真価を発揮 - TJ、バラオを粉砕し135ポンド級のタイトルを奪取

UFC 173 メインイベントの結果は以下の通り...。
ラスベガス、5月24日−土曜の夜にMGMグランドガーデン・アリーナで開催されたUFC 173でヘナン・バラオを下したTJ ディラシャウの勝利について皆が語り合う事の出来る話題は尽きない。バラオの35戦無敗記録が破られた事について、カリフォルニアの若き挑戦者が見せた圧倒劇について、その勝利がここ数年で最大の番狂わせだったことについて、彼がコーチを退くドゥエイン・ラドウィッグに途方も無く大きな手向けとなる贈り物を与えた事について...。

しかし、やはり人々が話し合う話題はその根本に立ち返り、ここ数年で最も輝かしい努力によって無敵と思われたバラオをディラシャウが粉砕し、バンタム級が新たな王者を戴いたことに及ぶだろう。

「あの男のことをずっと尊敬してきた、彼が世界最強の男だからこそ、俺の最高の状態を引き出す事が出来たんだ。」ディラシャウは戦後に語った。「俺の最上の闘いと言うものをぶつけなければならなかったんだ。」

「本当にタフな闘いだった。」2005年以来敗北を知る事の無かったバラオは語った。「俺は彼を祝福しなくてはいけない。俺は復活してみせる。」

試合が始まると両者は互いに相手を眠らせる一撃を叩き込むべく多彩な打撃を繰り出した。互いにクリーンヒットを得る事は出来なかったものの、両者の速いペースが衰える事は無く、主導権を握ろうと前にでるバラオに対して挑戦者のディラシャウが恐れを見せる事も無かった。ラウンド中盤が過ぎたあたりでディラシャウのしっかりとした打撃が王者の顔面を捉え、時間がすすむにつれてディラシャウは打撃での攻防に自信を深めている様に思われた。残り時間1分、バラオが正に連打を繰り出そうとした所に突然ディラシャウの右がその顔面を捉え、王者はマットに手をつきながら崩れ落ちた。猛烈な追撃を振るいながら飛び込んだディラシャウはそこからバラオの背後を奪うとリアネイキッド・チョークを食い込ませるチャンスをうかがった。バラオはその窮地を凌いでラウンドを終えたものの、サクラメントからやって来たアンダードッグの一噛みが多大なダメージを王者に残した事は明白だった。

バラオの奇麗なワンツーで2ラウンドの幕が開けると、右目の上にカットがみられるディラシャウも即座に反撃を繰り出した。試合は激しさを増し、ディラシャウがバラオの“持ち物”を奪い取ろうと試み、バラオはそれを死守する為に成すべきことは何でもやってやろう、と言う決意に漲っていた。2ラウンドの中盤が過ぎたあたりでディラシャウは攻防をグラウンドに持ち込もうと試みたものの、バラオはこれを巧みに防いでみせた。その直後のバラオのローキックがディラシャウの下腹部に命中した為、試合はしばらく中断された。攻防が再開され、両者が激しい打撃戦を展開するなか、ディラシャウは一連の打撃を命中させさらに自信を深めた様に思われた。バラオはただ生き残るためだけでなく、まさに試合に勝利する為に激しい反撃を繰り出そうとしたものの、ディラシャウは容易にはそれを許さなかった。

3ラウンドが始まると、まるでこれまでのラウンドではスピードが足りなかったとでも言うのかディラシャウは更にそのスピードを増してバラオに襲いかかった。バラオの様なファイターにスピードで対抗する、と言うは通常であれば自殺行為の戦略と言えるが、ディラシャウはその戦略を見事に機能させると“ザ・バロン”を何度も打撃で捉え、その鼻を鮮血で染め上げた。バラオはディラシャウのリズムに対応する為、スタンスを入れ替えるなど必死の抵抗を試みたがそれも無駄なあがきであった。残り時間1分、バラオは再び強打を被弾し、このラウンドもディラシャウが獲得した事は明白だった。

4ラウンドが始まるまでにディラシャウは完全に試合の主導権を握り、リオデジャネイロのバラオを闘い続けさせるのは、彼のハートと一縷の望みをかけて時折繰り出されるスピニング・バックキックだけであったが、その手数は乏しく、十分な威力も伴っては居なかった。そして正にそんな一撃を空振りしたバラオがバランスを崩してマットに倒れるとディラシャウはバラオに躍りかかった。グラウンドの攻防になっても28歳のディラシャウはしっかりと相手をコントロールし、ラウンド終了のホーンが鳴り響いたとき、彼は王座を獲得するのに後5分と言う所までたどり着いていた。

しかし結末はそれより早く訪れた。

最終ラウンドに入ってもキレのある打撃を繰り出し攻め手を緩めぬディラシャウは、おびただしく出血し、疲弊しながらも依然として反撃を試みるバラオをトドメとなる一連のコンビネーションでキャンバスに昏倒させた。ディラシャウの一方的な追撃を見たレフリーのハーブ・ディーンが試合の終了を宣告。時間は5ラウンド2分26秒だった。

こうして新たな王者が誕生した。

この勝利でディラシャウの戦績は11勝2敗、27歳のバラオは34勝2敗1ノーコンテストとなった。

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