ミュータントとジェイソンがアルティメットファイターに - UFC 147、メインカード結果

UFC 147、メインカードの結果は以下のとおり…。

 ジ・アルティメットファイター・ブラジルの第1シーズンで師匠、ヴィトー・ベウフォートによって最初にチームに加えられたセザール・“ミュータント”・フェレイラは日本時間6月24日にミネイリーニョ・アリーナで開催されたUFC 147のコメイン・イベントで行われたセルジオ・モラエスとのミドル級の一戦で厳しい3ラウンドを戦い抜き3-0の判定で勝利、リアリティ・シリーズのミドル級のタイトルを獲得し、彼の長い旅はとうとう目的地に到達した。

 「これで夢がかなった」フェレイラは語った。「TUFハウスに入ってフィナーレに出場するって俺は言っていた。俺の地元のベロ・ホリゾンテでそれを成し遂げたのはUFCからの贈り物だったと思っている。すばらしい試合ができたしセルジオもスタンドでもテイクダウンのタイミングの取り方でもファイターとしてのすごい成長を見せてくれた。俺の目標は契約を勝ち取ることだったけど、それを成し遂げた今、俺はUFCで母国を代表し続けたいと思っている」

 ジャッジは30-27、30-27、そして29-28でフェレイラを支持。フェレイラはこれで6勝2敗となった。ダニエル・サラフィアンが負傷をしたため急遽代役を務めたセルジオ・モラエスはその戦績を6勝3敗と落とした。

 フェレイラは序盤からハイキックを多用して、TUFブラジルの準決勝、チアゴ・パーペチュオ戦での勝利を再現しようとしているようだった。モラエスは難を逃れてはいたものの、“ミュータント”に命中することのない風車のような大振りのパンチで殴りかかる様子を見ると、スタンドでの攻防を望んでいるようには見えなかった。それでも、時間がたつにつれてパンチが命中するようになり、ラウンド終盤には至近距離からフェレイラを追い詰め、これに“ザ・パンサー”は自信を深めたようだった。

 2ラウンドが始まるとフェレイラが積極的に仕掛け、左のアッパーで出血が見られるモラエスを殴り倒した。立ち上がったモラエスの顔面を右のカポエラ・キックがズシンと音をたてて命中すると、モラエスは金網まで後じさりするようによろめき、ついにマットに倒れこんだ。フェレイラはフィニッシュを狙って何発も鉄槌を振り下ろしたが、モラエスはこのピンチをしのいで立ち上がることに成功した。フェレイラは再びハイキックでのフィニッシュを狙ったが、この一撃は空を切った。しばらくの小康状態の後、反撃に転じたモラエスは右のヒジをフェレイラに叩き込んでぐらつかせ、オクタゴンに集まった地元のファンたちから驚嘆を引き出した。“ミュータント”はこの窮地をしのいだが、試合はこれまでとは異なる様相を呈し始めた。

 最終ラウンドが始まると、フェレイラには先のラウンドでの影響は見られず、すぐにモラエスをぐらつかせた。モラエスはすぐに回復して立ち上がりなんとか挽回の機会をうかがっていたが、残り時間3分、ついにキレのある右がフェレイラの顔面を捉えた。これに続く数分間は互いに相手の隙を伺いながらも手数を出せずいたが、残り時間が1分をきったところで再びモラエスの右が命中した。その直後、“ミュータント”の左ストレートがモラエスを打ち抜いてぐらつかせたが、試合が終了するまでに相手をフィニッシュするまでには至らなかった。

ジェイソン vs ペペイ

 チーム・ヴァンダレイのロニー・ジェイソンは満場一致の判定でゴドフレイド・ペペイを下し、アルティメットファイター・ブラジル初代フェザー級王者になった。「初めてのTUFブラジルの優勝者になれてすごくハッピーだ」ジェイソンは語った。「ゲームプランがあったんだ。そしてそれを彼のほとんどのテイクダウンを防御しながら遂行することができた。ペペイはご存知のとおり、すごくタフな相手だからあまりリスクは取りたくなかった。だけどかつての俺がやっていたようなすばらしい試合を取り戻したいと願ってもいたんだ。」

 ジャッジのスコアは三者とも29-28でジェイソンを支持。ジェイソンはこれで12勝3敗、プロ初敗北を喫したペペイは9勝1敗となった。

 ほとんど即座に組み合った145ポンドの両者だったが、しばらくの膠着の後、再び組みの攻防に戻るまでは互いにワイルドなパンチを振り回しあった。そこからペペイが引き込み、ジェイソンの腕を十字で脅かしたものの、決まらないと見るや自ら十字を解いた。残り時間が2分を切ったあたりでレフリーのマーク・ゴッダードがリスタートを命じると、ペペイはジェイソンの真正面に飛び込んで相手の打撃を誘った。ジェイソンは飛びヒザ蹴りを叩き込むと、再び引き込みを試みるペペイを激しいスラムでマットに叩きつけた。

 2ラウンド1分20秒、ペペイは3度目の引き込みを見せたが、立ち上がるジェイソンを相手になす術なく、ペペイ自身もジェイソンに続いて立ち上がった。ペペイの一連のワイルドなパンチはジェイソンのピンポイントのカウンターの格好の餌食となり、二人の打撃が命中するたびに満員の観衆から轟くような喚声が沸きあがった。

 3ラウンドに入るとペペイは打撃の攻防で攻勢に転じたがジェイソンは強烈な右で反撃し、ペペイを再びぐらつかせた。しばし乱雑な打撃が交換された後、ペペイのローキックがジェイソンの下腹部に命中し、試合はしばらく中断した。ジェイソンはその後も攻撃の手を緩めず、ペペイが引き込みに失敗してマットに座り込むと、その足めがけてローキックを何発も叩き込んだ。ゴッダードにリスタートを促され、攻撃を試みたジェイソンだったが、再びローブローが彼を襲った。今回のローブローにより、ジェイソンはこのラウンドのかなりの時間を痛みのためにキャンバスでのたうつ羽目となってしまった。

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ヴェウドゥム vs ルソー

 8年ぶりにその母国ブラジルでの試合に登場したヘビー級のファブリシオ・ヴェウドゥムはマイク・ルソーをたった2分28秒で粉砕し、彼の試合を待ち焦がれていたファンたちに“待った甲斐があった”と思わせる試合を披露した。

 ヴェウドゥム(16勝5敗1分け)は序盤からルソーを守勢に回らせ、頭部へパンチを叩き込んでぐらつかせた。シカゴ出身のルソーはブラジリアンに組み付いてなんとか意識を回復させた。ルソー(15勝2敗1ノーコンテスト)は後退を強いられながらも固いジャブを突いて応戦したが、1ラウンドの中盤に右のアッパーを被弾してマットに崩れ落ちた。ヴェウドゥムは鉄槌で襲い掛かり、レフリーのハーブ・ディーンがストップを宣告するまで相手に反撃の機会を与えなかった。

 「この試合に向けて俺のチームでとてもハードにトレーニングをしてきたから俺はすごくハッピーな気分だ」ヴェウドゥムは語った。「キングスMMAで3ヶ月にわたってトレーニングをしてきたんだ。みんなにすごく助けられたよ。これで1週間は休息して、2ヵ月後くらいに試合ができるように準備できると良いね。」

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ディアス vs アルカンタラ

 ノヴァ・ウニオンのニューカマー、ハクラン・ディアスはフェザー級の一戦でユーリ・アルカンタラと3ラウンドを戦い抜き、満場一致の判定で勝利。そのUFCデビュー戦ですばらしいパフォーマンスを披露した。

 ジャッジの判定は30-27、30-27、そして29-28でディアス。ディアスはこれで21勝1敗1分けとなり、13連勝中だったアルカンタラは連勝がストップ、戦績を26勝4敗と落とした。

 荒々しい連打で飛び込んだアルカンタラを捕まえたディアスはテイクダウンに成功、チョークを狙いながら打撃を繰り出した。アルカンタラはチョークからは脱出したものの依然として厳しい状況に変わりはなく、ディアスをガードに戻すまでに何発ものパウンドからバスターと畳み掛けられてしまった。残り時間1分ほどまで攻防はグラウンドで展開し、そこからアルカンタラがスイッチでディアスのバックを奪うと両者は立ち上がった。ディアスがキムラを狙いながらそこから脱出したところでラウンド終了のベルが鳴った。

 2ラウンドの序盤、アルカンタラはテイクダウンを狙って飛びこむが、ディアスはテイクダウンされながらもスウィープしトップを奪うとそこから再び何発かのパウンドを落とした。一瞬の隙をついてアルカンタラが下からアームバーを仕掛けたが、ディアスは腕を引っこ抜くと再びパウンドを再開した。しかし終盤のスタンドの攻防では“マラジョ”が強烈な連打を繰り出し優勢だった。 最終ラウンドの前半は互いにワイルドなパンチを振り回しあったが、ディアスはアルカンタラに組み付くとリフトしてからキャンバスに叩きつけ、アルカンタラが再び立ち上がるまでに何発かの強烈なパウンドを命中させた。ディアスは即座にアルカンタラをマットに再び寝かせると、ざわつく観客を尻目にレフリーのマーク・ゴッダードにリスタートを命じられるまでしっかりと相手をグラウンドでコントロールした。アルカンタラはディアスを追って鋭く切り込み、ディアスのテイクダウンを跳ね返すとトップポジションを奪った。そこから一発逆転のヘイメイカーを振り下ろそうとしたものの、とうとうそれは叶わなかった。

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