寧に体勢を入れ替える。その攻防のわずかな隙を付いてミルコのコンパクトな左ヒジがシャウブの鼻を直撃!シャウブの鼻から出血。残り時間43秒、レフリーが両者を分けるとシャウブに減点を与える。解説のジョー・ローガンは「いったい何の減点?後頭部への打撃?」どうやらこれは四つの状態でシャウブがミルコの後頭部を殴った事に対する減点だった模様。試合が再開されるとすぐにミルコに組み付くシャウブ。このまま四つの展開がつづくなか、2ラウンド終了のブザーがなった。

3ラウンド、ミルコの左ローがシャウブの下腹部を直撃。開始早々試合はいったん中断に。互いにパンチで前に出る両者。残り時間423秒、シャウブが前に出るミルコにカウンターのテイクダウン。ミルコはすぐにシャウブを蹴り離して立ち上がるものの、即座に飛び込み再びテイクダウンを奪うシャウブ、その顔面は大量の鼻血で真っ赤に染まっている。シャウブ、減点と出血の印象を気にしてかペースを上げてミルコのガードをパスしにかかる。残り時間約240秒、一瞬の隙を付いてシャウブを蹴り離したミルコが立ち上がる。手数は少ないミルコだが一発の精度はは高い。シャウブ、打撃には付き合わずに何度もテイクダウンに飛び込むが、ミルコはそれを丁寧に突き放す。ミルコが左のローを軽く蹴ろうとしたその瞬間、"ハイブリッド”の意表をつく右のオーバーフック!叩きつけられるように側頭部からマットに崩れ落ちたミルコ!即座にレフリー、ハーブ・ディーンが両者の間に割って入り試合をとめた。

「あなた(の存在)が俺がこれ(MMA)を始めた理由なんです。」とミルコにささやいたシャウブ、レジェンド・ファイター、ゴンザガ、ミルコを相手に2連勝、戦績を91敗と伸ばし、ミルコはこれで2792分け1ノーコンテストとなった。

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