ジョンソン歴史を作り、UFCフライ級初代王者に - UFC 152 メインカード結果

UFC 152、メインカードの結果は以下の通り…。
日本時間9月23日トロント-ジョセフ・ベナビデスはUFCフライ級の“ジョージ・ワシントン”をなることを夢見ていた。しかしエア・カナダ・センターで開催されたUFC 152のコ・メインイベントで行われた一戦で、デメトリオス・ジョンソンは打撃のスピードと闘牛士を思わせるような変幻自在の動きでベナビデスを翻弄しスプリット判定での勝利を獲得。切望していた初代UFCフライ級のベルトを手中に収めた。

恐るべき相手との5ラウンドを終えたジョンソンの腰にUFCプレジデントのデイナ・ホワイトがベルトを巻くために試合場に現れたとき、驚くべきことにジョンソンの顔面にも、肉体にも何らかのダメージを受けた痕跡は見られなかった。わずか8人しか存在しないUFC王者の一人に加わったにしては、26歳のジョンソンの勝利の喜びは比較的穏やかなものだった。マイティ・マウスが試合後初めて観衆にコメントを述べた際も驚くほど感情を見せず、まるで彼自身が成し遂げたその歴史的偉業の意味を彼自身はまったく理解していない、といった風であった。

「そうだね、そうなったようだね。俺にとってはこれが全てを意味するんだ。王者としても俺は同じ事をやるだけだよ。家に帰って、眠って、ハードにトレーニングして試合に備える」48-47、47-48、そして49-46と言うジャッジのスコアを聞いたときはさすがにギクッとしたとマット・ヒュームの愛弟子は語った。「ちょっとビックリした。スタンドでも勝っていると感じていた。テイクダウンだって彼には一度も与えていないけど俺は何度も彼をテイクダウンしたからね、ビックリしたよ」

通常であれば、そのスピードで相手に難問を突きつけてきたベナビデスにとって、この日の夜は逆の立場で試合をした格好だ。チーム・アルファ・メールの名選手は、ジョンソンを打撃で捕らえることが難しいと見るやテイクダウンに切り替えた-しかしこれもまたジョンソンに何度となく跳ね返されてしまった。

しかしベナビデス(16勝3敗)は試合を通じて食い下がり、4ラウンドの終盤には深々とギロチンを食い込ませてジョンソンを脅かした。

5ラウンドに見事な復活を見せたジョンソンはミドルをちりばめ3度のテイクダウンに成功すると攻防を支配した。

マイケル・ビスピン VS. ブライアン・スタン

マイケル・ビスピンが勝利への戦略としてレスリングを軸に戦う姿を眼にするのは稀な事だ。しかしこの夜のブライアン・スタンとの一戦で、テイクダウンと堅実なジャブは傲岸不遜な英国人に最近の6試合中5つ目となる勝利をもたらした。この勝利はビスピンをミドル級王者のアンデウソン・シウバのタイトル挑戦者待合室入りを促す一勝となった。

「世界王者への俺の熱望は消え去っちゃいない」戦績を24勝4敗と伸ばしたビスピンは語った。「しかし、このオーガニゼーションのオーナーよ、頼むぜ、やらせてくれよ!」

第1ラウンド、輝かしい戦績を誇る米国海軍大尉、ブライアン・スタンの得意な一進一退の乱打戦のきっかけとなりうる、その右パンチを避けるために、ビスピンはあらゆる手を尽くした。戦前、スタンはビスピンが敢行してくるであろう、そのビスピンらしくないテイクダウンこそが試合の行方を決する鍵となるだろうと予想していた。1ラウンドはビスピンのテイクダウンを受け止めはじき返したスタンだったが、2ラウンド、そして3ラウンドにはビスピンは何度となくダブル・レッグ・テイクダウンを成功させ、ビスピンのバランスを崩すだけでなく、その体力も削り取った。スタンは攻防をスタンドに戻すところまでは成功はしたが、その代名詞ともいえるスタンの最高の武器-右のパンチ-は、右に回り続けるビスピンに封じられてしまった。

「ブライアン・スタン、まったくたいした選手だぜ。(オクタゴンの)中でも外でも尊敬以外の気持ちが湧いてこない」ビスピンは語った。「(だけど)よりオールラウンドなテクニックを持っていたのは俺の方だった様だな。(俺の戦略は)パンチを当てて、テイクダウンして、そしてまたパンチを当てて、テイクダウンすることだった」

ビスピンの試合後インタビューはこちら

マット・ハミル VS. ロジャー・ホレット

負傷により戦線を離脱していたマット・ハミルはその代償としてスタミナ切れに苦しんだものの、ニューヨーカーはその苦難を乗り越え、ロジャー・ホレットの連勝を5つで断ち切ると13ヶ月ぶりとなるUFCでの勝利を飾った。

満場一致の判定勝利とはいえ楽な試合ではなかった。しかしハミルは戦績を11勝4敗と伸ばしただけでなく、その勝利への過程で新たなUFC記録(これまでの記録を塗り替える、124発の有効打)を樹立した。カレッジレスリングで鳴らしたレスラーは3ラウンドを通じて6度のテイクダウンをちりばめ、自身の強烈なグラウンド&パウンドでダメージを稼ぎ出した。ホレット(13勝4敗)はいずれの苦境もしのぎきり、スタンドの攻防では息切れしたライトヘビー級を相手に見せ場も作り出したが、相手に真の脅威を与えるに足りるほどのパンチの手数や積極性を見せることはできなかった。

勝利を飾った“ザ・ハマー”の言葉を聞いてみよう

カブ・スワンソン VS. チャールズ・オリベイラ

あまり知られていない事だが、フェザー級のカブ・スワンソンはそのキャリアを通じて5~6回にわたり拳の骨折に苦しんできた。多くのファイターたちは拳を骨折を経験すると、その後パンチを強く打つことに心理的な圧迫を覚えるようになってしまう。しかしスワンソンは常に瞬間的な記憶しか持たない男のように戦い、彼は常に殺気をこめた拳を振るい続けてきた。スワンソンのパンチ力と正確なコンビネーションはチャールズ・オリベイラを1ラウンド2分40秒で粉砕することにまたもや貢献することになった。スワンソンはこれでオクタゴン内でKOによる3連勝を飾ったことになる。

スワンソンは見事な左ボディ・フックでブラジリアンを硬直させると相手の心に迷いを生じさせた。オリベイラがボディを意識したとき、スワンソンのコブシがその顔面に襲い掛かった。

「彼はタフだ、驚くほどに。俺のコーチはいつも俺に“お前の強烈なパンチが一発当たれば相手は間違いなく倒れる”って言ってくれるんだ」自身もブラジリアン柔術黒帯を巻くスワンソン(18勝5敗)は語った。「効いたってことは表情で分かった。だから俺は沈み込んでもう一度ボディに行くって思わせた。そして彼はガードを下げた、だから俺は顔面に行ったんだ。彼の目の辺りに当たったよ」

スワンソンの試合後インタビューはこちら   

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