ペレス、17秒KO劇で歴史を作る - UFC 150 プレリム結果

UFC 150 プレリミナリー・バウトの結果は以下の通り…。

 日本時間8月12日デンバー-UFCデビュー戦での勝利-素晴らしいことだ。歴史にその名を刻む-さらに素晴らしいことだ。ペプシ・センターで開催されたUFC 150のプレリミナリー・ファイトの一戦でケン・ストーンに怪物的な右のパンチを叩き込み、そこから数発の追い討ちで試合を決着させたニューメキシコ在住のエリック・ペレスにとって、この試合はまさにそのような夜となった。わずか17秒のTKO劇はUFCとWECのバンタム級の歴史の中で最短ノックアウト記録である。

 メキシコ、モンテリーで生まれ育ち、現在はニューメキシコ州アルバカーキーのグレッグ・ジャクソンの下でトレーニングを積んでいるペレスは戦績を12勝4敗と伸ばした。アメリカン・トップ・チームでトレーニングを積むケン・ストーン(11勝4敗)のUFCでの連勝は2でストップした。

ジャレッド・ハマン VS. マイケル・カイパー

 ジャレッド・ハマンが対戦カードにその名を連ねると、常にその試合の周辺でファイト・オブ・ザ・ナイトが囁かれる。その予想通り、彼はマイケル・カイパーとの7分間の激闘でペプシ・センターの観客を総立ちにし、その試合はファイト・オブ・ザ・ナイト候補の第一走者となった。もっとも試合そのもはハマンが2ラウンドにTKOで敗北すると言う結末になってしまった。

 デンバーに在住し、トレーニングを積むカイパーは試合の序盤にはファン達の応援に十分に応え、オランダのキック・ボクシングの名手にパンチとキックを何度と無く命中させた。カイパー(12勝1敗)はハマンのパワーには一切敬意を払わず、相手の打撃の中へ真正面から強引に突き進み、ハマンをローキックで痛めつけた。この攻撃が功を奏したのか、1ラウンド中盤、カイパーは勢いに乗ってさらにエゲツ無い左フックで何度もハマンのアゴを捉えてぐらつかせた。カイパーはさらにテイクダウン、強烈なヒザ、おまけにフライング・ニーを命中させることにも成功した。ハマンはかなり長い間、頼りない足でぐらついていたが、なんとか倒れずに持ちこたえ、ほとんど本能的にパンチで反撃し続けた。

 第2ラウンドが始まるとコンビネーションで攻勢に立ったのはハマンだった。しかしカイパーはシンプルにキックと強烈な右でハマンを追い詰め、撤退を余儀なくさせた。そこからは一方的な展開となり、ハマンからダウンを奪ったカイパーは立ち上がったハマンを再びぐらつかせた。誰もが“ハマンはあとどれだけ持ちこたえることができるのか?”と思ったことだろう。 カイパーはその疑問にアッパーカットで答えを出した。ハマンは金網際でカイパーの右足にしがみつきながらくずれおちた。勝負有り。レフリーは2ラウンド2分16秒で試合のストップを宣告した。ハマンは片足を酷く引きずりながらオクタゴンを後にした。

デニス・ベルムデス VS. トミー・ハイデン

 デニス・ベルムデスは1ラウンドにトミー・ハイデンのヒザ蹴りでマットに崩れ落ちたことを覚えていなかった。

 このニューヨーカーが覚えていたのは、「コイツはリアネイキッド・チョークを狙っていやがる。いったいどうしてこうなったんだ?」と言うことだけだった。

 この試合はTUF 14のファイナリストにとってまたもやスロー・スタートな試合となった。デニスは圧倒的な劣勢を生き延びハイデン(8勝2敗)をスタンディング・ギロチンに捉え、4分43秒にタップを奪って逆転勝利を収めた。

 ベルムデスはこの勝利をかつて友人が彼に語ったと言う、「君が試合をするといつも殴り倒され、それから復活して君が勝利するようだ」と言う言葉を根性で具現化したものだと語る。

 実際ベルムデスは一度ならず二度までも、ほとんど試合終了直前まで追い込まれ、さらにハイデンはベルムデスの腕を深々とアームバーにも捉えたが、ベルムデスは暴力的なスラムでハイテンにその腕を極めることを諦めさせてしまった。

カイパーとベルムデスの試合後インタビューはこちら

ダスティン・ペイグ VS. チコ・カムス

 小柄なファイターがトップを奪い、そこで不動の物体と化してしまうのを目にすることは稀である。しかしバンタム級でも小柄と言えるチコ・カムスはTUF 14の卒業生、ダスティン・ペイグを相手に終盤残り1分まで容易に試合を進め、トップ・コントロールとグラウンド&パウンドで勝利を収めた。 ペイグはカムス(12勝3敗)にトップを奪われると単純に為す術がなかった。そしてトップコントロールとグラウンド&パウンドの積み重ねが29-28、29-28、そして30-27と言うジャッジの判定でミルウォーキーのカムズを判定勝利に導いた。

 どちらのファイターにも試合を決着させるチャンスは存在した。ペイグ(11勝8敗)は2ラウンドにトライアングル・チョークでカムスを脅かしたが、カムスは織り交ぜられたエルボーに被弾しながらも巧みにそこから脱出した。ペイグは3ラウンド序盤に見事なテイクダウンからカムズのバックも奪った。カムズはボディ・トライアングルに捉われながらも何とかもがいて脱出すると、そのラウンドの大半を上のポジションで過ごし、試合終了直前にはリアネイキッド・チョークを極めかけるところまで相手を追い詰めた。

ニック・レンツ VS. 光岡映二

 “覚えておけ、ニック・レンツはいつの日かUFC 145ポンド級のチャンピオンになってみせる。”

 11年のキャリアを誇るベテラン、光岡を暴虐なまでに圧倒し、フェザー級デビューを果たしたミネソタ・ファイターにとって、それははっきりとした宣言だった。

 実際にレンツは3分45秒の試合時間を通じて初っ端から正確なボクシングのコンビネーションと強烈なヒザ蹴りで壊滅的なまでに光岡(18勝9敗2分け)を圧倒し、思うが侭に試合を進めた。さらにレンツは二度の強烈なスラムを含む四度のテイクダウンも成功させた。レンツが日本人ファイターのバックを奪い、両足をフックして完全にその体を伸ばしながらレフリーが十分と判断するまでパウンドを落とし続けた。

 マイク・ドルチェの手引きで減量を敢行し、階級を落としたレンツ(24勝5敗2分け)はこの勝利で連敗を2でストップ。レンツはまたその練習環境をフロリダ州ココナツクリークのアメリカン・トップ・チームに移している。

 「とんでもなくハッピーだよ。この試合に向けてすべてを変えたんだ」レンツは語った。「俺は文字通りコーチ陣も一新した。フロリダの場末のホテルで八週間過ごした。人生のすべてを捨てた、俺はフェザー級でならチャンピオンになれるって確信しているからね。俺は146ポンドだけど、事実上その二倍は強いよ。」

レンツが勝利後に語ったことを聞いてみよう

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