ナム・ファン、ミラーとのスタンドでの激闘を制す - UFC on FOX 4 プレリム結果

UFC on FOX 4 プレリミナリー・バウトの結果は以下の通り…。

 日本時間8月5日(日)にステイプルズ・センターで開催されたUFC on FOXのプレリミナリー・ファイトに登場したナム・ファンはアメリカン・トップチームのコール・ミラーとの一進一退の打撃戦をスプリット判定でからくも制した。

 第1ラウンド序盤に攻勢に立ったのはミラーだった。ミラーはリーチの差を生かして距離をコントロールし、キックとジャブ、そして左フックをたびたび命中させた。しかしラウンド中盤にファンは流れをつかむとミラーの頭をパンチのコンビネーションで跳ね上げた。

 2ラウンドに入ってもミラー(18勝8敗)はパンチを当て続けたが、それほどの威力をこめることは無かった。3ラウンドにはファン(18勝11敗)が再びリズムを取り戻し、何度もミラーを強烈なコンビネーションとボディ打ちで捉えることに成功した。ミラーは明らかに手数が落ち、29-28、29-28、そして28-29のスコアでジャッジはファンを勝者として支持する結果になった。

フィル・デイビス VS. ヴァグネル・プラド

 この日のライトヘビー級ファイターたちの試合は基本的にUFCライトヘビー級タイトルへの挑戦権をめぐるオーディションの意味合いを持つものであったが、フィル・デイビスとヴァグネル・プラドの二人の試合では不慮のサミングによりレフェリーが1ラウンド1分28秒で試合のノーコンテストを宣言、タイトル挑戦へのアピールの機会は泡と消えてしまった。

 デイビスによる不慮のアクシデントにプラドは明らかに苦しみながら、ほとんど涙を流さんばかりに強硬にレフリーに試合の中断を申し立てた。観客は、より明確な結末を求めて、いつに無く激しく“試合続行!試合続行!”と合唱した。

 この一戦でどちらが勝者になり得たのかは決め難い。と言うのも唯一の有効な攻防はプラド(8勝0敗1ノーコンテスト)の右の強打がデイビス(9勝1敗1ノーコンテスト)に命中したものの、デイビスはそれを意に介する様子すら見せなかったからだ。

 ファンやメディアの中にはなぜレフェリーが試合を終了させたのかと言うことに関する大きな困惑があった。サミングは明らかにブラジリアン・ファイターに影響を及ぼしたが、彼は試合の続行を希望していたし、サミングそのものもとりわけ言語道断と言ったようなものではなかったからだ。伝えられているところによれば、レフリーはプラドにきちんと見えているか、そして試合を続けられるかと尋ねたとされている。プラドは何度か物が二重に見えると答え、そしてしばらくたってから、視力には問題が無く試合を続行可能だと宣言したとのことだ。

ハニ・ヤヒーラ VS. ジョシュ・グリスピ

 ノースサウス・チョークをMMAで目にすることは滅多に無いが、日本時間8月5日(日)に行われた一戦でハニ・ヤヒーラは見事なノースサウス・チョークを遂行し、ジョシュ・グリスピから1ラウンド3分15秒でタップを奪った。

 135ポンドが適正体重とは言え、145ポンドで行われたハニはがっちりしたボストン・ファイターと比べるとあまりにも小柄に見えた。ブラジルのグラップリングの魔術師はグリスピ(14勝4敗)のキックをキャッチするまで数発のパンチを被弾したものの、テイクダウンを成功させると瞬く間にアンダーカードで行われたこの試合の様相を一変させてしまった。2007年のアブダビ王者に対して下のポジションを強いられることを望む者は誰一人としていないだろう。そしてひとたびハニがグリスピのガードを越えてしまうと、元トップ・コンテンダーが大きなトラブルに見舞われているのは誰の目にも明らかになった。

 15個目のサブミッションによる勝利を挙げたヤヒーラ(17勝7敗)は、このスポーツでもっとも恐ろしいグラップラーとしての地位をますます確固たる物にした形だ。

 失意の敗北が続くグリスピはほんの数年前にはフェザー級王座に君臨するジョゼ・アルドの最大の好敵手として誰もが認めていた存在だ。145ポンドでは屈指のワン・パンチ・ノックアウト・パワーを有したかつてのボクシング界の名選手、ロッキー・マルシアーノの遠い親戚でもあるグリスピは癌との闘病生活を続ける父親を助けるために、一年以上もの間戦列を離れていた。

ヤヒーラが勝利の後に語ったことを聞いてみよう

フィル・デ・フライズ VS. オリ・トンプソン

 1ラウンドのうんざりするようなクリンチ祭りを耐え抜いたファンとケージサイド・レポーターたちは2ラウンドにも同じ展開が繰り返されるのではないか、と恐れるに足る十分な理由があった。しかしフィル・デ・フライズは2ラウンド4分14秒、“フェイス・クランク”と呼ばれるサブミッション(実際は一般的なリアネイキッド・チョークのように見えたが)で同階級の英国人を退け、会場のファン達の眠気を一掃し、彼らを懸念されていた苦しみから救い出した。

 近年人数が増えつつあるサンディエゴの近郊のアライアンスMMAでトレーニングを積む欧州ファイターの一人、デフライズ(9勝1敗1ノーコンテスト)は勢いのある右パンチで英国最強の男(トンプソンは2006年にストロンゲスト・マンと言う大会で優勝している)をぐらつかせた。

 トンプソンはジェット機を引っ張ることに関しては秀でているかもしれないが、彼は1ラウンドの序盤にデ・フライズがパンチでの攻撃を始めると同時にスタミナ切れを起こしていた。トンプソン(9勝4敗)は彼が十分にタフであることは見せ付けたが、同時にグレイシー・ファミリーがチョークを愛する理由‐どんなにタフな男たちも酸素なくして戦い続けることはできない‐も見せ付けることとなった。

フィル・デ・フライズがその勝利について語ることを聞いてみよう

小見川道大 VS. メニー・ガンバーリャン

 もしロンダ・ラウジーが試合翌日の朝に喉頭炎になってたとしたら、その理由は明らかだ。ケージサイドに(母親と共に)腰掛けたMMA界のファースト・レディはチームメイトのメニー・ガンバーリャンを鼓舞するために必死で声を張り上げ、そしてアルメニアのフェザー級ファイターが3ラウンドを戦い抜いて満場一致の判定で日本の小見川道大との一戦を制したときには喜びのあまり飛び上がった。

 1ラウンド序盤に左の強打を被弾しノックダウンを喫すると言うピンチを生き抜いたガンバーリャンは、試合後半には左ハイキックからの一連の攻防で小見川をフィニッシュするために力を使いすぎてしまったようにも見えた。ロサンゼルス在住のガンバーリャンにとってそれは印象的な勝利だった。小見川は日本版のガンバーリャンとも言え、両者は互いにがっちりとした消火栓のような体つきで、そして勢い良くパンチを交換した。

 もし、相手に与えたダメージを取るならば、1ラウンドは間違いなく小見川につけるべきだろう。しかしガンバーリャンははるかに多才で手数が多く、そして彼の相手を窒息させるようなテイクダウンが彼が2ラウンド、そして3ラウンドを獲得することを助けた。

 ガンバーリャンの手数は小見川の倍近くであった。ジャッジは29-28、29-28、そして30-27でガンバーリャンを勝者とした。

ユリシーズ・ゴメス VS. ジョン・モラガ

 UFCフライ級のUFCデビュー戦を迎えたフライ級同士の一戦で、元アリゾナ州立大学のレスラー、ジョン・モラガが猛烈な打撃の5連打でユーリシス・ゴメスを1ラウンド3分46秒でノックアウトした。

 「誇りに思うぜ」試合後モラガ(11勝1敗)はUFCコメンテーターのジョー・ローガンに語った。「UFCにハッピーになってもらいたかっただけだし、今夜のこの後の試合の流れを作ることができてたら嬉しいね」

 二人のハイレベルなグラップラー(ゴメスはブラジリアン柔術の茶帯を巻いている)同士の試合が寝技に持ち込まれることは無かった。1ラウンドの中盤にペースを上げた強打を誇るモラガは流れを変えたいゴメスの二度のテイクダウンへの試みを跳ね返した。モラガはゴメスの額に小さなカットを刻み込み、そしてそのボディへ強烈なパンチを叩き込むとアバラへキックをめり込ませた。

 結末は一瞬にして訪れた。モラガはクリンチからの離れ際に左のヒジを叩き込み、そして数発のパンチのフォローでゴメス(9勝3敗)をマットに崩れ落ちさせた。

モラガの試合後インタビューはこちら

メディア

最新
フェザー級のコンテンダー、コナー・マグレガーがブラジルのビーチについて語る。UFC 179に参戦するジョゼ・アルド、チャド・メンデス、フィル・デイヴィス、そしてグローヴァー・テイシェイラの決戦直前の様子をUFCエンベッデッドで見てみよう。
2014/10/24
ブラジル現地時間2014年10月24日にマラカニャジーニョ・ギムナジウムで行われたUFC 179の公式計量の模様。(Photos by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
2014/10/24
Megan Olivi sits down with UFC light heavyweight Phil Davis for an extended interview. Hear Davis discuss life growing up, his famous pink shorts and his bout against Glover Teixeira at UFC 179.
2014/10/24
人気者コナー・マグレガーがブラジルで行われたUFC 179 Q&A終了後に報道陣の取材に応じる。
2014/10/24