オーティズ、グリフィンとのラストマッチを落とすもファンを熱狂させる - UFC 148、メインカード結果

UFC 148、メインカードの結果は以下の通り…。

 日本時間7月8日ラスベガス-望んだ通りのおとぎ話のような結末とはならなかった。最も新しいUFCホール・オブ・フェイマーの一員、ティト・オーティズはMGMグランド・ガーデン・アリーナで行なわれたフォレスト・グリフィンとのプロフェッショナル・マーシャル・アーティストとしての最後の一戦、そしてフォレストとの三度目の対戦できわめて僅差の判定で敗北したものの、頭をうなだれる理由はどこにも見当たらなかった。

 UFC 148のコメイン・イベントで行われたこの一戦の判定は29-28でグリフィン。グリフィンはこれで19勝7敗となった。

 「僅差だと感じていた。」グリフィンは語った。「全員ドローをつけると思った」

 初めての対戦となった。2006年にはオーティズはスプリット判定でグリフィンに勝利。2009年にはグリフィンがスプリット判定で勝利していた。

 両者はレフリーのスティーヴ・マザガッティにオクタゴンの中央に呼ばれて試合を開始した。ティトは先に強烈な右を命中させてグリフィンをぐらつかせがた、元アルティメット・ファイター優勝者は多数のキックを駆使して体勢を立て直した。するとティトは距離をつめてテイクダウンに成功し、残り時間3分少々の時点でグリフィンがなんとか立ち上がるまで、ティトの代名詞ともいえるグラウンド&パウンドで攻め立てた。両者が互いにフックを命中させるとグリフィンはペースを上げ、リードから何発ものコンビネーションへとつなげて見せた。スタンドの攻防では明らかにグリフィンが素早かったものの、オーティズはテイクダウンに必要なスタミナをセーブしながら闘っているようであった。ティトがテイクダウンに飛び込むと、グリフィンは今回はしっかりとスプロールしながら相手を潰すと、カリフォルニアンの突進と大振りのパンチをかわして自身の打撃を叩き込んだ。しかしラウンド終了のベルがなる直前にオーティズは再びテイクダウンに成功し、相手の脳裏に迷いを植えつけた。

 2011年にライアン・ベイダーを大いに苦しませた打撃力でオーティズは2ラウンドが始まるとグリフィンをマットに大の字に殴り倒したが“ティト!ティト!”と焦るような観客の声援が鳴り響く中、グリフィンは意識を取り戻した。グリフィンはガードを固めながらも手数を出して応戦すると、今度はアリーナに“グリフィン!グリフィン!”と喚声があがった。ラウンドが進むとオーティズはスタミナを失いながらも必死に重たい足を前に進めていることが明らかになった。

 2ラウンドの続きのような3ラウンドが始まると、ティトはグリフィンをノックダウンし、そして相手が起き上がるとすぐにテイクダウンを成功させて観客を驚かせた。最後の力を振り絞りながらティトはサブミッションを狙うグリフィンにパウンドを落とした。残り時間2分、グリフィンは立ち上がることに成功すると“ハンティントン・ビーチ・バッドボーイ”として知られたティトの最後の望みを断ち切るべく金網に押し込んだ。時間が進む中、ティトの大振りの右は空を切り、グリフィンは顎を引きながら距離を取ってまっすぐのパンチを的確に叩き込んだ。試合が終わると、誰も予想しなかった形でグリフィンはオクタゴンから立ち去ってしまったが、数秒後に彼が戻ってくると、満員の観客達はUFCの偉大な王者達に対して立ち上がって声援を送った。

 「すべて出し切った。」試合の前にUFCの殿堂入りを果たしたオーティズは語った。「俺は心を込めてやってきて、そして戦いきった」

 オーティズは17勝11敗1分けの戦績を残して引退することになった。

パトリック・コーテ VS カン・リー

 40歳のカン・リーはミドル級の一戦でかつてタイトルにも挑戦したパトリック・コーテを3ラウンドに満場一致の判定で下し、そのキャリアを通じた目標の一つを達成した。

 「最高の気分だ」UFC初勝利を挙げたカン・リーは語った。「本当はバク宙をやるつもりだったんだけど、疲れすぎてしまった」

 ジャッジの判定は3名とも30-27でリー。カン・リーはこれで8勝2敗となり、4連勝でUFC復帰を果たしたコーテは18勝8敗となった。

 サウスポーに構えたリーは試合が始まるとコーテをマットに投げ倒し、コーテが射程圏内にはいると即座にキックで迎撃し一気に観客を魅了した。しかしカナダ人、コーテもひるむことなくリーの渾身の一撃を何度も受け止めながら、その精度と破壊力こそは及ばなかったもののリーにたびたび反撃を試みた。

 2ラウンドに入りコーテがリズムをつかみ手数を増やし、観客が“プレデター”の一発、一発に歓声を上げ始めると、リーはカウンター狙いの戦法に切り替えた。すぐにリーは左目の上から、そしてコーテは右側頭部から鮮血が滴り始めた。残り時間1分を切った頃、コーテが数発のパンチを命中させるとで二人は金網際でもつれ合い、そして第2ラウンドが終了した。

 リーの左ハイキックで幕を開けた3ラウンドだったが、体力を残している様に見えたコーテはリーを金網に押し込んだ。ブレークの後、リーは攻撃を再開したもののコーテはすぐに距離をつめるとクリンチの攻防に持ち込んだ。今回はリーが即座にテイクダウンを奪い、両者が再び立ち上がると、リーは相手のテイクダウンを弾きかえした。今となってはコーテのほうが疲労困憊しているように見え、リーは堅実な打撃と再度のテイクダウンで優位に試合を進めた。コーテは下のポジションから積極的に動き続けたが試合が終了した瞬間に文字通りトップをキープしていたのは、リーであった。

デミアン・マイア VS キム・ドンヒョン

 ウェルター級注目の一戦。元ミドル級のコンテンダーは170ポンドの初陣で対戦したキム・ドンヒョンをわずか47秒で撃破。強烈な第一印象を見るものの脳裏に刻み込んだ。

 テイクダウンを奪うためにキムに飛び込んだマイアはコリアン・ファイターにがっちりと組み付くと、足をかけてキャンバスに倒した。キムは倒れながら頭部を金網の下部に打ちつけたように見え、そこに踊りかかったマイアが数発のパンチを落とすとレフリーのマリオ・ヤマサキが割って入り試合のストップを宣告した。

 この勝利でマイアは戦績を16勝4敗に伸ばし、キムの戦績は15勝2敗1分け1ノーコンテストとなった。

マイアの試合後インタビューはこちら

コーディ・マッケンジー VS チャド・メンデス

 1月に行われたUFCフェザー級タイトルマッチでジョゼ・アルドに敗北して以来の試合となったチャド・“マネー”・メンデスはわずか31秒でコーディ・マッケンジーを粉砕した。

 試合開始のベルが鳴ったほとんど直後にボディを狙ったメンデスはすぐに右のボディを相手のみぞおちに命中。マッケンジー(13勝3敗)は体をくの字に折って崩れ落ちた。その後の追い討ちのグラウンドでの打撃はレフリーのストップを呼び込むための形だけのものだったが、スティーヴ・マザガッティは両者の間に割って入り、元アルティメット・ファイターを必要以上の負傷から救い出した。

 「あれがコーディに効くだろうってことは分かっていた。キャンプでたっぷり練習してきたんだ」12勝1敗と戦績を伸ばしたメンデスは語った。

メンデスが試合後インタビューで語ったことを聞いてみよう

マイク・イーストン VS アイヴァン・メンジヴァー

 バンタム級の成長株、マイク・イーストンはアイヴァン・メンジヴァーを3ラウンド判定3-0で下し、UFC3連勝をマークした。

 判定は30-27が2名、1名が29-28をつけた。

 1ラウンドの前半の4分間はイーストンの左ハイキックがメンジヴァーをぐらつかせたシーンを除いてこれといった攻防は見られなかった。両者は互いに無数のパンチを放ったが命中はせず、ポイントを獲得するためにローキックを多用した。

 2ラウンドに入っても両者は互いに攻防を説得力のあるものにするために必要なリスクをとろうとはせず、ファンは不満を募らせた。メンジヴァーのカウンターはキレと手数で優勢で、巧みなフットワークでイーストンに彼の後を追い掛け回すことを余儀なくさせたが、ポイントを獲得するには至らなかった。

 3ラウンドが始まるとイーストンには明らかに攻めようとする決意がみなぎり、序盤に左フックを命中させるとその決意をいっそう固めたようだった。3ラウンド中盤にイーストンはメンジヴァーのみならず万人の意表をつく閃光のようなテイクダウンでエルサルバドルの英雄をキャンバスに押し倒した。何発かのグラウンドでの打撃を被弾したメンジヴァーは攻防をスタンドに戻すと反撃を開始した。追いすがるイーストン、互いに数発の打撃が空を切ったところで試合は終了した。

 この勝利でイーストンは13勝1敗に戦績を伸ばし、メンジヴァーは24勝9敗となった。

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