アサシン・ギラードが辛抱強くカモエスをポイントアウト - UFC 148、プレリム結果

UFC 148、プレリミナリー・ファイトの結果は以下の通り…。

 日本時間7月8日ラスベガス-彼が思い描いていた決定的なフィニッシュを実現することはできなかったかもしれないが、ライト級のコンテンダー、メルヴィン・ギラードはMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されたUFC 148でのプレリミナリー・ファイトの一戦で、ファブリシオ・カモエスを相手に辛抱強くポイントを重ね続けて判定勝利を獲得。その連敗を2でストップすることに成功した。

 ジャッジは三者とも30-27と採点したが、実際の試合はスコアから受ける印象よりはずっと接戦であった。

 ギラード(47勝11敗3分け1ノーコンテスト)は試合開始のベルが鳴っても冷静で落ち着いており、カモエスがテイクダウンに来たところをぐらつかせ、攻防全体をコントロールした。残り時間2分を切ったあたりではギラードはテイクダウンにも成功したが、これはスクランブルを経てカモエスにマウントを奪われる結果となってしまった。高いレベルの黒帯選手を相手にこのような状況に陥った時、普段のギラードであればここから崩れるところであったが、今回は冷静さを保って立ち上がると、ラウンド終了間際にはブラジリアン・ファイターにまとまった打撃を与えることにも成功した。

 再び辛抱強くカウンターの機会をうかがうギラードにカモエス(13勝7敗1分け)は積極的に仕掛ける役を買って出ると、残り時間1分少々の時点でニューオリンズのメルヴィンをマットに倒すことに成功した。スタンドの攻防に戻り、“モランゴ”はスピニング・バックフィストを繰り出したが、直後にギラードがカモエスをテイクダウンするとギラードが強烈なパウンドを落とす中ラウンドが終了した。

 最終ラウンドの大半は戦略的なキックボクシングの攻防に費やされ、ギラードはカモエスのテイクダウンをかわしながら的確に打撃を命中させた。試合終了間際には、ギラードを寝かせたカモエスがその足を捉えるというきわどいシーンも見られたが、これは終了のベルに遮られ、勝敗はジャッジの手にゆだねられた。

カビブ・ノールマゴメドフ VS グレイソン・チバウ

 カビブ・ノールマゴメドフがその勝利に感情を露にたのも無理はない。155ポンドの有望株はグレイソン・チバウを相手に3ラウンドを戦い完封判定勝利を挙げると、その無敗記録を18勝に伸ばし、オクタゴンの中で喜びの涙を浮かべた。

 第1ラウンドの見所はブラジルのファン達が5分間にわたり声高らかに合唱した自国のファイターと母国をたたえる歌であった。金網の中ではノールマゴメドフが大振りのパンチとともにテイクダウンを試みれば、チバウがキレのあるカウンターを狙うといった展開が繰り返され、試合はこう着状態に陥っていた。

 2ラウンドも接戦が繰り広げられたがノールマゴメドフはパンチでチバウ(34勝8敗)に少しばかり距離をつめることに成功したように見え、経験豊富なチバウにパンチを効かされながらも、その顔面に打撃の痕跡を刻み込んだ。

 第3ラウンドになっても二人のライト級は互角の攻防を見せ、ラウンド中盤にチバウはテイクダウンを成功させたものの“イーグル”は即座に立ち上がると付け入る隙を与えなかった。試合の終盤にはノールマゴメドフは積極的に仕掛けて試合のペースを握り、これがジャッジの印象を稼いで三者30-27での判定勝利につながったようであった。

福田力 VS コスタ・フィリッポウ

 ロングアイランドのミドル級、コスタ・フィリッポウは徹底した打撃と堅実なテイクダウン・ディフェンスで日本の闘士、福田力に厳しい判定による敗北を突きつけた。

 判定は30-27が二名、一名が29-28でフィリッポウ。フィリッポウはこれで11勝2敗1ノーコンテスト、福田は18勝6敗となった。

 最初の1分半の間は有効打といえる打撃が命中することは無く、焦れた観客に福田はテイクダウンとフェンス・コントロールで応えたがフィリッポウは福田を押しのけてそこから脱出した。その後試合のペースは上がり、フィリッポウが福田に打撃を叩き込み、その左目の下にアザを作ったが、場内のブーイングを鎮めるにはいたらなかった。

 フィリッポウは堅実なテイクダウン・ディフェンスを軸に右の強烈なパンチを用いて、決して後ろに下らない福田の弱点を深々と貫いた。

 最終ラウンドの序盤から疲労のため時計を見上げたフィリッポウは、福田による左目への偶発的なサミングで望ましくない形で休息を取る形となった。リング・ドクターのチェックの後、俄然勢いを増したフィリッポウは攻撃を開始し、この試合で初めて観客を盛り上がらせた。この爆発的な攻防と優勢な終盤の展開は、ニューヨーカーにオクタゴンでの4連勝をもたらす勝利を与えるのに十分なものだった。

シェーン・ローラー VS ジョン・アレッシオ

 ライト級のシェーン・ローラーはジョン・アレッシオを相手に職人的な試合運びで満場一致の判定勝利を挙げ、連敗を3でストップした。

 ジャッジの判定は29-28でローラー。ローラーはこれで11勝6敗、UFCで5試合をするもいまだに勝ち星に見放されたアレッシオは34勝16敗となった。「今の俺と戦いたがるやつなんていないだろうね」失意のアレッシオはそう語り、オクタゴンを後にした。

 1ラウンドは堅実な打撃とグラップリングを見せたアレッシオはローラーを金網に押し込み、ラウンド終了直前にはぐらつかせるなど最初の5分間はどちらの領域でも試合をコントロールしていた。

 しかし2ラウンドに入るとローラーは試合の流れをひっくり返し、序盤にアレッシオをテイクダウンするとこのラウンドが終了するまでポジションをキープ。ローラーは両拳を振り下ろしながら試合を決着させるサブミッションの機会を伺った。

 最終ラウンドはアレッシオの猛攻で幕を開けたがローラーはこの攻防のダメージを振り払うとダブル・レッグで“ザ・ナチュラル”をテイクダウン。まもなく立ち上がったアレッシオだったがローラーは圧力をかけ続け再び相手をテイクダウンすると即座に相手のバックを奪った。アレッシオがなんとかこのピンチを切り抜けると上を取り返しパウンドを落とす中、15分間の激闘は幕を閉じた。

フィリッポウとローラーが勝利の後に語ることを聞いてみよう

ヨイスランディ・イズクイェルド VS ハファエロ・オリヴェイラ

 第1試合となったライト級の一戦で、ブラジルのハファエロ・オリヴェイラはヨイスランディ・イズクイェルドのテイクダウンを防ぎながら優位に試合を進めて判定で勝利をその手に収めた。

 ジャッジの判定は29-28でオリヴェイラ。2010年の1月以来ようやくUFCで勝利を挙げたオリヴェイラはこれで15勝5敗。イズクイェルドは6勝2敗となった。

 1ラウンドにはオリヴェイラがイズクイェルドをテイクダウンし、その前後には“キューバ”の強烈な左パンチがブラジリアン・ファイターの頑丈な顎に叩き込まれるシーンが見られた。

 2ラウンドに入り、さらに多くのパンチを被弾したオリヴェイラは寝技に活路を見出すべく、比較的たやすく相手をグラウンドに連れ込むと、額から流血しながらも相手にダメージを与える機会を伺った。“トラクター”は一度はレフリーのマリオ・ヤマサキにカットの様子をチェックするために中断されたものの、終始イズクイェルドの腕を狙い続けた。

 オリヴェイラは最終ラウンドに入るとこれまでのラウンドで機能した攻防にこだわり、最初のチャンスでイズクイェルドをテイクダウンするとこのラウンドが終了するまで相手をグラウンドに封じ込めた。オリヴェイラがサブミッションやグラウンドでの打撃で試合をフィニッシュすることができそうな瞬間もわずかに見られたが、オリヴェイラはそのチャンスをものにすることができず、その勝利は判定によってもたらされた。

オリヴェイラの試合後インタビューはこちら

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