リョートは“ダンヘン”の王座に挑戦!?リョート・マチダはライアン・ベイダーを相手に驚くべき2ラウンドKO勝利を収め、再びタイトル戦線に復帰した。ただ、現王者ジョン・ジョーンズに挑戦できるかどうかは定かではない。
というのも、ジョーンズはこのスポーツの歴史上でも類まれなる実績を誇る相手との防衛線を1カ月以内に控えているからだ。ダン・ヘンダーソンは試合当日までに42歳になる。もちろん、42歳という年齢は、多くのファイターにとっては、とっくに引退していてもおかしくはない年齢だ。しかし“ダンヘン”はその他大勢のファイターとは違う。PRIDEとUFCで2階級王者に輝き、さらに40代に入ってから4連勝中と、衰えをまったく知らない。史上最強との呼び声高いエメリヤーエンコ・ヒョードルや、マウリシオ・“ショーグン”・フアにも勝利している。
私はダン・ヘンダーソンがジョーンズからタイトルを奪う可能性は高いとみている。
つまり、リョートの次の対戦相手は王者を奪還したヘンダーソンになる可能性が高いということだ。リョートのスタイルは、この歴代最強クラスのファイターと戦う上で、非常にマッチしていると言える。攻撃を避けるのがうまく、カウンターが得意だからだ。反対に、スピードとリーチがあるジョーンズが相手だと厳しい。2011年12月の敗戦のリベンジを果たしたいのであれば、大幅なゲームプランの修正を余儀なくされるだろう。
タイトル挑戦は逃したが、まだまだ“ショーグン”は健在だ
ショーグンがまたしても目覚ましいパフォーマンスを披露した。ジョン・ジョーンズ戦はもう忘れていい。さらにいえば、2007年にフォレスト・グリフィンを相手にUFCで黒星デビューを飾って以降、ショーグンはケチのつけようのない活躍を見せてきた。そして、過去2つのファイトは、逆境を乗り越えたという意味で、特筆すべきものだった。ブランドン・ヴェラ戦で、ヴェラはありとあらゆる手を尽くしてショーグンに襲い掛かり、そしてショーグンはそれに対してすべて反撃し、世界最強のファイターの一人であることを証明した。
私はもしショーグンが次の勝利でタイトル挑戦の資格を得ることができなかったら、ショックを受けるだろう。対戦相手は初の戴冠を目指すアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、フィル・デイヴィス、アレクサンダー・グスタフソンあたりだろうか。また、ジョーンズ対ヘンダーソンの敗者とやる可能性も高い。また、もしベンヘンが勝利した場合、ベンヘンとジョーンズとのリマッチが組まれる可能性もあるため、リョートとの3度目の激突もありえそうだ。
ヴェラは自身のポテンシャルを証明した
これだけははっきり言える。この夜のヴェラは、彼がフランク・ミアを下して以降、再考のブランドン・ヴェラだったのだと。彼が負けたかどうかなどどうでもいい。彼は4ラウンドにわたって秀でたハートの強さと素晴らしいスキルを披露し続けたのだ。
これまで、彼の技術は疑いようもなかった。ヴェラはMMA界で最も才能に恵まれたファイターだ。疑問符が付いたのは、彼の練習に対する姿勢と、試合中のメンタル面に関してだ。ヴェラはショーグン戦で、その二つの疑問に応えてみせた。
ヴェラは試合に向けてよく準備してきたことを窺わせ、フィジカルの状態はかつてないほどよかった。トレーニングに集中し、節制してきた証拠だ。試合の大半で前に出て、打ち合いでも踏みとどまった。彼が戦いに向けて自信を持っていた証拠だ。それは彼が妥協なくトレーニングを積んだなによりの証明だろう。
確かに、これでヴェラはここ5試合で3敗目を喫した。しかし、彼がこの試合を新たなモチベーションにし、今後もトレーニングに注力すれば、ここから連勝街道を走ることも可能だ。

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