マスヴィダル、クルックシャンクに逆転勝ち

UFC on FOX 12 プレリミナリーカードの結果は以下の通り。

7月26日、サンノゼ:土曜日にSAPセンターで行われたUFCファイトナイトにて、ベテランライト級戦士の ホルヘ・マスヴィダルが、 前評判の高いダロン・クルックシャンクのストレートで1ラウンドにダウンを喫しながらも盛り返して、判定3−0(29−28、29−28、29−27)で逆転勝利を飾った。これでマスヴィダルは27勝8敗、クルックシャンクは15勝5敗となった。

1ラウンド、様子見の状態からいきなりクルックシャンクの右ストレートが炸裂! 倒れ込んだマスヴィダルだが、レフェリーが割って入ろうとした次の瞬間に立ち上がり、クルックシャンクに「来い!」と一言、試合は続行した。その後は体格に勝るマスヴィダルが前進し、クルックシャンクがカウンターを狙う展開が続く。フロリダ出身のマスヴィダルは有効打を当ててテイクダウンも奪ってみせた。

2ラウンド。開始早々テイクダウンを奪ったクルックシャンクだが、マスヴィダルはギロチンの体勢から後転して上に。そこからパウンドを落としたマスヴィダルは、十八番のダースチョークの体勢へ。これは凌いだクルックシャンクだが、このラウンドはずっと下から一方的に攻撃を浴びてしまった。

3ラウンドも、マスヴィダルがクルックシャンクをグラウンドでコントロールする展開が続いた。結局クルックシャンクの攻撃を封じたマスヴィダルがオクタゴン4勝目をあげた。


カミンス vs. キングスブリー

 ライトヘビー級有望株の パトリック・カミンスが、 オクタゴン復帰戦となったカイル・キングスブリーを終始圧倒、近年稀に見る一方的な展開で3ラウンドを戦い抜き、判定3−0(30−24、30−35、30−27)で勝利した。

敗れたキングスブリーは引退を表明した。

「僕の調子が悪かったのか、それとも相手のレスリングが強すぎたのか分からないけど、まったくうまく戦えなかった」とキングスブリーは語った。「パトリックにうまくテイクダウンされて、なにもできなかったよ。これが僕の最後の試合だ。勝率5割の選手にはなりたくないってみんなに言っていたからね。もう十分さ。これ以上酷い目に合わされるのは割に合わないよ。」

1ラウンドからカミンスは思うままにテイクダウンを奪取。キングスブリーは立ち上がってはテイクダウンを取られ、打撃を浴び続けた。

2ラウンド、3ラウンドとキングスブリーにとって状況はさらに悪化することに。カミンスはテイクダウンを奪ってはグラウンドで圧倒した。キングスブリーは決して諦めずに抵抗を試みたが、奇跡でも起きない限り逆転は不可能な状態であった。そして、最後まで奇跡がやって来ることはかった。

これでカミンスは6勝1敗に、キングスブリーは11勝6敗1ノーコンテストに。


ミーンズ vs. ペルペテュオ

前回のUFCデビュー戦において、ジョーダン・メインに激闘の末敗れたブラジルの エルナニ・ペルペテュオは 、今回も ティム・ミーンズ と激闘を展開。惜しくも判定3−0(三者とも29−28)で敗れたペルペテュオだが、UFCで0勝2敗のウェルター級戦士の中ではベストと言えるかも知れない。

これでミーンズは21勝6敗1分に、ペルペテュオは17勝5敗1ノーコンテストとなった。

試合開始早々、ペルペテュオは豪快に左右のパンチをヒット。しかしミーンズもテイクダウンでお返しする。試合がスタンドに戻るとペルペテュオが前に出て、ミーンズがカウンターを取る展開が続いた。

2ラウンドも一進一退の攻防が続く。ミーンズは左でペルペテュオをぐらつかせたが、ペルペテュオもまたコンビネーションで反撃した。

3ラウンド、打撃のスピードで勝るミーンズがやや優勢に。一方ペルペテュオは後半あえてノーガードにしてミーンズを挑発し、パンチを打たれてしまう。もしかしたらペルペテュオの敗戦は、この行為が仇になったのかもしれない。


オルテガ vs. デ・ラ・トアー

 ロス出身のフェザー級有望株 ブライアン・オルテガが、 アリゾナのマイク・デ・ラ・トアーから1ラウンド一本勝ち、見事なUFCデビューを飾った。

試合開始後パンチを振り回したデ・ラ・トアー。しかしそれを凌いだオルテガは距離を詰めて組み付いて、自分の世界であるグラウンドへ。立ち上がったデ・ラ・トアーのバックに飛び乗ったオルテガは、そこからチョークを極めて1分39秒でタップを奪った。

これでオルテガは9戦全勝、デ・ラ・トアーは12勝5敗となった。

トラトール vs. アレオラ

ブラジルのチアゴ・トラトール が、ティファナのアクバル・アレオラとのライト級UFCデビュー対決を判定3−0(30−27、20−27、29−28)で制した。

1ラウンド、両者ともに大振りが目立つが、やがてトラトールの方が正確な打撃を当てるようになった。

2ラウンド、トラトールはローを有効に当てる。アレオラも蹴りで反撃するが、ならばとトラトールは強烈な右を当てて見せた。

3ラウンドもトラトールは手数で上回る。しかしメキシコのアレオラも最後までひるまず、顔を上げて堂々と判定が下されるのを聞いたのだった。

この勝利でトラトールは19勝4敗2分1ノーコンテストに、アレオラは22勝8敗1分に。


バーンズ vs. スタル

無敗のウェルター級二人のデビュー対決は、ドゥリーニョの渾名をもつブラジルのギルバート・バーンズが、スウェーデンのアンドレアス・スタルから3−0の判定勝ちを収めた(三者とも29−28)。これでバーンズは8戦全勝、スタルは9勝1敗となった。

激しい攻防となった1ラウンド。スタルがバーンズの右目近くを切り裂けば、バーンズも強烈なアッパーを浴びせていった。

2ラウンド、スタルはパンチのキレで勝るが、決して退かないバーンズも打撃を当ててテイクダウンに成功。サイドを奪ったものの、マウントに移ろうとしたときにスタルは見事にバーンズを押しのけて試合をスタンドに戻してみせた。

3ラウンド、前に出るバーンスはまたしても打撃からテイクダウン狙い。テイクダウンこそ奪えなかったものの、不規則なリズムからバーンズは打撃を放ち続け、スタルにさしたる反撃の機会を与えなかった。

「これが僕のUFCデビュー戦。3ラウンドフルに戦ったのも初めてさ」とバーンズは語った。「今までの試合は全て1ラウンドで決めてきた。この舞台に立てて嬉しいし、次の試合を楽しみにしているよ。ライト級なら誰にも負けない。ライトこそ僕の階級だ。今日は減量するのが大変だったからウェルターで戦った。でも次はライトで戦うよ。この階級で君臨してやるさ。」


イェンドジェイチェク vs. リマ

決して覚えやすいとは言えない名前を持つポーランドの女子ストロー級ファイターヨアナ・イェンドジェイチェクだが、この日は ジュリアナ・リマ相手に鮮烈な3−0の判定勝ちを収め(30−27、29−28、29−28)を収めた。今後我々はこの名を繰り返し聞くことになるだろう。

1ラウンド、クリンチで相手を押し込みがちのリマに対して、イェンドジェイチェクは有効打を当てて強い印象を残した。

2ラウンドも、打撃を当てるイェンドジェイチェクと、フェンスに押し込むリマという同様の展開が続いた。

3ラウンド、またしても打撃をもらったリマは、とうとうテイクダウンに成功。しかし有効な攻撃をできないままイェンドジェイチェクに立たれてしまった。

この勝利でイェンドジェイチェクは7戦全勝。前日に計量を0.5パウンドクリアでなかったリマは6勝2敗となった。


ラハト vs. サイラー

フェザー級の有望株ノード・ラハトは、スティーブン・サイラー相手に2ラウンド猛攻を仕掛けて3−0の判定勝利(三者とも29−28)を得た。しかし地元サンノゼに居を置くラハトは、これから祖国であるイスラエル軍に加わることになるのだった。

「行きたくないけど、行かなきゃいけないんだ。そうじゃないと僕らには居場所が無くなってしまう」と、翌日の日曜にはイスラエルに向かうラハトは語った。「僕は祖国を守らないと行けないから。でも兵士としては、平和をなによりも願っている。」

ラハトはこれで8勝1敗、サイラーは23勝13敗となった。

静かな立ち上がりとなった1ラウンド。だが常に仕掛けて右を当て、さらにテイクダウンまで成功させたのはラハトの方だった。

2ラウンド、スタンドでリズムを掴みかけて来たのはサイラー。しかし残り90秒の時点で、ラハトはサイラーのバックに着くと、そこから見事な仕掛けで三角締めに移行! ほとんど極まりかけていたかに見えたが、サイラーはラウンド終了まで耐え抜いた。

3ラウンド、サイラーはスタンドで反撃攻撃に。さらにグラウンドでバックを奪って攻撃。なんとかラハトが脱出に成功するとサイラーはまたしても攻撃に出て優勢に試合を終えたが、勝利には届かなかった。

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