カウボーイ、大荒れの1ラウンドをKOで締めくくる - UFC 150 メインカード結果

UFC 150 メインカードの結果は以下の通り…。

 日本時間8月12日デンバー-ペプシ・センターで開催されたUFC 150のメインイベントで行われたベンソン・ヘンダーソンフランク・エドガーの一戦が疑問を解消すると言うより、むしろ新たな疑問を生み出した一方、コメイン・イベントで行われたドナルド・セラーニメルヴィン・ギラードの一戦では明確な答えが生みだされた。

 オクタゴンのど真ん中でセラーニが、「どうだい、デンバーのみんな?」と叫んだとき、この日最大の大歓声が沸き起こった。

 それもそのはず、ペプシ・センターに詰め掛けた観客たちは76秒間の親友同士の火花の散るような激戦を目撃したばかりだったからだ。155ポンド級ではもっとも爆発的なパンチを有するとみなされるギラード-そのパンチはヘビー級ファイターをもKOするだろうと囁かれるが、おそらくそれは正しいだろう-はかつてのチームメイト、セラーニにうなるような左フックを叩き込んで崩れ落ちさせた。スロースターターとして知られるセラーニはさらにそこから数発のパンチとヒジを被弾したものの、これまでの試合でもそうであったように朦朧とする意識を振りはらい、素晴らしい回復を見せた。

 このスポーツでもっとも耐久力のあるファイターの一人でもあるセラーニの見事な左ハイキックがギラードの頭部をかすめると、ルイジアナ・ファイターの平衡感覚は粉砕され試合の流れは一変した。ギラード(47勝12敗3分け1ノーコンテスト)が何とかスタンドに踏みとどまろうとするところをさらにセラーニは鋭い右パンチで追撃。ギラードはキャンバスに突っ伏すように倒れ、激闘の決着が明確にもたらされた。

 セラーニはこれで最近の10試合のうち9試合で勝利を挙げたことになる。

ジェイク・シールズ VS. エド・ハーマン

 ジェイク・シールズの勝利の方程式は明確だ。テイクダウン、そして寝技ですり潰す、またはサブミッションに仕留めるというものだ。テイクダウン・マシーンであり世界レベルのグラップラーであるシールズはこのスポーツでもっとも結果を残してきたファイターだ。たしかにシールズの窒息スタイルは時に退屈に思えることもあるが、シールズをストップすることはきわめて困難である、ということに否定の余地はない。

 昨晩の試合で素晴らしいサブミッション・ディフェンスを見せたものの、シールズのおなじみのテイクダウンと上からのコントロールをストップすることができなかったエド・ハーマンに尋ねてみるといいだろう。すべてのラウンドで1ラウンドの攻防が再現された。ハーマン(20勝8敗)はスタンドの攻防で何発かの打撃を命中させることはできたものの、自身のレスリング能力と、容易にクリンチを許す戦い方から、シールズとのクリンチゲーム-それをあえて望むファイターはそうは居ないだろう-に多くの時間を費やす結果となった。

 ジャッジの判定は30-27、30-27、そして29-28でシールズ。シールズはこれで28勝6敗1分けとなり185ポンド級への復帰戦で勝利を挙げた。ブルース・バッファーがジャッジの判定を読み上げると、ペプシ・センターに足を運んだファン達はシールズに-シールズが“彼らの男”(ハーマンはコロラド州フォート・コリンズに在住、その地でトレーニングを積んでいる)に勝利したためか、はたまたその結末に疑義を表してか-ブーイングを浴びせかけた。

 シールズは、「高地の薄い空気が俺をちょっとペースダウンさせたことは間違いない、軽く見ていたよ」と試合後に語った。

シールズが勝利の後に語ったことを聞いてみよう

岡見勇信 VS. バディ・ロバーツ

 元ミドル級No.1コンテンダーの岡見勇信は、ニューカマーのバディ・ロバーツをグラウンドのパンチで圧倒。2ラウンド3分05秒にレフリー、ハーブ・ディーンのストップを呼び込みその連敗を2で断ち切った。

 両者のスタンドの攻防は一進一退だったものの、岡見は1ラウンドの中盤にテイクダウンを成功させると勢いに乗り、テキサンに馬乗りになると相手を腹ばいに伸ばして何発もの強烈なパンチを一方的に振り下ろした。レフリーのハーブ・ディーンが至近距離で適切なストップのタイミングを見計らう中、1ラウンド終了のホーンが鳴り、恐らくそこから脱出することはできなかったであろうロバーツは救われた。ロバーツ(12勝3敗)にとって、更なる悪いニュースは2ラウンドに入ると残り時間が十分にある時間帯に再び岡見(28勝7敗)が彼をテイクダウンしたことだった。ハーブ・ディーンは一方的にパンチが落とされるのをしっかりと見極めて、2ラウンド3分05秒、試合のストップを宣告した。

マックス・ホロウェイ VS. ジャスティン・ローレンス

 二人合わせても42歳、これはこれまでにオクタゴンで組まれた最年少の試合である。現在のUFCで最年少の20歳のマックス・ホロウェイはこれまで無敗を誇った対戦相手に強烈なボディを叩き込み、試合の流れを一変させると2ラウンド後半に衝撃的なTKOで粉砕した。

 スタンドの攻防ではホロウェイよりも数枚上手と見られていたTUF 15卒業生、ローレンス(4勝1敗)にとって、それはプロでの初めての敗北となった。アマチュア時代には数々の輝かしい戦績を残し、セントルイスのゴールデン・グローブも獲得しているローレンスは何度と無くワンツーを命中させた。しかしホロウェイはそれらの打撃にひるむことなく圧力をかけ続け、次第にパンチを当て始めるとローレンスの顔面から出血を誘った。もしどちらの肉体的な振る舞いや表情が“もっとやり合おうぜ!”と主張しているかのみで判断するなら、このラウンドは相手に打撃で翻弄されながらもまるで試合をコントロールしているかのように見えたホロウェイのものになるのは間違いなかった。

 ローレンスは彼特有の両足タックルを試みたがそれは跳ね返された。2ラウンドの後半、ローレンスはホロウェイの頭部にワンツーを命中させたがその無防備なボディにホロウェイのヒザが突き刺さった。ローレンス(6勝1敗)が金網際に退がるとホロウェイは独特なワンツーでボディを抉り相手をキャンバスにうずくまらせた。あられのように降り注ぐ追い討ちのパンチにローレンスはただ頭を覆うばかりとなり、試合2ラウンドは4分49秒にストップされた。

岡見とホロウェイの試合後インタビューはこちら

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