エレンバーガーが地元で勝利を獲得 - UFC on FUEL TV メインカード結果

UFC on FUEL メインカードのレポートは以下の通り。

2月15日オマハ-二人のタフな、より円熟したウェルター級同士の試合を噛み合わせることは難しいものだがUFCマッチメイカーのジョー・シルバは水曜日にオマハ・シビック・オウディトリウムで開催されたUFC on FUEL TVでカーディオ・マシーンのディエゴ・サンチェスとノックアウト・キングのジェイク・エレンバーガーを組み合わせることによってまさにそれを成し遂げた。地元の観客は歓声を上げながらエレンバーガーの必殺の拳がどうにかしてサンチェスの石のようなアゴを粉砕することを必死に願った。しかしそれはとうとう実現しなかったものの、その地元のファイターは満場一致の判定勝利を記録するのに十分であった。

いつものサンチェスのにらみ合いの後、二人はすぐに互いに襲い掛かり、エレンバーガーはサンチェスのアゴがまるでフェンスの外側にあるかのごとく大振りのパンチを振るった。サンチェスは序盤は彼の距離を保っていたが彼がキックやジャブを放つたびにエレンバーガーは力強いパンチで反撃した。両者のテイクダウンン・アテンプトはいずれも打ち消されたが、その離れ際には互いに重たいヒザ蹴りやフックを命中させた。サンチェスが前に突進してくる所をエレンバーガーの左フックが捉え、後方にのマットに打ち倒した。エレンバーガーは踊りかかったがサンチェスは最盛期にBJ ペン戦ではここから4ラウンドを戦い抜いた男の耐久力を以って跳ね起きた。

第2ラウンドはディエゴはその打撃を命中させる機会にあまり恵まれず、エレンバーガーのフットワークは彼の安全を完全に保ち、攻防は穏やかでより控えめとなった。アリーナに乾いた音を響き渡らせたヒジを命中させた後、エレンバーガーは右のパンチを振るうと、近い間合いからヒジを放ち、即座にサンチェスをテイクダウンした。サンチェスはボトムポジションからエレンバーガーの動きを止めるために最善を尽くしたが、エレンバーガーは休みなく動き続けて空間を作るとついに大きなダメージを与える強烈なヒジを落とし、これによってこのラウンドの終盤までにディエゴの顔面はいつものように鮮血で染め上げられた。

3ラウンドに入り互いにパンチを当てるが左フックがサンチェスのバランスを崩した。このラウンドにエレンバーガーは左ジャブと、成功はしなかったもののテイクダウンアテンプトへの自信を深め、そこからの強烈なヒザ蹴りも繰り出した。時間が進むにつれてサンチェスの無謀な側面が現れ始め、エレンバーガーを追いかけ始めたが、それもエレンバーガーがガッチリと両足タックルに入るまでだった。残り時間1分少々でサンチェスはもがくように立ち上がるとエレンバーガーのバックを奪い、バックマウントからノンストップのフックを振り下ろしながらエレンバーガーの首にその腕を巻きつけチョークの機会を伺った。

ジャッジの判定は全員が29-28でエレンバーガーを勝者として支持、地元の観客から雷鳴のような大喝采を受けた。シャンチェスは戦績を25勝5敗と落とし、エレンバーガーは27勝5敗と戦績をのばし、両者はこれまで対戦した最もタフな対戦相手として互いを讃えあった。
エレンバーガーの感情的な試合後インタビューはこちら 

ステファン・ストルーブ vs. デイヴ・ハーマン
二人の魅力的でバランスがとれたヘビー級ファイター、ステファン“スカイスクレイパー”ストルーブとデイヴ・ハーマンは記憶に残る、最も予想の付かないマッチアップの一つとなることを約束していた。23歳のストルーブはゆっくりとしたペースで試合を始めた後、彼はフルパワーの83インチのリーチが正確さと潜在能力が噛み合ったときに行使されうるものだと言うことを見せつけ、2ラウンドにハーマンをTKOで撃破した。

1ラウンドはMMAの試合としてはお見合いがちな展開となった。両者が向き合う中、見た目をよりドラマチックにするために体毛を染め上げたと伝えられるハーマンがストルーブを金網に押し込もうとより多くの動きを見せていた。彼はアッパーから右につなぐコンビネーションを見せたがストルーブは腰をくねらせるように金網際から逃れた。その後両者は時折パンチとキックを互いに-ハーマンのアッパーカットから右のコンビネーションはここでも何度か見られた-交換したが、どちらの選手も本当に効果的な一撃を命中させることはなかった。

おそらくこれまでで最高の状態のハーマンを体験していると感じながらもストルーブは2ラウンドに入ると自分の距離とリズムを見つけ出した。打撃からクリンチに持ち込んだストルーブがいとも簡単にハーマンを真後ろに足をかけて倒しマウントを奪い、チョークで脅かすとハーマンは背中を向けた。ストルーブの長い手足がハーマンにとってはエスケープに必要な十分なサイズの裏口を与える格好となり、ストルーブはしぶしぶ攻防をスタンドに戻した。しかし彼は一層積極的になり数発の強烈なキックとパンチを命中させると、2ラウンド中盤までには金網の中心に陣取り試合をコントロールするのはストルーブでハーマンは後に退がるしか術はなくなっていた。

“摩天楼”のインサイド・ローがハーマンのバランスを崩すとストルーブはその巨体を駆使して完璧なアッパーカットを叩き込むと小柄な対戦相手は地面に崩れ落ちた。ストルーブはその餌食に襲い掛かりながら今度は6フィート11インチの肉体の全体重を使いながら動きの鈍ったハーマンのマウントポジションに留まり、左右のパウンドを振り下ろした。ハーマンは両手を顔に巻きつけながら何とか回って逃げようとするも空しく、レフリーのジョシュ・ローゼントールは試合をストップする他なかった。

公式試合時間は2ラウンド3分52秒、この勝利でストルーブの戦績は27勝5敗、これにはUFCでの7勝が含まれている。ハーマンは21勝3敗と戦績を落とした。
ストルーブが試合に語らなくてはならなかったことを聞いてみよう

アーロン・シンプソン vs. ロニー・マークス 
ブラジルのフィニッシャー、ロニー・マークスにとって新たな階級となる185ポンドでの最初のチャレンジはレスリングをバックボーンに持つ、いつでもタフなアーロン・シンプソンだったがロニーはスプリット判定で勝利を手中に収めた。

オーソドックスに構えたシンプソンが一発のパンチを放つと、それはブラジル人の荒い、あられのような無数のパンチにオクタゴン中を追い回される結果となっただけだった。マークスはシンプソンを壁に追い詰めたがテイクダウンを奪うことはできず、そのためレフリーが両者に中央で攻防を再開するように命じた。今度は両者は強烈なパンチのコンビネーションからローキックに繋げるが、シンプソンの完璧なアッパーカットがマークスを崩れ落ちさせた。シンプソンはマット上のマークスに襲い掛かり、多数のグラウンド&パウンドを繰り出すが、マークスはこの窮地を生き延びなんとか立ち上がった。彼は再びオクタゴンに沿って積極的にシンプソンを追いつめ、ラウンドが終わるときに二人はクリンチで組み合う展開となっていた。

シンプソンは相手の周りを回りながら組み付き、足をかけて倒そうとしたものの不発に終わり、相手を金網に押し込んだ。中央に戻ったマークスはローキックで反撃、シンプソンは必死にコンビネーションを振るいながら両足タックルに入ると-ご想像の通り-マークスを金網に押し付ける形に終わった。再び同じ展開がくりかえされ、そして両者は互いの裏を取り合う攻防に終始したが、最終的に足をかけて相手を倒したのはマークスだった。彼はシンプソンの上を取ると下からコントロールを試みるシンプソンに自由な側のヒジを用いてシンプソンを痛めつけた。シンプソンが体を丸めてエスケープする際にもマークスはさらに数発のパンチを振り落としたが、このラウンドが終わる時に両者は再びスタンドでの金網際の攻防に戻っていた。

シンプソンは重たい右を放ちながら飛び出してきたが、それはクリンチにつかまりマークスは再びそのテイクダウンを防いだ。マークスはシンプソンを金網に押し込むと、レフリーにブレークされるまでシンプソンの足を踏みつけ、さらにぎこちないキックで少しでも相手を弱らせようとした。両者が放ったコンビネーションは互いに命中しなかったがマークスがペースを上げた。しかしこれも金網際での攻防に戻ってしまい、レフリーに両者を中央に戻し、“レッツ・ファイト!”と宣告させることを促す結果となった。今度こそは両者は力強い打撃を繰り出しその宣告に従ったがそれも束の間、再び観客を失望させる無難なクリンチの攻防に戻ってしまった。しかしその後シンプソンがマットに倒れると数発鉄槌を放ちながら追いすがりシンプソンをバックからコントロール、一度は立ち上がった両者だが、マークスが再び両足タックルでシンプソンをマットに引きずり倒した。

この消耗戦を29-28、29-28、そして28-29で勝利したマークスの戦績は13勝1敗、シンプソンは10章3敗となった。
マークスが試合後インタビューで語らなくてはならなかったことを聞いてみよう 

スタイプ・ミオシッチ vs. フィル・デ・フリーズ
無敗のヘビー級同士の試合が判定決着にもつれ込むことを予想したものは誰もいない、そしてスタイプ・ミオシッチは1分以内に決定的なKOを記録し誰をも失望させはしなかった。

パンチを振って前に出たのはグラップラーのフィル・デ・フリーズ、その風車のような数々のパンチはミオシッチをひるませた。しかしミオシッチはパンチをよく見て右のストレートのカウンターで相手をぐらつかせた。オハイオ生まれのミオシッチが勝負を賭けたのはその時だった。再び右を命中させるとで・フリーズは金網にもたれるように崩れ落ちた。上から降り降ろされた何発もの力強いパンチは、わずか43秒でレフリーの試合終了のゼスチャーを呼び込むのには十分だった。

無敗同士の一戦を終え、ミオシッチは8勝0敗、英国ので・フリーズは初めて敗北の辛酸を舐め、8勝1敗となった。
ミオシッチの試合後インタビューはこちら

TJ ディラシャウ vs. ワレル・ワトソン
昨年の12月にTUF 14のフィナーレで対戦したジョン・ドッドソンの必殺の左フックですべてを狂わされたバンタム級のTJ ディラシャウは勝利でその雪辱を晴らすためにネブラスカにやってきた。タフなワレル・ワトソンは印象的な見栄えの打撃のスキルを持ち、サブミッション勝利も重ねてきたファイターだったがユライア・フェイバーに鍛えられたディラシャウのレスリングはワトソンの長い手足もものともせずに試合を支配、判定勝利を挙げた。

5フィート11インチのバンタム級ワトソンはその長い手足を用いてトドメを刺されることを防ぐことはできたが1ラウンドに関して彼ができたことはそれがすべてと言って差し支えなかった。レスラーのディラシャウは荒々しいスーパーマン・パンチで飛び込むとワトソンを退がらせ、金網に押し込みテイクダウンに奮闘した。30秒が経過した頃、彼はワトソンを地面に叩きつけると、一度はワトソンに跳ね起きられたものの、その10秒後には再びワトソンを地面に叩き付けた。このラウンドの残りはすべてグラウンドの展開となった。ディラシャウが上体を起こすとワトソンは回転して逃れようとしたものの、これはディラシャウにリア・ネイキッド・チョークを許す結果となった。ワトソンはディラシャウの片腕をこじ開けチョークから逃れるには十分な距離を回転して稼いだ-彼の長い手足がそれを可能にした-がディラシャウはその後に追いすがり、再びワトソンをチョークに捉えた。

2ラウンドに入るとディラシャウの攻め手はグラウンド&パウンドだったが、そのパターンは同じだった。ディラシャウが打撃で前に出るとワトソンの代名詞ともいえるキックで迎撃されたものの、ディラシャウは彼をテイクダウン。下からの蹴り上げをかわしながら押しつぶすようにトップ・ポジションを確立すると、このラウンドの残り時間はワトソンの頭部にヒジとパンチを落とし続けた。(ラウンド中盤のイン・アリーナ統計はディラシャウの繰り出した打撃が110発であったのに対し、ワトソンが繰り出した打撃は2発に留まっていることを示していた。)ワトソンは生き延びるために長い手足を駆使して何度も何度もディラシャウを押し離したが、それは単にディラシャウに攻撃を繰り出す別の足場を与える結果となった。

完全には打ちのめされていないワトソンは3ラウンドにドラマチックな数発のハイキックで勝負をかけ、二人は観客を楽しませるスタンドの打ち合いを数度展開した。今回はディラシャウが片足タックルに入るとワトソンは彼をギロチンに捉えた。グラウンドのディラシャウが力ずくでギロチンから逃れると、両者は観客の声援に応えるように立ち上がった。ディラシャウが再び片足タックルに入り、ワトソンが三角絞めで引き込み、チーム・アルファメイルの傑物が逃れようと体勢を変えるたびに、ワトソンは腕十字、そしてヒザ十字と切り替えた。危険から逃れてワトソンのガードに戻ったディラシャウは試合を決するべく再びリア・ネイキッド・チョークの体勢に入り、ワトソンがこれをフルマウントに戻したところで試合は終了した。

判定は30-25、30-25、そして30-26でディラシャウに勝利をもたらしその戦績を6勝1敗とした。ワトソンはこれで9勝4敗となった。
今夜のディラシャウの反応を見てみよう

アイヴァン・メンジヴァー vs. ジョン・アルバート
ベテランUFCファイターのアイヴァン・メンジヴァーは135ポンドから170ポンドの範囲でジョルジ・サンピエール、ユライア・フェイバー、そしてジョー・ローゾンたちを含む様々なファイター達と-すべてズッファ以外の大会で-闘ってきた。しかし水曜の夜にUFCでの3連続勝利を彼にもたらしたのはバンタム級での彼のスキルであった。彼とその対戦相手、TUF 14に登場したジョン“プリンス”アルバートはワイルドなショーを展開。アルバートが、6度にも及ぶ(たった1ラウンドの間に!)サブミッション・アテンプトについて言及するまでもなく、TKOで勝利をほとんど掴みかけたように見えたがサブミッションによる勝利を得たのはメンジヴァーであった。

両者は序盤には何度となくキックと狂気のこもったパンチのコンビネーションの応酬を繰り広げた。クリンチになるとアルバートは2発のヒザ蹴りとボディへのパンチで明らかにメンジヴァーをたじろがせた。しかし彼はすぐにスピニング・バックフィストで反撃、これがアルバートのバランスを崩す。テイクダウンの攻防の後、メンジヴァーはトップをとると、アルバートが下から彼の両手をコントロールするなか、獰猛なヒジを数発ボディに落とした。しかし痩せ型のアルバートは三角絞めを繰り出し、そしてアームバーに切り替え観客の大歓声を引き出した。

メンジヴァーは経験を生かしてかかとを梃子の原理で相手に押し込むと、自由な方の手でその危機から脱出するまで鉄槌を落とし続けた。すると狡猾なアルバートはヒザ十字に切り替え、メンジヴァーも同時にヒールホールドに挑戦、それから回転してのがれると下になった相手を長い間蹴り続けた。

スタンドに戻ったアルバートはメンジヴァーを金網に押し込むとパンチの連打で小柄なメンジヴァーを釘付けにした。メンジヴァーは金網に身を縮めるように押し付けられてパンチや何発ものヒザを浴び続け、敗北はすぐそばに迫っているように思われた。何とか立ち続けようとメンジヴァーがもがくなか、アルバートがスタンディング・ギロチンに彼を捕えるべく飛びつき、両者の攻防はグラウンドへと移行した。アルバートはさらに腕十字を試みたがメンジヴァーはそのバックを奪うとアバラにヒジを叩き込みアルバートを弱らせる。彼は巧に片足、そしてもう一方の足もフックすると長身のアルバートの体を伸ばしリアー・ネイキッド・チョークを喰いこませて3分45秒にタップを奪った。

“ザ・プライド・オブ・エルサルバドル”メンジヴァーは24勝8敗のレコードと共に、彼のトレーニングの本拠地であるモントリオールへと戻った。アルバートの戦績は7勝2敗となった。
試合の最中にメンジヴァーの脳裏をよぎったこと

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