ラマス、日沖を圧倒しアップセットを演じる - UFC on FX 4、プレリム結果

UFC on FX 4、プレリミナリー・バウトの結果は以下の通り…。

 日本時間6月23日、アトランティック・シティ。2月にバート・パラゼウスキに勝利した日本の日沖発は、UFCフェザー級王者のジョゼ・アルドに挑戦する前にもう一試合の経験を積むことを希望した。しかしレベル・カジノで開催されたUFC on FXのプレリミナリー・ファイトで行なわれた一戦で0-3の判定でリカルド・ラマスに敗れ、長い間トップコンテンダーとしての道を歩んできた日沖は、一歩後退を強いられる形となった。

 「夢のような気分だ」WECでも活躍を見せ、UFC登場以来3連勝を飾っているラマスは語った。「3年の間ズッファのために試合をしてきたけど、それほど多くの人たちが俺のことを知っている、と言うわけではない。これで少しは有名になったかな」

 ジャッジのスコアは29-28でラマスを勝者とした。

 1ラウンド中盤を支配した日沖に対して、ラマスはラウンド序盤、そして終盤に素晴らしいグラウンド・ワークを披露し、二度にわたり相手をアームバーで脅かした。また、打撃に関してもラマスが明らかに優勢に見え、また彼のレスリングはピンチの際に強引に状況を打開する大きな助けとなっていた。

 2ラウンドが始まると、ラマスはその打撃をより有効に活用するためにしっかりとテイクダウンの防御を行い、ヒザ蹴りを突き刺し、そしてボディへ重いパンチを叩き込んで日沖を守勢に回らせると、今度は一転ガッチリと日沖をギロチンに捉えてグラウンドに引き込んだ。日沖は頭を引き抜くとトップポジションを取り返したが、ラマスはそこから二度ギロチンを試み、いずれも極め切るには至らなかったものの、確実にポイントを積み重ねた。

 ラマスはオクタゴンの中で追いすがる日沖に狙い済ました打撃を繰り出しながら試合を支配した。ラウンドが終盤に差し掛かったところで日沖はテイクダウンを試みたが、再びラマスのギロチンに捉ってしまった。辛抱強くこのギロチンから頭を引き抜いた日沖だったが、もはやそこから奇跡の挽回劇を演じるには時間が足りず、ラマスがそのキャリア最大の金星を手中に収めた。

 この勝利でラマスは12勝2敗、日沖は連勝を6でストップ、戦績を26勝5敗2分けと落とすことになった。

ラマスとニジェムがその勝利について振り返るポストファイト・インタビューはこちら

二ジェム vs キース

 UFCデビュー戦となるCJ・キースの相手を務めたラムジー・ニジェムのライト級の一戦は序盤は苦しい立ち上がりとなった。しかし不慮のローブローから回復したニジェムは攻防をグラウンドに持ち込むとマウントを奪取。強烈なパウンドを落とし続け、2分29秒にレフリーのイーヴス・ラヴィーンのストップを呼び込んだ。このTKO勝利で元アルティメット・ファイターのファイナリストは戦績を7勝2敗と伸ばした。プロ初敗北を喫したキースの戦績は8勝1敗となった。

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ジャーディン vs ストーリー

 チャーリー・ブレネマン、そしてマルティン・カンプマンに連敗を喫していたリック・ストーリーはUFCニューカマーのブロック・ジャーディンを3-0の判定で下し、連敗からの脱出に成功した。

 ストーリーは堅実な打撃とグラウンドのコントロールで1ラウンドの大半をコントロールしたものの、ファンには多少物足りなかったのか会場のざわめきは次第に大きくなった。ジャーディンも二発の振りかぶるようなパンチでストーリーを迎撃したが、その前進を止めるには至らなかった。

 2ラウンドに入っても、ジャーディンのパンチが当たらなかったことを除いてその展開は変わらず、ストーリー(14勝5敗)は一層しっかりと相手をコントロールしたが観客を満足させるには至らず、また試合のフィニッシュに繋がるような動きも見せなかった。

 ジャーディン(9勝2敗)は最終ラウンドになってもストーリーを脅かすことはできず、“ジ・オナー”も前腕をジャーディンに叩き込んで一瞬ぐらつかせたものの深追いはせず、30-27の判定勝利を堅実に掴み取ると、その連敗を2で断ち切った。

ストーリーとサイラーがその大きな勝利について語る

サイラー vs ガンビーノ

 ユタ州のフェザー級、スティーブン・サイラーはこれまで無敗の戦績でUFCデビューを迎えたジョーイ・ガンビーノを1ラウンドに素早く堅実なサブミッションで下し、そのオクタゴン戦績を3勝0敗と伸ばした。

 サイラーはニューヨークからやってきたニューカマーを序盤から打撃でコントロール、相手から出血を誘い手荒くもてなした。ガンビーノがサイラーをカウンターで捉えたとき一瞬の光明を見出したが、アルティメット・ファイター上がりのサイラーはテイクダウンに切り替えると相手をギロチンに捉え、1ラウンド2分47秒にタップを奪った

 この勝利でサイラーは21勝9敗に、ガンビーノは9勝1敗になった。

ストーリーとサイラーがその大きな勝利について語る

カトーネ vs カモッツィ

 ミドル級の成長株、コロラド出身のクリス・カモッツィはニュージャージーのニック・カトーネを相手に序盤はゆっくりとしたスタートを切りながらも最終ラウンドにはしっかりとカトーネをコントロール、深々とカットを切り刻みレフリーのストップを呼び込んだ。

 カトーネ(9勝3敗)は負傷による15ヶ月に及ぶ戦線離脱の試合勘の衰えをほとんど見せず、ラウンド終盤には片足タックルを極めるなど、1ラウンドの大半を巧みなスタンドで支配した。一方のカッモツィは、ややリラックスしすぎではないか、と言うほどリラックスして見え、オクタゴンの中を大きく動きながら時おり散発的な打撃を繰り出すだけだった。

 2ラウンドが始まるとカモッツィ(17勝5敗)は腰をすえてカトーネを追い始め、両者の距離がつまり、接近戦が繰り広げられるようになるとニュージャージー・ファイターの鼻からは鮮血がしたたり始めた。ラウンドが進むにつれて疲労の色を見せ始めたカトーネだが残り時間90秒で見せたテイクダウンは彼がまだ最終ラウンドを戦えるだけのスタミナを残していることを示唆していた。

 2ラウンドを力強く終えたカトーネだったが、カモッツィは最終ラウンドに入ると勢いを増し、何度か接近戦を挑んだ後、カトーネの顔面に数発のヒザ蹴りとパンチをめり込ませると、相手を鮮血に染め上げた。その後、レフリーのダン・マグリオータがカトーネの傷口をチェックさせるためにリングサイド・ドクターのところへ連れ出すと、そのまま試合は終了。3ラウンド1分51秒で試合は決着した。

ブラウンとカモッツィの試合後インタビューはこちら

ラモス vs ブラウン

 ウェルター級のベテラン、マット・ブラウンは2ラウンド、ブラジルのルイス・ラモスに強烈なパンチを何発も叩き込み撃破、3連勝を掴み取った。

 攻防の乏しい1ラウンドが終わり、2ラウンドに入ると試合は俄然ヒートアップした。ラモスは静かにブラウンを追いかけながらカウンターを放ち、相手の鼻梁にカットを刻み込んだ。残り時間2分、ブラウンは鋭い右のヒザを相手の顔面に突き刺すとラモスは金網を背にしてブラウンにしがみ付いてこのピンチをしのいだ。ブラウンはなんとか相手を振りほどくとパンチとヒザの連打を繰り出した。ラモスが金網に向かって退がるとそこにアッパーの連打が追い討ちをかけ、レフリーのガスペル・オリバーが2ラウンド4分20秒に試合のストップを宣告した。

 この勝利でブラウンは戦績を17勝11敗と伸ばし、ラモスはその戦績を19勝8敗と落とした。

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ミラー vs フンシ

 長い間ミドル級で活躍したダン・ミラーは超タフガイとして知られるヒカルド・フンシを3ラウンドにサブミッションに捉えると連敗を2でストップ、新たにウェルター級としてのUFCでのキャリアを歩み始めた。

 最初のラウンドは消耗戦となり、どちらも優位なポジションを奪うために金網際で5分間にわたって奮闘した。このラウンドは定期的に集中的な攻撃を繰り出すミラーがやや優勢であったように思われた。

 第2ラウンド、ニュージャージーの観客の声援を後押しに、ミラー(14勝6敗1ノーコンテスト)は攻撃の手を強め、2度にわたりギロチンに相手を捉えると、あわや、というところまでフンシを追い詰めた。2ラウンド中盤に上を取ったミラーはフンシの足を狙ったが、ブラジリアン・ファイターは跳ね上がるようにそこから脱出すると、試合が金網際でのスタンドの攻防に戻るまでに狙い済ましたキレのあるパウンドを相手の頭部に落とし続けた。

 第3ラウンドに入ると、1分が経過したところでミラーは右でフンシをぐらつかせるなど、この試合でもっとも見ごたえのある攻防が繰り広げられた。嵐のようなパウンドでミラーは追い討ちを掛けたがフンシはすぐに意識を取り戻すと立ち上がり、いまだにその足はふらついていたにもかかわらず、猛然とパンチをふるって反撃を試みた。しかしミラーはこの夜の試合を通じて狙い続けたギロチンにまたもやフンシを捉えると、とうとう深々とそれを食い込ませ、最終ラウンド3分12秒にフンシからタップを奪うことに成功した。

ミラーとストーンが試合後インタビューで語ったことを聞いてみよう

ストーン vs ペイグ

 ダスティン・ペイグは第1試合で行なわれたバンタム級の一戦でこの2週間で二度目のオクタゴンへの登場となったがジャレッド・パパジアン戦での勝利を再現することは叶わず、ケン・ストーンが3ラウンド、スプリット判定でこのバージニア州出身のファイターを下し、勝利を手中にした。

 ジャッジの判定は2名が29-28、そして28-29でストーン。ストーンはこれで11勝3敗、ペイグは戦績を11勝7敗と落とした。

 試合の大半をスタンドの攻防に費やしたストーンとペイグだったが、全般的にストーンが優勢な中、さらに圧力を強めて積極的に仕掛けようとするとペイグのキレのあるカウンターに攻撃の終わりを捉えられるという展開が繰り返された。細身のペイグのテイクダウン・ディフェンスは、相手を射程距離外に留め続けたが、最終ラウンドになると、ストーンはペイグをテイクダウンすることに成功し、僅差ながらも勝利を確実なものとした。

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