ヘンドリックス、激闘を制しタイトル挑戦を要求!:UFC 158 メインカード結果

UFC 158 メインカードの結果を見てみよう…
3月16日、モントリオール。この日ベル・センターで行われたUFC 158におけるセミファイナルのジョニー・ヘンドリックスvs. カーロス・コンディットの一戦は、他の大会ならばメインイベントとして組まれてもおかしくないカードだった。そして二人のウェルター級戦士は、まさにメインイベント級の試合をやってのけたのである。勝利したのはヘンドリックス。大激闘を3-0の判定で制し、次期ウェルター級タイトル挑戦のナンバー1コンテンダーとしての地位を確立してのけた。そして敗れたコンディットもまた、このスポーツにおいて最もエキサイティングなファイターの一人であることを改めて証明した一戦となった。スコアは三者とも29-28。ヘンドリックスはこれで15勝1敗に。コンディットは28勝7敗となった。

ゴングが鳴ると、ヘンドリックスは左を振り回して突進しコンディットをケージに追い詰める。KOは免れたコンディットだったが、ヘンドリックスが続いてテイクダウンを決めた時には、早くも右目の周りに痣を作っていた。ヘンドリックスがグラウンドを避けて試合がスタンドに戻ると、逆襲に転じるコンディット。ヘンドリックスはまたもやテイクダウンでグラウンドに持ち込むが、コンディットは下から攻撃を続ける。ラウンド中盤で両者は再び立ち上がりスタンド戦に。コンディットがローを繰り出せば、ヘンドリックスは豪快にパンチを振り回してまたしてもテイクダウン。ここでも下から上手くディフェンスし、すぐに立ち上がるコンディット。膝を見舞うコンディットに対して、ヘンドリックスも組み付いて行く。スクランブル状態から、コンディットがバックポジションを奪取! 立ち上がられた後もコンディットが攻め込んでいき、観客大熱狂の中で1ラウンドが終了した。

2ラウンドに入っても同様の一進一退、迫力満点の攻防が続く。そこでまたしてもテイクダウンを奪ったのはヘンドリックス。すかさず立ち上がったコンディットが打撃で反撃すると、ヘンドリックスも負けずに左を当て、またもやテイクダウンの体勢に。コンディットが膝を使ってヘンドリックスのグリップを切る。しかしヘンドリックスの突進は止まらず、コンディットの膝を頭にもらいながらもテイクダウン! コンディットがテイクダウンされ、立ち上がって打撃で反撃し、まだしてもテイクダウンされる展開がさらにもう一回続いてラウンドが終了した。この迫力満点の乱打戦は、あと5分間続くことになるのだった。

3ラウンドが開始すると、またしてもコンディットをテイクダウンしたヘンドリックス。この試合はじめてある程度の時間コンディットを押さえつけることに成功する。しかしコンディットは下からパンチを出し続け、やがて立ち上がる。打撃で攻め込むコンディットに対し、またしても組み付いてテイクダウンを取るヘンドリックス。下から激しく攻撃を仕掛けるコンディットはまたもや立ち上がる。ここでコンディットの右がヒット! 一瞬ふらついたヘンドリックスはテイクダウンに。コンディットは下から関節技を仕掛けつつ立ち上がると、パンチと蹴りで猛攻。ヘンドリックスはもはや攻撃というより防御策と化したテイクダウンを決めて、ラウンドが終了。二人のウェルター級戦士は、ミックスト・マーシャル・アーツが提供できる最高の戦いを演じたのだった。

エレンバーガー vs. マーコート

この日のウェルター級ビッグマッチ3試合のうちの最初のカードにおいて、 ジェイク・エレンバーガーネイト・マーコート を1ラウンドでKOし、ジャガナート(圧倒的破壊力)のニックネームが相応しいことを証明してのけた。

試合開始後、両者は見応えのあるスタンド戦を展開。まず攻勢に出たのはマーコートの方。ローキックから顔面を狙ったコンビネーションを放ってゆく。対してしばらく様子を見ていたエレンバーガー。リズムを掴むと強烈な右をヒット!前ストライクフォース王者をノックダウンさせた。テイクダウンを狙いに行くマーコートだが、エレンバーガーはすかさず強烈な右の追い打ちを2発! マーコートは顔面からマットに崩れ落ち、開始後3分のところでレフェリーが試合を止めた。これでエレンバーガーは29勝6敗。マーコートは35勝12敗2分となった。

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カモッツィ vs. リング

クリス・カモッツィ がキャリアでもっとも大きな勝利を挙げた。過酷な戦いとなったミドル級戦において、ニック・リング から2-1の判定で勝利したのだ。スコアは29-28、29-28、28-29。これで4連勝のカモッツィは19勝5敗に。リングは13勝2敗となった。

1ラウンド、前に出るカモッツィをリングは巧みに裁きつつ、パンチと蹴りを繰り出してゆく。しかしよりダメージを与えたのはカモッツィの方だった。サウスポー同士のスタンド戦において、カモッツィはときにラッシュをかけ、ときに下がりながらのカウンターを当ててみせたのだ。

2ラウンド、リングはサイドに動きながら手数を出して攻撃に転じる。しかしやがてスタミナが切れると、再びカモッツィがパンチで反撃。ラウンド終了時には、お互い血まみれで痣だらけとなっていた。

極めて僅差となった3ラウンド。それを悟ったかテイクダウンを仕掛けてポイントを稼ごうとする両者だが、いずれも不発に終わる。ダメージの大きい両者は、ならばとばかりに一発を狙い合う。ここで上げたカモッツィの方が大きな印象を残して試合は終了した。

「タフな試合だったよ」とカモッツィは語った。「リングの戦い方を読むのは難しかった。僕の方がダメージを与えたから、判定勝ちで来たんだと思うよ。」

カモッツィの試合後 インタビューはこちら

リッチー vs. フレッチャー

UFC158のPPVの始まりを大興奮に導くような盛り上がりを見せることはなかった第一試合。しかし地元モントリーオルのマイク・リッチーが見事にUFC初勝利をあげて、ファンの声援に応えてみせた。リッチーは、コリン・フレッチャー との、最近のアルティメット・ファイター決勝進出者同士の対決を3-0判定で制したのだ。

僕の入場曲であるフィル・コリンズの“In the Air Tonight” (「今夜は有頂天」:邦題「夜の囁き」)が、僕の気持ちを全て代弁していたよ」とリッチーは語った。「ずっとこの瞬間が来るのを待っていたんだ。オクタゴンの中で勝ちたいと思いながら僕は育ってきた。ここに来るために、血と汗の6年間を過ごして来たんだ。確かに緊張したけど、二日前にGSPが 『それは無くなることはないから、慣れるんだ』と言ってくれたんだ。だから緊張してたけど、それも織り込み済みだったんだよ。UFCでの勝利は僕にとっての全てだ。」

判定は全員30-27でリッチーを支持。TUF16準優勝者リッチーはこれで 9勝3敗に。TUFスマッシズのイギリスチームメンバーで、準優勝者のフレッチャーも9勝3敗となった。

打撃戦に終始した1ラウンド。両選手ともいくらか打撃をヒットさせたが、決定的な場面は作れず、ジャッジのしにくいものとなった。

2ラウンド、作戦を変えたリッチーはテイクダウンを奪取。フレッチャーをフェンスに押し付ける。やがて両者が立つと、フレッチャーの右目下には痣ができていた。スタンドでは手数でこそフレッチャーが勝るものの、威力は感じられないまま。対するリッチーの堅実な打撃もファンを喜ばせる事はできず、場内はブーイングが巻き起こった。

3ラウンド。最初の3分間は、どちらも特筆すべき攻撃を繰り出せず。やがてリッチーがテイクダウンを奪うとやっと沸く観客。リッチーはパウンドを入れてバックを奪うことで、オクタゴン初勝利を決定づけた。

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