UFC on FUEL TV 2 メインカード レポート - スタンとシアーがビッグKOを記録!

UFC on FUEL TV 2、メインカードの結果は以下の通り…。 
 現地時間4月14日ストックホルム-前回オクタゴンに登場したとき、ブライアン・スタンは彼自身の言葉を借りれば“大きな敗北”を喫した。そのときの対戦相手はミドル級の最前線を疾駆するコンテンダー、チェール・ソネンであり、その敗北はなんら恥じるべきものではなかった。しかしスタンは何より彼自身の為にその敗北をあがなうことを最優先課題としている。土曜の夜にエリクソン・グローブ・アリーナで開催されたUFC on FUEL TVのコメイン・イベントでアレッシオ・サカラと対戦したスタンはその実現に向けて大きな一歩を踏み出した。

 サカラは慎重だった。長い休養期間から復帰したスタンはほんの数度のパンチの交換でサカラをぐらつかせることに成功した。秒殺勝利の臭いを嗅ぎ取ったスタンは新たに改良したムエタイの技術を披露しながら一気に畳み掛け、首相撲から綺麗なヒザをサカラの頭部に突き刺した。その直後にマットに崩れ落ちたサカラにスタンは襲い掛かった。

 イタリアのファイターは試合をストップされるのを防ぐのには十分な意識を取り戻したものの、スタンはすぐにサカラのグリップを振りほどくと左のパンチを命中させた。2発のショートフックがサカラの意識を飛ばすと、スタンはレフリーのマーク・ゴッダードがより早くその事実を確認し、1ラウンド2分26秒に試合がストップされる前に自らその砲撃を納め、マーシャルアーツが持ってしかるべきスポーツマンシップの手本を示した。
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バハドゥルザダ vs チアゴ

 もし試合開始後に互いが見合う展開が無ければ、シアー・バハドゥルザダはおそらく新たにUFCの最短秒殺記録を保持することになっただろう。シアーはパウロ・チアゴとの一戦でその天才的打撃力でもって、仕掛けるタイミングをうかがっていた対戦相手を粉砕した。

 先に動いたのはチアゴの方であった。シアーに一瞬の隙を見出したと感じたチアゴは右のオーバーハンドを振りかぶりながら突進した。次の瞬間、顔面をマットに突っ伏すように倒れこんだのはチアゴであった。シアーの左フックが飛び込んできたチアゴを捉え、倒れこむチアゴにさらに右のショートフックが命中すると、シアーはブラジル人ファイターが崩れ落ちるのを妨げることが無いように身をかわした。チアゴは意識を失いマットに伸びきり、試合は42秒でストップされた。

 これはアフガニスタンに生まれ、十代の頃に家族と共にオランダに移住してきたシアーにとっては幸先の良いUFCデビューであった。人生の半分を世界でも最高のキックボクサー達とのトレーニングに費やしてきたシアーは、UFCに驚異的な打撃力を引っさげて参戦したわけだ。

 皮肉なことにパウロ・チアゴ自身も英国ロンドンで行なわれたUFC 95では人気と実力を有するジョシュ・コスチェックを1ラウンドでノックアウトし、衝撃的なUFCデビューを飾ったファイターだ。MMAの試合は時に数奇な運命にもてあそばれるようだ。

シヴァー vs ヌネス

 デニス・シヴァーがフェザー級に階級を落とすとなれば、ディエゴ・ヌネスとの一戦は多くのファンが待ち望んだものであった。二人は非常に似通ったスタイルで、動きに伸びがあり、変則的ながらも効果的で活力のあるテクニックを備えている。

 シヴァーの代名詞はご存知のスピニング・バックキックだが、今回の大会で彼はたった一度しかそれを繰り出さず、その一発も失敗に終わった。対照的にヌネスは3ラウンドにわたって少なくとも5発の頭部へのスピニング・ヒールキック を繰り出した。

 ヌネスはさらにスピニング・バックフィストも何度か繰り出したが、これらは彼のキックと同様に、フェザーのシヴァーがどれほどスピーディに動けるのかを見せ付けることになった。シヴァーはヌネスがそれらを繰り出そうとする瞬間にダッキングをしてかわしたが、これはヌネスの打撃のスピードを考えると非常に印象的なことであった。

 シヴァーがヌネスを寝かせたいと考えていることはすぐに明らかになったが、ヌネスのミドルキックに対してでさえ効果的なテイクダウンを決めることはできなかった。ヌネスはシヴァーのテイクダウンを振り払い、スタンドでの攻防を続けた。

 ヌネスの足が一瞬止まり、シヴァーの重たいカウンターが彼に命中し、ヌネスにとって数秒間のピンチも訪れはした。左フックが彼をぐらつかせたものの、このブラジル人は笑いながらうしろに下がってしっかりと意識を回復させた。

 クリンチでの攻防が試合の数々のハイライトを作り出した。ヌネスはヒザの連打を、そしてシヴァーは豪快なフックを繰り出した。しかしヌネスのヒザは威力、シヴァーのパンチは手数と、その攻防で優劣を判断するのは難しいものであった。試合は結果として29-28でシヴァーの判定勝利となったが、勝者はヌネスだったと考えるファンも多くいたはずだ。

マグワイア vs ジョンソン

 時として観客達は複雑な柔術の攻防よりもスタンドでの殴り合いを好み、寝技の展開を歓迎しないことがある。しかし時として、特に両者が互いに容赦なくサブミッションとポジションを狙いあうとき、寝技の展開も胸躍るものになることがある。

 最も自信を持つ寝技の展開を望んだジョン・マグワイアが1ラウンドの序盤からテイクダウンに成功。一方のダマルケス・ジョンソンも優れた寝技の技術を持ち、この一戦はまさに胸躍る寝技の押収となった。

 マグワイアはすぐに自分がオモプラッタに深々と捕らえられていることに気がついた。彼がそのサブミッションを回避しようと動くと、ジョンソンはすぐにトップポジションを奪い返そうとスウィープに切り替えた。ダブル・バインドに捉えられたマグワイアはジョンソンが狙うサブミッションやポジションに細心の注意を払う必要があった。

 どうにか相手のコントロールから逃れたマグワイアはジョンソンのガードをパスするべく攻撃を仕掛けるが、ジョンソンもあらゆる技術を駆使してこれを防ぐと言う、柔術鑑定人をもうならせるような展開となった。マグワイアは少しずつフルガードからハーフガードへ、そしてサイドポジションへとポジションを進めていった。すべての局面でジョンソンは反撃を試みた。マグワイアが彼の足を越した瞬間、立ち上がるためにジョンソンは体を回転させ、両ヒザをマットにつけようとしたが、それを読んでいたマグワイヤーが両足をフックし、バックマウントを奪ったところでこのラウンドは終了した。

 2ラウンドが始まると今度はマグワイヤーが背中をマットにつける晩であった。マグワイアは下からの三角絞めを試みるものの、そのガードをやぶられかけた瞬間に立ち上がることに成功した。ジョンソンはグラウンドの展開を好むマグワイアの弱点を見せ付けるかのごとく、その頭部に強烈なハイキックを叩き込んだ。マグワイアは笑って見せたがこの一撃に効果があったのは明らかだった。マグワイアは必死にジョンソンに組み付きテイクダウンしたが、こんどはジョンソンの反撃のキムラに捕まってしまった。

 それはマグワイアにとって複雑な状況であったが、マグワイアはここから脱出するだけでなく、その状況を有利に転ずることに成功した。ジョンソンは彼をハーフガードに捕えていたが、マグワイヤーは一歩前にでて足を引き抜くとジョンソンのキムラの組み手をそのまま利用し逆に相手をアームバーで捉えて見せた。意表を付かれたジョンソンにとって、2ラウンド4分40秒、タップをする以外の選択肢は残されておらず、ジプシー・ジュウジュツの使い手がUFCで2度目の勝利を挙げることとなった。
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ペイジvs.ピケット

 試合が始まるとすぐにダマッシオ・ペイジを吹き飛ばした獰猛な右をもって、ブラッド・ピケットはこの試合がこの後どれほど激しいものになるかを満場に示した。試合はそのすべての瞬間において完全なる死闘そのもので、バンタム級のファイターだけが提供することのできる獰猛なペースで繰り広げられた。

 ペイジの強烈な右は命中しなかった-ピケットは身を屈めてテイクダウンに飛び込んだ。しかしペイジは素早く立ち上がると拳、脛、そしてヒザのすべてを駆使した猛攻撃をピケットに向けて繰り出した。ピケットは反撃し、そしてさらにその打ち合いに火をつけた-そして彼はたくみに態勢を立て直すと、この後なんども命中する見えない角度からのアッパーカットを叩き込んだ。ピケットの左も効果的に機能し、これらがピケットに襲い掛かるペイジの攻勢に対する鍵となった。マットで激しく格闘し、そしてピケットはペイジのバックを奪うと両足をフックし、ペイジの首に腕を滑り込ませると、4分05秒、リア・ネイキッド・チョークで試合を決めた。披露困憊したペイジとは対照的にピケットは金網の中を走って横切るとバク宙を披露した。
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