UFC 150 回顧録

マイケル・ディサントがUFC 150を振り返る。

UFC 150 - Henderson vs. Edgar II ヘンダーソンvsエドガーに終わりはない
 ベンソン・ヘンダーソンフランク・エドガーとの決着を付けたのか? とりあえず、付けたといえるだろう。ヘンダーソンはスプリットディシジョンで前王者エドガーに対して2連勝を飾った。日本時間8月11日に行なわれた一戦は、非常に僅差かつ意見の分かれるものであったものの、エドガーに3度目のチャンスが巡ってくるのは当分の先になりそうだ。これは競技面からいって当然のこと。ただ、ヘンダーソンvsエドガーの物語はまだまだ終わらない。

 ジャッジの判断が間違っていたとは思わない。両者ともに、自分が優勢だったとはっきり断言することはできないはずだ。今頃、二人ともあともう少しだけ積極的になるべきだったと悔やんでいることだろう。スコアで及ばなかったエドガーの方は特に。しかし、エドガーはジャッジに対して強く抗議することはできなかった。何故なら、エドガーは一度として自身の安全圏から逸脱せず、挑戦者として捨て身の攻撃をしかけることはなかったのだから。

次の挑戦者はネイト・ディアスだ
 ネイト・ディアスはライト級に復帰して以来、3勝0敗と無傷の連勝を続けている。彼はそのすべてで試合後ボーナスを受け取っており、ファイト・オブ・ザ・ナイトを2度、サブミッション・オブ・ザ・ナイトを1度獲得している。デイナ・ホワイト会長は、ディアスが次の挑戦者だと発表している。

 ヘンダーソンvsディアスはすごいマッチアップだと思う。ヘンダーソンは明らかにパワーとレスリングで上回っている。対するディアスはストライキングで優勢で、サブミッションでは圧倒している。ネイトがニックを差し置いて、ディアス兄弟から初の王者となるのか? 答えは12月の試合で分かる。

エドガーは階級を下げるべき
 日曜日の試合で、エドガーは対戦相手よりはるかに小さく見えた。それは、エドガーがいつでも対戦相手と比べて一回り小さいことを考えれば、驚きには値しない。ただ、これでもエドガーは、この試合のためにこれまでより筋肉を付けてきたのだという。

 そう、彼はライト級のファイターとしては小さすぎるのだ。これは、エドガーがMMA史上最強のファイターの一人であるBJ・ペンを一度ならず二度も下し、この階級で頂点に輝いたことを思えば、不思議なことだ。

 ただ、そんなことはどうでもいい。サイズ不足だったことが、日曜日の試合の結果に響いたのは明らかだ。というより、そのサイズ不足はすべてのファイトで、彼を不利にしている。彼のUFCにおける13ファイトのうち、10試合が判定にまでもつれ込んでいる。彼は明らかにケージの中で時間を過ごしすぎで、それは選手生命を縮める恐れがある。試合を決める力を欠いているのは、彼がパワー不足なのか、それとも小さすぎるのかのどちらかだ。私は当然、後者の説を支持する。

 もしエドガーが145ポンドに落とせば、エドガーはフェザー級の中では大きくて強い部類のファイターになれるだろう。ライト級より、そのレスリング能力を活かせるはず。そして彼より小さい対戦相手は、そのパンチ力に大いに苦しめられることだろう。

 ただ、ライト級の頂点に君臨していたからといって、フェザー級で王者になれる保証はない。何故かって? ジョゼ・アルドという男がいるからだ。知らなかったら調べてみるといい。

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